Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

古本屋を巡る~西荻窪編~

2009-05-30 01:34:31 | 文学
中央線沿線には、古書店が多く存在しています。
そこで、このあいだ西荻窪の古書店を巡ってきました。
さすがに神保町には及びませんが、駅周辺には10軒ほどの古書店が点在しています。
文学を愛好する人に向けて、以下古書店ガイド。

いわゆる「文学」が好きな人にとって役に立つと思える、また個人的に評価の高い古書店は、3軒ありました。

・まず興居島屋(ごごしまや)。
ここは絵本や絵葉書などがたくさん並んでいるお店ですが、他に美術関係の書籍も置いており、文学関係の文庫本もたくさんあります。文庫の並べられ方がかなり雑多な印象を受けますが、探す楽しみはあります。また文庫本ではないですが、ハロルド・ピンターの詩と散文の収められた洋書が売られていました(1000円)。掘り出し物が見つかりそうな気がしてくるお店です。

・次に夢幻書房。
非常に幅広いジャンルの本が置かれたお店。意外な本が安く売られていたりします。入口のベティ・ブープの置物が目印。漫画本が約半数を占めますが、手塚作品も多く、文学好きにも楽しめそうです。

・そして盛林堂書房。
入るとすぐに目に付くのが岩波文庫のぎっしり入った棚。けっこうお得なお値段設定で、良心的です。絶版本も多く、ゴーゴリ『検察官』がかなり安く売られていました。その横には新潮文庫や中公文庫などたくさんの文庫本が壁を覆っています。村上春樹に内田百、江戸川乱歩、後藤明生など、色々なジャンルの小説が置かれています。反対側の棚にはハードカバーの本が並んでいて、やはり文学関係のものばかり。その裏側には、思想関係のかなり古い本が置かれていました。
また、ここの店主は古書店の主人としてはかなり愛想のいい感じの人で、ぼくは話しませんでしたが、他のお客さんとの対応などを聞いていると、とても気さくで親切そうな人です。また行きたくなるところですね。

他にも、花鳥風月やスコブル社など、文学関係の書籍が置かれている古書店はありましたが、個人的に気に入ったのは以上の3店です。
東京にお住まいの文学愛好者の方々は、これらの古書店を目指して行かれるといいと思います。え、場所?ぼくは『おにきち 古本案内』というフリーペーパーを5年前に入手して、その地図を元に散策しましたので、このフリーペーパーを荻窪、西荻窪、吉祥寺のいずれかの古書店で手に入れるのが手っ取り早いかもしれませんね。もし(これらのお店に)ホームページがなければ、ですが。

ちなみに言うと、5年前の地図には掲載されているものの、現在はもう存在していないお店もありました。やっぱりこの業界は厳しいようです。


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