ごっとさんのブログ

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致死性不整脈とはなにか

2017-02-16 10:32:34 | 時事
18歳のアイドルが急死したというニュースで、全く知らなかった人ですがどうしたのだろうと驚いています。

普通18歳という年齢は突然死したりすることは無いはずですので、何が死因なのだろうと不思議がっていました。その後この死因が「致死性不整脈」と発表されましたが、不整脈というのはよく聞くわりにはそれで死亡というのはよく分かりませんでした。

昨日この解説記事が掲載されましたので、一部を紹介します。実際に死因を診断するには、臨床医(いわゆる普通のお医者さん)と病理医(病気を診断する医者)との双方がかかわることになるようです。しかし彼女の場合はまだ若く、持病など当然なかったようですので、臨床医からの情報がほとんどないようです。

そうなると病理検査だけで死因を確定することになるわけですが、これは非常に難しいようです。最終的には組織を顕微鏡で見たり、血液や気管の中に細菌がいるかを培養して調べたり、何か薬がないかを検査し、かつ亡くなるまでの経過と照らし合わせて特定していくようです。

こういった検査をしても特定できない場合、「致死性不整脈」という診断をすることが多いと言います。つまりこの診断は、まだ死因がよく分からないということと同じ意味を持つ病名のようです。今後まだいろいろなことを調べるのかもしれませんが、結局はっきりした事実は難しいのかもしれません。

私も何年か前の健康診断の時に、心電図で不整脈があると言われたことがありました。簡単に言えば不整脈というのは、心臓の鼓動のリズムが一部乱れていることの総称のようです。正常な人の心臓は一定のリズムで(もともとあまり正確ではないようですが)脈動しています。

しかし心臓は全く休むこともなく動き続けていますので、時々ミスが出てしまうこともあるようです。ですから一時的に不整脈が現れることは多いようで、こういったものは全く心配ないという医者の話でした。

こういった不整脈が長く続く場合は、心臓だけでなく色々なところに病気がある可能性があり、精密検査が必要となるようです。少し前までは、この心電図を取る機器自体もいろいろ問題があり、心電図の判定は専門医でないと難しいと言われていたようです。現在はこういた機器類も進歩し、正確な心電図が測定できるようになったため、普通の医師でも十分判定ができるようです。

ただし心臓にボールが当たった程度でも、致死性の不整脈が現れることもあるようですので、やはり心臓というのは大切なものです。今回のアイドルは、それほど自覚症状もなかったようですので、不整脈から心室細動といった急性の重大な疾患だったのかもしれませんが、気をつけようもない状況というのはあるような気もします。