稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

難剣

2017年10月04日 | 剣道・剣術


自分自身が永く難剣だったから難剣に対するイヤ感(嫌な感じ)は、
自分自身の剣道に対する思いへそのまま反省として跳ね返ってくる。

指の骨折も完治したので、今年に入って出稽古の機会も増えてきた。
さすがに五段以下の難剣の者にはさほど苦労しないが、
六段や七段の難剣の者との稽古は、自分の剣風が乱れて仕方が無い。

難剣とは何か?
人によって定義は違うと思うが、私の考えを記す。

1)「打ちたい」「打たれたくない」が如実に現われる。
2)当てよう、あるいは避けようとして体勢を崩すことが多い。
3)捨て切るような技がほとんど無くフェイントなどを多用する。
4)合気にならない。打っていくと下がって避けることが多い。
5)間合いが近い。最初からほぼ打ち間に入ってる。
6)攻めが無く完全に待っている。迎え突きか、待ちからの返し胴のみ。(老人に多い)

難剣でも色々なタイプがいるし、1)~6)までの複合型と考えて良い。
こういう剣風の方は、打たれないし、そこそこに打つので地稽古では滅法強い。
しかし昇段審査ではまず絶対に合格はしない。ただ、試合では強い場合もある。

たいていはねちっこくて稽古しても楽しく無いし面白くも無い。
あまりこういう剣風の方とは稽古はしたくないのだが、
どうしても稽古しなくてはならない場合も結構あるものだ。

勝負にこだわらず、と言って、打たれないように気をつけつつ、
出来るだけ自分の剣風も守って稽古して行きたいと思っている。

反省だが、たまに自分自身も勝負に夢中になって難剣になってることがある。
1)~6)までに当てはまらないよう気をつけたいものだ。
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