ごっとさんのブログ

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デビスカップ 国別対抗戦

2017-02-06 10:37:08 | テニス
男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップの1回戦が先週行われました。

日本は現在最も上の世界16か国からなるワールドグループに入っており、1回戦はフランスと東京有明の会場で開催されました。

デビスカップは、5セットマッチのシングルス4戦とダブルスで、3勝した国が勝ちとなる団体戦です。歴史や伝統もあるのですが、現在は若干異なってきました。この時期はすでにATPツアーも始まっており、ただでさえ厳しいスケジュールですので、トップ選手がほとんど参加しなくなっています。

今回の日本も錦織は参加せず、若手を中心とした布陣となりました。この団体戦は一人がシングルス2試合とダブルスにも出場することができます。ですから極端な例では、5試合あるのに出場選手は2人ということもある訳です。このうち一人が非常に強い場合は、それだけで3勝することができるというシステムになっています。

日本がワールドグループにいるのは、錦織のおかげで彼が強くなってきたためにここに定着できています。

2014年のスイスは珍しくフェデラーとワウリンカが参戦し、当然ですがこの年優勝しています。このようにトップテンの選手が出てくるとその国は勝てるという、やや国別対抗戦の意味が薄れてしまっています。

今回の日本は錦織が入っていませんので、85位の西岡が中心となるやや寂しいメンバーでした。それに対してフランスは選手層が厚く、トップテンのモンフィスやそれに続くツォンガが参加していませんが、1,2位を除いても50位以内の選手をそろえてきました。どうも今年はフランスが優勝候補の筆頭のようです。

大会の初戦はランキング18位のガスケとダニエル太郎との戦いとなりました。ガスケは上位にいるというだけでなく、ミスの少ない安定した試合をして、錦織がなぜか勝てない相手としても注目されていました(最近はやっと勝ちました)。この相手に動きが良くなったとはいえ100位前後にいるダニエル太郎は歯が立たず6-2,6-3,6-2とストレートで敗れてしまいました。

2試合目が若手の西岡と24位のシモン戦でしたが、このところ頑張っている西岡でも、ミスの少ないシモンでは一方的となり、6-3,6-4,6-3のストレートでした。

これで初日2敗し後がなくなった日本は、内山と杉田というペアでダブルスに臨みました。しかし相手はエルベール・マユというグランドスラムのダブルスでも何回か優勝しているペアとなりました。割と面白い試合にはなったのですが、要所をフランスが占め6-3,6-4,6-4で敗けてしまいました。

これでフランスの勝利が決定し、日本は9月に行われる入れ替え戦に出ることになりました。勝敗は決まったのですが、3日目はシングルス2試合が3セットマッチで行われました。第1試合の西岡は2セット途中で負傷棄権してしまいましたが、次の内山がエルベールに6-4,6-4で勝利し、一矢を報いることができました。