稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

祖父・粕井豊誠(かすいほうせい)

2016年12月13日 | つれづれ

(左が大正9年、右が昭和3年の祖父、粕井信一、号は豊誠)

祖父(粕井信一、号は豊誠)は明治22年生まれで私が高校3年の時に亡くなった。
私の名前「誠」は祖父の号から貰ったものだと聞いた。

日本画家で、仕事としては平版印刷の版下を作っていたらしい。
貧乏だが趣味人で、大阪で娯美会(ごみかい)や面茶会(おもちゃかい)に入っていた。

「粕井豊誠」で検索するとけっこう出てくる。下は、Kokeshi Wiki の内容の一部。

娯美会(ごみかい)
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大正末期から昭和の初めにかけて大阪を中心に趣味人が集まった会。
東京には、三田平凡寺が中心になって結成した趣味の集まり「我楽多宗」があったが、
関西にもそれに刺激を受けた「浪華趣味道楽宗三十三所」という集まりが出来た。
娯美会はその中の仲の良い一部の人たちが集まったもの。


(娯美会、祖父は前列左から5番目、娯美會の提灯の右)

主なメンバーとその趣味の対象は次の通り。

川崎巨泉(末吉 画家) :  人魚
濱べにや(屋号「木綿屋」)  :  絵馬
三好米吉 (古書籍商「柳屋書店」「柳屋画廊」) :  顔面に関する短冊
(中略)
粕井豊誠 (信一・画家) :  伏見人形
(中略)
河本紫香 (正次・傘商) :  伝説玩具の牛
中西竹山 (康雄・食料品商) :  各地旅館カード
西田静波 (清次郎、亀楽洞・棕梠商) :  納札

この中でこけし蒐集家としても知られるのは、川崎巨泉、筒井英雄、梅谷紫翠、青山一歩人、
河本紫香、西田静波、村松百兎庵、粕井豊誠など。
こうした蒐集家のこけしは昭和10年代から戦後にかけて開かれた入札会に出たものが多い。

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祖父は伏見人形やこけしを集めていたとある。

実は小さな頃、祖父と同居していた時期があった。
店(ホワード)の2階の倉庫には祖父の収集物があった。
全国の郷土玩具や雑多なガラクタである。
一度、兄達といじくっててこっぴどく叱られたことがある。
祖父にとっては大切なものなんだと子供心に思ったものだ。

他に検索すると、岐阜の日本土鈴館のブログにも「粕井豊誠」の文字を見つけた。
http://blog.nihondorei.com/?eid=281



京都御所鈴で、作者「粕井豊誠」とある。
作者と書いてあるが、おそらく所持していただけだと思う。

ともかく岐阜の日本土鈴館は来年の3月に行ってみることにする。
土鈴だけではなく、全国の郷土玩具が展示してあったりするらしい。
祖父の血が残っているのか私も旅行や郷土玩具が好きである。まだ先だが楽しみである。

日本土鈴館
http://www.nihondorei.com/

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