稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

越後樽焼(株式会社三幸)

2016年12月21日 | つれづれ


スーパーで売っている株式会社三幸の「越後樽焼」が好物である。
仕事中に小腹が空いた時に1~2枚かじりながらコーヒーを飲む。

一時期少し甘味が強かった期間があり、一度メールで抗議したことがあった。
返事が来たが、ロットによる味の小さな違いは仕方が無いそうだ。

みりんの効いた甘い醤油煎餅はどこでも出しているので興味は無い。
しかしこれを少し加工すると格段に旨くなる。B級グルメなる秘伝である。

まずプラスチックのザルにあける。粉が落ちるが仕方ない。
それを500Wの電子レンジで80秒ぐらい加熱する。
(うちの事務所の電子レンジは秒数がきちんと計れないので適当)
少し焦げ目が付いたら完了。

取りだしたらお互いが軽くくっついているのでバラバラにする。
少し冷めたら袋に戻してオシマイ。簡単である。

小さな頃から食べていた、丹念に焼いた醤油餅の表面の味がして旨い。
「こげ樽焼」として商品化したら売れると思うけどどうだろう。
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剣道形小太刀(仕太刀の打太刀に対する腕の制し方)

2016年12月21日 | 剣道・剣術
剣道形小太刀二本目

日本剣道形解説書には、“打太刀の二の腕を押えて腕の自由を制する”とある。
注には“関節よりやや上部を上から押さえて、腕の自由を制す”とある。

全解・日本剣道形増補版(剣道日本編集部)には、留意点として、
“二の腕を押さえるときは、関節よりやや上部を上からしっかり押さえて自由を制する”
とある。

先日(12月4日)の大阪府の剣道形講習会(講師:石田健一・北村宏二)では、
「打太刀の右肩が少し下がるぐらいにしっかり押さえる」と説明された。

剣道形を初めて教わったのは高校1年生の時だから今から45年も前の事である。
この45年間、様々な制し方を見てきた。今でも時々見受けられる。主なものを列挙する。

1)仕太刀の二の腕を上から(または横から)軽く握る。
2)仕太刀の袖を握る。(あるいは指で摘まむ)
3)仕太刀の二の腕のツボを上から力任せに親指で強く押さえる。

いずれも間違いなので訂正して欲しいと思う。

特に3)であるが、
本当の闘いになった場合、力任せに強く圧迫すると、
打太刀は痛みに反応し、右足後ろに刃を返して逆袈裟に切り上げるか、
左足前に体当たりし仕太刀の小太刀を撥ね上げるなどしてしまうだろう。

すでに勝っているのだから、仕太刀はことさら強く圧迫する必要は無い。

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剣道形小太刀三本目

日本剣道形解説書には、“打太刀の二の腕を押える”とある。
注には“関節よりやや上部をやや横より押さえ腕の自由を制する”とある。

「やや横より押さえ腕の自由を制する」とは何の事なのか、
なぜ打太刀は3歩下がってしまうのか疑問に思わないだろうか?

この形の元となったのは一刀流小太刀「左右の払い」である。
笹森順造著「一刀流極意」には“左手にて打方の右小手を下から捻じ上げ”とある。
(一刀流で言う「打方」は剣道形で言う「打太刀」のこと)

下から捻じ上げとは、右手の小太刀で打方(打太刀)の鍔元を押さえているから、
テコの要領で、左手で下から持ち上げると関節技になって打太刀は身体ごと浮き上がる。
痛いので下がるしかなくなり、一刀流では打方(打太刀)は四、五歩下がるのである。

剣道形に戻る。
つまり「やや横」というのは「真下ではなくやや横」の意味ではないか。
体格の差やお互いの体勢によって「やや横」の方向は変わるが理合は同じである。
実際には仕太刀の体勢が大きく崩れるほど関節技をきめることは無いが、
元々は打太刀の右肩が上がり、身体はのけ反り、だから後ろに下がるのである。
打太刀の体勢は「見苦しく無いほどに崩れる」のが正しいと思う。

先日(12月4日)の大阪府の剣道形講習会(講師:石田健一・北村宏二)でも、
石田健一先生や北村宏二先生は、きちんと関節技で制しておられた。
見ていても理合どおりで見事であった。

ところがこの肝心である「制し方」が一般剣道家では結構あいまいなのである。
根本である剣道形解説書が曖昧だからなのかも知れない。主なものを列挙する。

1)(右手の小太刀が効いていないまま)仕太刀の二の腕を横から軽く握る。
2)仕太刀の袖を横から握る。(あるいは指で摘まむ)
3)仕太刀の腕を内側(あるいは外側)にねじる。
4)仕太刀の二の腕のツボを力任せに親指で強く押さえねじる。

これらは時々見受けられる。いずれも間違いなので訂正して欲しいと思う。
関節技なので仕太刀に強い力は不要である。
軽く(真下ではなくやや横から)押さえるだけで打太刀が降参するのである。

問題の本質は、関節技なのにその事を明記していないことに起因する。
講習会でも講師陣は関節技として遣うのにはっきり「関節技ですよ」とは言わない。
剣道形が制定された時に解釈で揉めて、あえて曖昧に制定したのだろうと想像する次第だ。

【あとがき】
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範士の先生方でも違いがあります。特に体勢の崩れです。

動画を見ても、三本目で強く体勢を崩す先生もおられますし、
ほとんど肩が平行なまま(体勢が崩れないまま)後ろに下がる先生もおられます。
きっと先生方の剣道形に対する美的感覚の差なのだろうと思います。
(表面上の美しさを追求する、荒々しくも理合に忠実でありたい、と思う差かな?)

この記事は「これが正しい」という結論ではありません。
自習した内容なので間違っていれば遠慮なくご指摘ください。
ただし「私は偉い先生にこう習ったんだ」という無理やりなご指摘はご勘弁願います。


12月27日追記
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日本剣道形解説書の後ろの方「解説書のできるまで」の小太刀三本目の説明に、
“関節よりやや上部をやや横より押さえ腕の自由を制する”について、

“制する場合に、左右の手で逆にとるとの意見もあり、また、この逆のとり方にも、
ねじる方向が違う等いろいろ論議されたが、審議会に諮った結果、
表現は原本どおりとしてツボを押さえ自由を制するとの見解となった。” とある。

結局は結論がつかないまま、玉虫色に決着したということである。
ツボを押さえたがるどこかの大先生の意見が無理やり通ったということか。
ねじるというのもおかしな話だ。ねじったら力技(ちからわざ)になってしまう。

小太刀三本目は関節技なので、ねじったりツボを押さえたりする必要はまったく無い。
二本目ならば軽くねじったり、軽くツボを押さえたほうが良いかも知れない。

ともかく、最近の剣道形講習会には何回か出席したが、
「ツボを押さえる」という説明は一度も聞いた事が無いのである。

原型は「一刀流の小太刀」である。
これを経験したことが無い剣道界の大先生たちが決めることだから、
なかなか訂正は難しいのかもしれないが、
何とか解釈を変えて欲しいものだと切実に願う次第である。
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