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稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木曜会定例稽古(2019年6月27日)

2019年06月28日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年21回目。
G20のせいか台風接近のためか参加者20名ほど。
恐ろしく蒸し暑い!

---素振りでのお話---
色々考えがある。打ち方でも2通りがある。
右足加重で、右足を外すと同時に前傾して打ち込む方法と、
左足加重の中から体幹をしっかり使って身体の平行移動で打つ方法である。
前者は竹刀を早く相手に当てようとする競技性の高い方法で、
後者は相手の気を動かし機会を捉え、日本刀で斬れるような剣道と考えられる。
竹刀が当たった、勝った負けたとする剣道よりも、触刃交刃から相手の心を動かす
「理のあるところを求める剣道」を目指すべきでは無いだろうか。
それが不老の剣に繋がってくると思う。素振りの方法から見直して欲しい。
右手は押し手、左手は引き手は間違いだと理解して欲しい。

---本日の稽古内容と稽古中でのお話---
面を着けて3人一組。
N嶋七段、K山七段と組みになった。

大きくリズムよくの切り返し。呼吸法の切り返し。
前進で右右左左、後進で右右左左右の切り返し(体幹が出来ていないと振れない)。
剣道は先々の先の技(読みの技)と、先々の先からの反射の後の技(閃きの技)がある。
水平面打ちの切り返し(右手が勝つと振れない)。
左右胴の切り返し(色々な胴打ちに繋がる)(相手の目を見ながら打てるように)。

剣道が高まれば「打てるけど打たない」剣道になる。
「打たない」と「打てない」は違う。

近い間合いで大きく正面打ち、小さく正面打ち、右足一歩出しての正面打ち。
交刃の間から中心を取りながらの正面打ち。(点で相手の竹刀を押さえてはいけない)

出頭面。出小手(出来るだけ遠くから・打ったあとの体捌き)。

表からの摺り上げ面(自分から入りながら勢いを保って摺り上げ打つ)。
摺り上げ面は審査で遣ってはならない。(まず決まらないから)
摺り上げ面は小太刀の入り身になろうとする感覚で遣う。

裏からの摺り上げ面(前に出るのは難しいので打ったあとは下がる)。
玄妙な技なので強く打つ必要は無い。冴え、残心の切れが大事。

面に行こうとした時に、小手を打ってきたのを表鎬に乗せての返し面。
ここだけでなく、普段の地稽古の中に取り入れて稽古するように。

相小手面(自分から入り、小手を空け、打たせて相小手面)。


(稽古前の風景)


【感想・反省点】

右手は押し手、左手は引き手は間違いというのはよくわかる。
自分的には、右手の中で親指と人差し指が押し手、
薬指と小指が引き手になるのではないかと考えている。

左手は引き手を意識し過ぎると「上に引き上げ」てしまい冴えが無くなる。
この打ちは刀法から外れるからNGだと思う次第。
むしろ「左肘を身体に引き付ける」意識のほうが大事かも。

稽古は、八段審査挑戦中のN嶋さんの気迫に圧倒された。
基本の稽古でも、常に審査の意識を持つ姿勢は大事だ。
息苦しいほどの湿気のせいもあるが、クタクタに疲れてしまった。

表からの摺り上げ面は何回やっても決まらない。
苦手なので、普段の稽古でもやらないので上達もしない。
何か、根本的に違っているのだと思うがよくわからない。
摺り上げ面は課せられた宿題にしておく。
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木曜会定例稽古(2019年6月20日)

2019年06月21日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年20回目。
参加者25名ほど。蒸し暑い!

(O野君の指導のため聞き取れた部分のみ記す)

左手が中心になって体幹がしっかりした素振りを心がける。
足は大きくリズム良くの大きく上下振り。(先走りはさせない)
左手右足が糸で繋がったように同時に動かす。姿勢が崩れないように。

手は打ち手、切り手になるように。(手首が内側に入る)
左手を強く握ろうとすると固くなって巧緻性が無くなる。

中心を取って打つのではなく取りながら打つ。
縦の三角矩は攻めの三角。横の三角矩は守りの三角。

構えた時の重心は真ん中で配力は左が7、右が3。
打つ時の配力は左が8、右が2。身体は垂直のまま。

123の足捌き。3の時にいつでも打てる体勢になっておく。
123の3から一歩出して打つ。一歩出しながら打つ。そのまま打つ。
手から先に出てはならない。足から。当てるのは結果。相手を崩すのが目的。

---(面を着用して)割って入る稽古---
相手の中心を割って自分の打ち間に入る稽古。
左手を少し浮かすような感じで剣先を割る。
割って打つのではなく、割りながら打つ。
「割った→打った」では打たせてくれない。
相手の鍔元まで割って入ると相手は対処出来ない。
頭の位置が上下しないように、大きく右足を出して打つ。


(面を着けずに素振りから始まる)


(振ったあとは右手を左手まで移動する素振り)


(手首は内側に入り「切り手」になる)


(左手はあまり力を入れて握ると固くなってしまう)


(縦の三角矩)


(横の三角矩)


(O野君の面の着用待ち)


(正面打ちの風景)


【感想・反省点】

最後のほうで一般の稽古に参加した。
中心を取りながらの出頭面、出小手、相小手面、返し胴。
最後は、出頭面、出小手、相小手面、返し胴の連続稽古。

慌てると、打ってからの相手との距離が近くなり過ぎてしまう。
近いと、次の技で、相手を引き出すことが出来なくなる。
捌いて打って、振り返りつつ距離を取って、自分から入って引き出して・・・

まだまだ余裕が無いのは、物理的な間合い+精神的な間合いのせい。
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読みと閃き(木曜会定例稽古、2019年6月13日)

2019年06月14日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年19回目。
参加者20名ほど。気温、湿度とも、やや高め。

---素振りでのお話---
大きく上下振り。
左手は頭の上以上に上げる。
上げた時の右手は鍔元、下ろした時は左拳にくっつける。
大きくゆっくりリズム良く。止めないように。
ヒカガミが曲がると身体が上下して姿勢が悪くなる。常に伸ばす。
左足で右足を送るような感じ。
ヒザは曲げない。左足の踵は浮かせ過ぎない。

一歩前進一歩後退の正面打ち。
大きく上下振りと同じ要領で、打った時の左拳は鳩尾の位置。
この時の剣先の位置と自分の顔とは出来るだけ遠くなるように。
剣先は放り込むように。下ろした時の竹刀は床と平行になるように。

すりかぶり。
アゴを引いて胸張って両足の踵は少し浮かす。
足の向きに注意。撞木足にならないように。
左足に体重を乗せて身体がブレないように。
高速すりかぶりでも頭の上まで振りかぶること。

---本日の稽古内容と稽古中でのお話---
面を着けて3人一組。
七段のK山さん、六段のS田さんと組となった。

大きくリズムよくの切り返し。呼吸法の切り返し。
二足一刀の遠間からの大きくゆったりとした面打ち。

鍔元まで入った間合からの面打ち。右足だけ出しての面打ち。
出来るだけ姿勢が崩れないように。剣先が自分から遠くなるように。

遠間で構えて発声(間をおき)自分の打ち間まで入って(いったん止まって)の面打ち。
遠間で構えて発声、123と三歩で入って(いったん止まって)の面打ち。
123の、3の時に、相手の鍔元を、左手を少しだけ上げて割っていく。
横から押さえるのでは無い。摺り込む感じ。
鎬と鎬が離れないように中心を滑らし真っ直ぐ入っていく感じ。
剣先が高いところから打とうとすると脇が空いてしまう。
手元を攻めた中から面を打つと稼動範囲が大きくなる。

(同じ要領で)摺り込んだところからの返し胴。先々の後の先の技。
相手が打とうとするところを摩擦で感じて胴に返す。竹刀が離れては駄目。
(応用技で師匠の高校の時の得意技を見せてもらった・・張って面みたいな・・)

遠間から前後左右に(理由のある動きで)間合いに入っての面打ち。

9歩の間合いから、間合いを詰めて、相面勝負。
懸かる気持ちだけの連続稽古である。(捨て切る稽古)

相面5本連続打ちの稽古。(打ち負けない稽古)
特に女性は昇段審査で相手に打ち負けていてはいけない。
打ったあとにすぐに構えることが大切。

剣道は読みと閃きである。読みは先々の先、閃きは後の先。
読みは「こう出たら相手はこう来るだろう」で、閃きは予測しない動きに対しての対応。
審査でも稽古でも、この「読みと閃き」を養うことが重要である。

かかり手が自分から間合いに入る。
元立ちは、それに応じて、面か小手を打つ。5本連続。
それに対して、かかり手は読んだ技、閃いた技で返す。
相手が打ってくる一瞬を溜めて見極めないと駄目。
相手と一緒のタイミングで打っていては駄目。
自分から一歩、すっと入らないと上手く出来ない。
最後は自分から「はいっ、はいっ」と声を掛けながら一歩入っての稽古。

---終礼でのお話---
最後の稽古は「入り」の勉強に繋がる。
触刃交刃の間合いから、いかに相手を誘うのか崩すのか。
相手が打ってくるところを先々の技で、相手が変わるところを後の先で。
剣道は先々の「読み」と、後の先の「閃き」が大事である。
相手と自分との気が繋がり離れない稽古。気を抜かない稽古。
「ヤァ~!」で触刃交刃に間に入ったら静かに息を吐きながら一歩入っていく。

---賀来俊彦範士八段から師匠がお祝いに戴いた言葉の披露---
「勝負を超越して、ひたすら理のあるところを求められた たまものと敬服いたしております」

打った打たれた、打ちたい打たれたくないというところでは無く、理のあるところ、
こう攻めれば相手はどう出てくるかという「技前の部分」を稽古することが大事である。
K山先生は「スイッチを入れるまでが剣道」と言われ気がつき七段に合格した。
打ったところばかり気にする人が多いが、
当らなくてもしっかり残心を取るという(剣道に対する)姿勢が大事である。


(最初の素振りに集合しようとする場面)


(稽古終了)


(へとへとだが充実感と反省で一杯である)


(賀来俊彦範士八段から師匠が戴いたハガキ)


【感想・反省点】

呼吸法の切り返しはつらい。2回で体力の限界を感じてしまった。
相面からの稽古からはハードで、
笑ってしまうほど無茶苦茶に疲れてしまったが、
読みと閃きの稽古は、とても良い稽古だった。

しかしながら自分の不甲斐なさに呆れてしまう。

自分から一歩入るには入るのだが気持ちが「待ち」になっている。
待ちの気持ちがあると溜めにはならない。遅れるからだ。
結局、疲れて来ると、遠間から強引に入って、一か八かの賭け的な技しか出ない。

汗だくで息が上がりまくり。クタクタに疲れて稽古終了。
疲れきっているのに妙にハイテンションになってしまうのが剣道の面白いところでもある。

家に帰っての、冷えたビールが楽しみである。
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木曜会定例稽古(2019年6月6日)

2019年06月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年18回目。
参加者20名ほど。

---始礼でのお話---
昔聞いた話や書物の内容が今になってわかることがある。
素直に求めることが大切。剣道は教えてくれない事が多い。

---素振りでのお話---
肩を使うこと。アゴを引いて胸を張る。
足と手の動きは連動させる。踵を(少し)上げる。

---本日の稽古内容と稽古中でのお話---
面を着けて3人一組。私はSS会のH田さんと2人組となった。

大きくリズムよくの切り返し。
二足一刀の大きくゆったりとした伸びやかな面打ち。

鍔元まで入った間合で、ゆっくりとした面打ち。
右足を一度止めて打つ、右足を出して打つ、
右足出して左拳を目元口元まで上げて打つ面打ち。

交刃から中心を割って入っていく面打ち。
無理矢理ではなく、そのままの形で入っていくことが大切。
右左と入っていくのでは無く、右足を出しつつ中心を割りながら打っていく打ち方。
剣先を入れる時は、左手を少し上げて擦り込んでいく。
思い切って相手の懐まで入ったら相手は対処できなくなる。

構えがしっかりしていないと入れない。
構えた時の足の配力は、左足が7、右足が3。
打つ時の足の配力は、左足が8、右足が2。
この時、踵は下ろす。力の配分(足の中の力の配分)は、爪先に5、踵に5。
右足に力が掛かっていると、いったん身体を起こす必要があるから遅れる。
軸がブレて無ければ、相手が下がっても連続技が難なく打てる。

「入り」と「攻め溜め」は別物。山岡鉄舟は「ゆるりと入る」と言った。
目線も身体の位置も変えないで真っ直ぐ入る。奈良の賀来先生は「しゅっと入る」と言った。

入って、攻め、溜め、打ち。入るのは難しい。
右左と入ると左足が残る。左足で送り出すように入る方法。
揺りかごのように(爪先上げて)入る方法。

相手の中心を取りながらの出頭面、出小手。

出頭面、出小手、相小手面、返し胴の稽古。


(素振り)


(交刃の間)


(力まず、自然に中心を取って入る)


【感想・反省点】

お相手のSS会のH田さんは、木曜会初心者なので、
何度も基本の面に戻って稽古した。

足を出しながら打つ方法、左手を上げて打つ方法は、
違う方法で長年やり続けていた剣士には難しいと思う。

自分としては、まだまだ中心を割って入っていく気持ちに欠けている気がする。
少しの躊躇でもあると中心から外れてしまうのである。
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木曜会定例稽古(2019年5月30日)

2019年05月31日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年17回目。
参加者20名に足りず。

---始礼でのお話---
丁寧に稽古すると稽古の間隔が離れても影響しない。
自分の中に自分なりのチェックポイントを明確に持っておくこと。

---素振りでのお話---
間違った素振りは何百本やっても無駄である。
1本1本を正しく素振りすること。

---本日の稽古内容と稽古中でのお話---
面を着けて3人一組。T岡さんと2人組み。
初心者のO野君は、足の故障中のK本先生にして戴いた。

切り返し、呼吸法の切り返し。
二足一刀の大きくゆったりとした伸びやかな面打ち。

交刃の間で左手だけで相手と中心の取り合い。表と裏。
同じく、右手を軽く添えての中心の取り合い。表と裏。

触刃から近間まで一気に入って間拍子の面打ち。
入るときに揺らいだり前傾しない。
入るときに勢いをつけないこと。
入ってすぐ打つのでは無い。間拍子。
剣先は相手の中心か左目。

右肩攻めからの右面打ち。(八段選抜の栄花選手の得意技)
栄花選手は中心を取るのがすごく強い。
右肩攻めで相手が防ごうとしたところを右面に打つ。
右面を打つには刃筋を通すこと。
右肩攻めは手を伸ばさない。伸ばすと攻めが効かない。

右肩攻めからの小手打ち。
小手のモーションが小さいと打たせてくれない。
肩を攻めて、面が空く、面に来るかな? のところを小手を打つ。

左鎬で相手の竹刀を押さえながら入っていっての返し胴。
返して打つのではなく、鎬で向かい入れて摺りあげて打つという感じ。

出頭面、出小手、相小手面、返し胴の稽古。
自分から入ること。打ってからの間合いを必ず取ること。
入るときに右から入らないこと。構えたまま真っ直ぐ入ること。
ちょっとでも右から入ると攻めが効かない。

審査を見ていても相手が打ってきたのを返した技では通らない。
自分から能動的に入っていっての返し技だと審査に受かる。

入りながら正中線を取って、そこから仕掛けるから相手が打ってくる。
(正中線を取り、小手を見せ、小手に来るから相小手面など)

出頭面、出小手、相小手面、返し胴の稽古のダブル、トリブル稽古。
掛かる方は攻める気持ちしかない。守る気持ちが無く自分から間合いに入り、
相面に行くぞ、小手を打つぞ、相小手面に行くぞ、返し胴を決めるぞと、
前に前に行く連続稽古は剣道の質を高める。

切り返しで終了。

---終礼でのお話---
準備運動のような基本稽古ではなく、
理論に基づいた実戦的な基本稽古を普段からすべきである。


(右肩攻めからの右面打ちの稽古)


(稽古終了、集合前)


【感想・反省点】

基本稽古だけなのに一生懸命にやったらクタクタに疲れてしまった。
考えて見れば普段の稽古はやはり手を抜いているのだと痛感した。

まずは中心を取ることから見直さねばならない。
横から入るクセを直さねばならない。
体力的にツライが能動的に自分から入ることも意識しよう。
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木曜会定例稽古(2019年5月23日)

2019年05月24日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年16回目。
参加者20名に足りず。
誠先生はお休み。

K本七段の号令による、ほぼいつもと同じ稽古内容。
素振りが大きくを20本×3回、正面を20本×3回、すりかぶりを20本×3回。
そのあと、体育館の端から端まで123の足捌き往復。2回目は12を早く3ゆっくり。
最後に2人組で、左手だけで支え合う。10秒間を2回。

面を着けて3人一組。私は新七段のK山さんと2人組み。
初心者のO野君は、訳あって防具を着けないM本さんに頼んだ。


(稽古前の風景)


(O野君はM本さん指導)


【感想・反省点】

能動的に自分から攻め入って、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続稽古。
これを休み無く3回するのだが、七段同士なので良い稽古になった。

そのあと2分間の回り稽古5回。
真っ直ぐ入ることばかり意識していた。
意識していたが横にブレているように思うことが何回もある。
最後の2回はベテラン六段が続いたので気持ちの持続が大変だった。
暑かったのでくたくたに疲れた。しかし良い稽古になった。
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能動的に懐深く入る稽古(木曜会定例稽古、2019年5月16日)

2019年05月17日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年15回目。
参加者25名ほど。

私は別枠で初心者O野君の指導。
別枠だが、一応は全体の流れに沿って基本打ちを繰り返す。
難しいことは無理なので、面、小手、胴打ちのみ。
指導の合い間に師匠のお話を聞く。
最後の連続技にだけ参加した。

---始礼でのお話---
触刃、交刃、スイッチを入れるまでが剣道だが、
その中にしっかりした体幹のある構えが出来ていなければ攻めにならない。
崩れない体幹と剣先の強さ、呼吸に意識して稽古をすることが大事。

---素振りでのお話---
素振りはアゴを引いて胸を張って、大きく伸びやかに、体幹がブレないように。
素振りは筋肉に正しい動きを覚え込ませるために行う。
(二人一組で向かい合って竹刀を交えて)左手だけで中心を取れるように。

---稽古中でのお話---
右手を握らないで左手で中心を取って打つ感覚を覚える。
左手を使うと打突の強度が出る。左を効かす。

左手の甲は鎬と同じ。構えたそのままの形で真っ直ぐ入ると中心を割れる。
少しでも右から入ると中心を取れない。真っ直ぐ入ることを意識すること。

(構え、姿勢をそのままに、スゥ~と間合いに入る稽古)
(スゥ~と間合いに入って、面返し胴の稽古)
   →右足開いて打ちシロを作ること。
   →鎬は(相手の竹刀に)触れておくこと。見てからでは遅くなる。
(左鎬で相手の右肩に深く摺り入れ、防いだら上げ小手、そのままなら面の稽古)
   →能動的な攻めに対して相手が反応し、そこを瞬時に判断して打つ稽古である。
(相手の左目を狙って深く攻め入り、防いだら上げ小手、そのままなら面の稽古)
(懐深く入ったのに反応しない相手には、瞬間的に竹刀を上げて打つ稽古)
   →構えを崩さないで間合いに入ることが大事である。
(出小手に来たのを、表から摺りあげて面、または裏から摺りあげて面の稽古)
   →(記憶曖昧)裏から摺りあげて・・でなく、表からクルリと返して・・かも。
(自分から攻め入って、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続稽古)
   →打ったあと、充分な間合いを空けることが大事である。

能動的に懐深く入る。その時の相手の変化に対応する。
姿勢や間合いや鎬の使い方など、日頃の経験によって精度が高まる。


(左手で中心を取る)


(スゥ~と間合いに入る稽古)


(稽古終了)


【感想・反省点】

心と身体が一直線になって、真っ直ぐ入ることは難しい。
真っ直ぐ入ったつもりでも体幹がブレると真っ直ぐでは無くなる。
積極的な相手の場合、自分から能動的に攻め入るタイミングが難しい。
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まず、構えを直す(木曜会定例稽古、2019年5月9日)

2019年05月10日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年14回目。
参加者20名ほど。

---始礼にて---

最初に四条畷剣友会のK山さんの七段合格の報告があった。
「師厳道尊(しげんどうそん)師、厳にして然る後に道尊し」の色紙贈呈。
先生と呼ばれる者が自分自身を厳しくすることで、
その道が尊いものであるのだと評価されるのである。という意味。

K山さんの報告。
体幹体軸のブレを無くす稽古が役に立った。
触刃から交刃、スイッチを入れるまでが剣道であるという事が役立った。
今までは気持ちが出来ていないまま間合いに入ったりしていた。
まだまだ不充分なので、さらに深めた稽古をしていきたい。

---素振りにて---

足を大きく出すこと。竹刀は高く振り上げること。
足の引きつけは手と連動して素早く引き付けること。

---面を着けずに「構え」の指導---

審査を見ていて、つくづく構えが大事だと感じた。
構えが出来ていないままの打突は決まらない。

三角矩(さんかくく)の構え。
真ん中に構えるのではなく、竹刀が交わった部分が中心。
剣先の延長線上は相手の左眼(松本敏夫先生は「左眼目頭と言った)。
縦の三角矩は攻めの三角矩、横の三角矩は守りの三角矩。
寸田丹田を垂直に構える。寸田と丹田を結んだ線が地に対して垂直。
垂直のまま打つ。これを前に傾けて打つと打突の強度が無くなる。

山岡鉄舟「剣法邪正弁」。
剣法正伝の真の極意者、別に法なし、敵の好む処に随ひて勝ちを得るにあり。
相手の打ちたい打ちたいのところを引き出して打つ。
スイッチを入れても相手が乗ってこないのは、まだ見極めが足りないから。

左手の甲を左鎬と考えて相手の鎬を押さえる。
小指から54311の力で握ると疲れてきて握れない。
親指と中指で握る。左手小指は半掛け。反りが無いから。
左手を斜めに握る人は当てることにこだわって冴えの無い打ちになる。
左手は傘を持つように。中指と親指で握る。小指薬指は適度に握る。

左足が撞木になるのは真っ直ぐ構える(左手が中に入り込んでいる)からで、
左手を少しずらして構えると、左足が真っ直ぐになり、左腰、左手が連動する。

剣道は2種類あり、相手の気を外してスピードで打つ剣道と、
勝って打つ、相手と自分との対話がある剣道である。

---終礼にて---

面、小手、胴、突きというところに目標をおいてしまうと、
捨て身の打突と言っても、結果的に当てに行ってしまって捨て身にならない。
捨て身の打突をするには、技前のところでいかに勝っておくか、
勝ったところで身を捨てていく剣道をすることで打ち切ることが出来てくる。


(一足一刀の間で剣先の向きが相手の左眼)


(相手の竹刀と触れ合う接点がお互いの中心となる)
(ここで無理やり中心を取ろうとすると、なかなか打たせてはくれない)


(縦の三角矩は攻撃の三角矩)


(横の三角矩は守りの三角矩)


(最後は1分半の稽古で回る)


【感想・反省点】

初心者指導中心だったが最後の回り稽古で3回だけ参加した。
七段同士で2回と七段受審者1回。1分半3回でも息が上がる。

スイッチを入れてから捨て切る部分が難しい。
相手のちょっとした動きの変化で自分の心に惑いが生じるのがわかる。
動じて動くと相手も動じる。動じる同士ではガチャガチャとなってしまう。
打たれても動じない・・という稽古も必要と思ったのが反省点か。
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燃えろ、燃えろ、燃えろ!

2019年05月01日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
佐藤誠先生、「誠先生の剣道教室」からのコピペです。

六段、七段の審査は終わりましたが、ぜひ次の審査、
いや、普段の稽古への取り組み方として参考にしてください。

-------------------------------

「燃えろ、燃えろ、燃えろ!」

昇段審査は、今まで積んできた成果を発揮披露するところです!
日々の稽古に自ら課題を設け努力をして来られた事でしょう!

さぁ、遺憾無く発信してください!

①審査までの事前準備。
着装、竹刀の手入れ、健康状態など
②会場までの経路や会場に入ってからの行動計画

ーいざ審査ー

①自分の番が来るまでのコンセントレーションの高め方
②順番が訪れ、所作にかない且つ仕太刀の気位での礼法
③今にも襲いかからんとする獅子の位で相手を観察しながら蹲踞し、先の気位で立ち上がり、半歩もしくは一歩前に出て遠間、触刃で構えを整えているか!?
④地響きがする様な下腹からの発声、裂帛の気合いで自らを奮い立たせ、相手を恐怖せしめるだけの気魄気勢が内、外に発せられているか。
⑤相手の気と気持ちを感じ取り、間合いを図り能動的に交刃の間に入る事ができているか!?
⑥今まさに起ころうとしている相手の動作を予測して、その先を取ろうとしているか!?
⑦その先が効いた状態から、どのスイッチを(引き出す→出頭・返し・擦り上げ。居つかす→乗って打つ。受け止めさせる→かついで小手・小手に見せて面、面に見せて胴など。固まらせる→乗って面など)使い相手を打突するのか!?
⑧機会と感じて捨て身で打った技は、仮に空振り・打突部で無いところを打った技であっても、残心まで技をまとめているか!?
⑨ 身構え、気構えを素早くとり、つぎの技への準備を整え様としているか!?

そして、④にに戻っているイメージを、今正に持っているか!?

そうです、それを発揮してください!

審査で最も重要な課題は、残心の取り方です。

6段は1分、7段は1分半、8段は2分、気を切ることなく残り10秒にとどめの一発が出る様に、必死のパッチで頑張ってください!

受審者の中で1番大きな声、気魄気勢が出た時には、自然と合格してるはずです!

皆様のご健闘を祈ります!
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あとは信じて打ち切る(木曜会定例稽古、2019年4月18日)

2019年04月19日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分過ぎまで。今年12回目。
参加者20数名ほど。

---始礼でのお話---
審査では先の気位、礼法、構えが重要になってくる。
相手よりも先に(相手を見つけ)自分の気持ちを作る。
稽古の前から背中を作って姿勢を整える。
3歩出る時は風を切る勢いのイメージで前に出る。
あたかも自分の回りに渦巻きが出来るようなイメージ。

発声は構えを作った時でも触刃の間合いでも良い。
交刃になってから発声すると気が抜けてしまう。
交刃の間で相手が発声したら直後(息を吸い込む最中)に間合いに入る。
発声は相手より後に、相手の1.5倍の声を出す。

---(本日の稽古内容)---
稽古は、面を着けずに素振りから。
面を着けて切り返し、正面打ち各種。
一歩入って、出頭面、出小手、相小手面、返し胴。

---稽古中でのお話---
3分の1の人は切返しが打ち切れていない。
打ち切る前に返そうとしてしまっている。
(→右手を左手付近にスライドさせて打つ切返しを行った)

足が前に出ない人がいる。中には戻る人もいる。
体は前傾させず、足を出してもコンパスの上に垂直に体が乗るように。
右足を高く上げると腰が折れてしまう。最後まで床を擦りながら前に出す。
遠くから打つ練習ではないので間合いを近くして崩さずに打つように。

少し前かがみになるだけで相手は打たせてくれない。
下半身から出た技は結果的に速い打ちになる。

反応の無い相手の場合は思い切って懐まで入って打つ。

相小手面は、生死ギリギリの間で小手を見せるから相手は小手を打ってくる。
間合いに入って竹刀をちょこちょこ動かさないこと。「静中の動」の技。
竹刀がお互いピタッと触れ合ってる中から動きを見せるので相手が打ってくる。

礼をして蹲踞して立ち上がって構えて発声して交刃、
そして右足スイッチを入れるまでが剣道である。
スイッチを入れたら打ち切ること。
打ち切ったあとは外れても残心をしっかりとすること。

---出頭面、出小手、相小手面、返し胴の稽古で---
審査のつもりで行う。懸かり手は必ずスイッチを入れること。
能動的に自分から攻め入ってスイッチ入れて打突すること。

---終礼でのお話---
スイッチを入れるまでが剣道。
最初から打突部位を狙っていくわけでは無い。
スイッチを入れたあとは体が(自動で)反応してしまうものである。


(稽古前の風景-1)


(稽古前の風景-2)


(面を着けずに素振り)


(稽古終了後の風景-1)


(稽古終了後の風景-2)


【感想・反省点】

最近の稽古で心がけていること。
思い切って右足スイッチを入れるようにしている。
小さく出して、そこから床を滑らして打つ方法と、
大きく出して、一瞬の間を置いて打つ方法と、間を置かないで打つ方法だ。

「当らないんじゃないか」とか「返されるのではないか」という雑念は無い
・・・とは言えないが、「返されても良い」という気持ちに変えてきた。

返されても良い」と思うと、思い切った技になるみたいで、
以前より返される確立が少なくなったような気がしている。
スイッチ入れたらあとは信じて打ち切るまで・・だ。

本日の稽古。夢中になると時々左足が横を向いているのが自覚出来た。
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右足スイッチ(木曜会定例稽古、2019年4月11日)

2019年04月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分過ぎまで。今年11回目。
参加者25名ほど。

私は別枠で初心者O野君の指導。
別枠だが、全体の流れに沿っての基本打ちを繰り返す。
指導の合い間に師匠のお話を聞く。

---集合礼でのお話---
昇段審査は試合では無い。
六段は六段としての基本、七段は七段としての基本、
八段は八段としての基本が出来ているかどうかを見ている。
攻め、溜め、打ち切り、残心が、出来ているかどうかである。
打突部位に当たらない原因が相手にあるのなら合格する。
「当たらなければ合格しない」というわけでは無い。

遠間でしっかりした構えを作り、触刃までにしっかりと発声をし、
気構え、身構えを整えて相手を威圧し、交刃、打ち間に入っていく。
そこからは、ここだと思ったら躊躇ぜず、しっかり打ち込んでいく。
相手が避けて、打突部位から外れても、試合ではないので審査では評価される。


(全日本剣道連盟「剣道試合・審判・運営要領の手引き」より)

有効打突の条件は12項目。
相手に原因があって打突が外れても、
あとの11項目が出来ていてば審査では一本と同じである。

体幹を崩さずに、ゆっくり打てるようになれば、
構えを崩さずに、一寸(いっすん)の攻めが通用するようになる。
八段審査に受かる人は例外なく右足スイッチが入っている。
足を出しながらでも良し、出して一回止めても良し。

---(本日の稽古内容)---
稽古は、面を着けずに素振りから。
面を着けて切り返し、正面打ち各種、小手、相小手面、返し胴。
最後は1分間(最初の10秒は打たない稽古)の回り稽古を4回。
切り返しで終了。

---途中でのお話---
剣道の技は「(相手を完全に)崩して打つ」ことは難しく、
出頭技か返し技しか無いのが現実である。

打ったあとの残心は2歩で回らず1歩で回ること。

右足スイッチをして相手が反応したところまでが剣道。
あとは出たとこ勝負。打つ時は打ち切ること。

小手は覗いて打たないこと。
返し胴は中途半端な間合いではなく相手の懐深く入ること。
相手の鎬に触れながら摺り上げての返し胴もある。

審査での初太刀での返し胴はよくない。
疑心暗鬼が生じてそのあと思い切った面が打てなくなる。
逆に自分がきちんと攻めて打った面が返され、胴を打たれたとしても、
その胴は後打ちの胴なので(打った相手は)評価されない。

---終礼でのお話---
最初の10秒で合気になることが大事。
しかし相手が打ち気にはやった場合は応じなければならない。
自分から打ち気にはやることのないように。

攻め、溜めまでが剣道。
あとは自分を信じて打ち切ること。
そして残心。


(切り返し)


(触刃の間)


(交刃の間)


(右足スイッチ)


【感想・反省点】

前回と同じく初心者のO野君相手に基本打ちをする。
180センチを超えるO野君には、なかなか良い面が打てない。
力で打とうとすると冴えが無くなるのがわかる。
力を抜くとスピードと打突の冴えが出る。

回り稽古に参入。立ち合い稽古である。
若い人たちの中に入ったので、なんだか合気にならなかったのが残念である。
あまり自分から打たず、どこでどう動けば相手が打ってくるかを観察していた。
私の右足スイッチは、まだまだ不完全である。
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すりかぶりの重要性(木曜会定例稽古、2019年3月28日)

2019年03月29日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分過ぎまで。今年10回目。
本日は多い。参加者30名ほど。

私は初心者O野君の指導。
合い間あいまに駆けていって師匠のお話を聞く。

---集合礼でのお話---
八段審査で合格するか否かは左足にある。
左足に体重が乗っているかどうかにある。
少しでも身体が前がかりになると打てない。
構えた時に右足で「いろは」が書けるように。


(稽古は面を着けずに素振り、面を着けて切り返しから始まった)

---稽古の途中でのお話---
切り返しを腕の力だけで(小さく)振ると、
結局は腕の力だけに頼ってしまってスピードも冴えも無くなる。
竹刀は竹刀の重さで振るように肩を使うこと。
肩を使うと遅く感じるが実際には速い。
腕だけで振ると、振り上げるにも振り下ろすにも力がいる。

巧緻性のある技は大人になってから習得するのは難しい。
難しいが一つでも二つでも出来るようになると剣道が広がる。

寸田(上丹田)、臍下丹田(下丹田)、中丹田が一直線になるように。
打つ前、打つ時、打った後もブレないように。壁が前に出るように。

右足は最後の最後まで床を擦るように。
左のヒカガミ(膝の裏)は伸ばしたまま。
身体は垂直のまま。

竹刀の先を相手の頭上に速く持っていくイメージ。
そして上からストンと落とす感じ。

打てるか打てないかは左足が教えてくれる。
遠くから打てるに越したことは無いが自分の打ち間は把握しておくこと。
漠然と入って何となく打っているようでは駄目で、
ここなら届くという自分の間合いを確かめて稽古する。

試合上手なタイプは下がる。こういう相手はやりづらい。
もう一歩入って打つ技術。入る方法は「打つふり」で少し竹刀を浮かす。

八段審査では「攻め返し」の出頭面が審査員を唸らせる。
相手が左足を引き付ける前にこちらがすばやく間合いに入って打つ。

体幹が出来ると体軸がブレない。
すると攻めも効くし打突の強度と冴えも出てくる。
打ったあとも崩れないので次の技に繋がる。
すりかぶりはそのためにも有効である。
一日60本で良い。20本を3回は毎日やり続けること。

初太刀に返し胴は、やるなとは言わないがやるべきでは無い。
打てても疑心暗鬼が出て思い切った面が打てなくなる。
反射的な技、特に抜き胴は「弱気」から出る技である。
前に出る技、出頭面、出小手、相小手面、(前に出ての)返し胴が良い。
相手が打ってきてから反応した技は評価されない。
また、審査では「突き」も奇をてらった技で評価はされない。
突きを出すなら面を打てと思われる。外れたら時間も空費する。


(肩を使った切り返しの説明)


(この時点でO野君はまだ面を着け終わっていない)


(丹田が一直線になる打ちの説明)


(自分の打てる間合いは左足が教えてくれる)


(打突の強度と冴えは体幹で決まる)


【感想・反省点】

初心者のO野君相手に基本打ちを重ねた。
O野君は180センチを超える身長で私より高い。
思い切って近くに入らないとしっかり打てない。
まだまだ体幹の弱さが身に沁みる。すりかぶりしなければ。

改めて考えさせられる稽古だった。
頑張ろうという気持ちを何とか持続させたいものだ。
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木曜会定例稽古(2019年3月7日)

2019年03月08日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分過ぎまで。今年9回目。
本日は参加者25名ほど。

初心者のO野君はお休み。
休まれると気になるがちょっぴり嬉しい。

----------------------------

---集合礼でのお話---
自分の課題を意識することによって剣道が良くなる。
剣道を指導するには自分がしっかり勉強して実践していかねばならない。
剣道は間合いを意識するだけで変わってくる。
間合いが近過ぎる者に適正な間合いを指導すると堂々とした剣道に変身する。
間合いの取り方は残心の取り方で決まる。余勢でなく翻して引き残心を取ること。

---素振り---
声を大きく。
間合いは「気力」。相手との間合いは気力で決まる。
距離的な間合いではなく精神的な間合いは自分で気の塊を作ること。
気力を作るのは、まずは声の大きさである。声を出すと体幹もしっかりする。
竹刀は竹刀の重さで振る。力で振ろうとすると冴えも無くなり正確性も無くなる。
右手は「巧緻性(こうちせい)」。細かい動作をするためにある。

最初から左手の小指と薬指を強く握りしめるのではなく、
振り上げた時に親指の付け根と小指と薬指がテコの原理で鋭く打てる。
構えた時の左手は、親指は伸ばすように。小指薬指は軽く握る。

---切返し---
前に出る時、下がる時、右足の爪先が上がらないように。
飛ばないように(=跳ねて頭が上下しないように)。
飛ぶと体幹が出来ていなくても打ててしまう。

---正面打ち---
最後まで右足は床を擦ったまま。
打つ前、打った時、打った後の姿勢が崩れないように。
アゴが上がる人は間合いが遠いから。
打つ時に右拳を左拳に引っ付ける間隔で打つとアゴが上がらず姿勢も崩れない。
体幹が出来ていてこそ「押し手引き手」の打ちが出来る。

右足が先行する打ち。入った時、左は踵を下ろし右は踵を上げる。打ちの準備。

遠間で発声→触刃→交刃→準備、で打突。
特に「触刃→交刃→準備」の部分を丁寧に。

---出小手---
間合いをしっかり取ること。遠間、触刃、交刃を意識して。
相手が打ってくるのを待っていては駄目。相手を崩して打つ。

鍔にかかる人は横から打ってしまっている。横から打つと点になる。
真っすぐ打つと、相手の小手がどの位置でも当たる。
左の拳の位置や向きは変えないこと。

---相小手面---

---返し胴---
遠間で構えと発声は完結させておかなければならない。

---イーチ、イチ、ニの技---
面摺り上げ面、面摺り上げ小手は難しい。

---相面---
相手より先に相手を見つけること。
相手より先に体を入れて大きく打つこと。

---1分半の回り稽古を3回---
しっかり遠間で構えを作ること。
相手の構えをどう崩すかが大事。
当てっこや試合稽古になってはならない。

---最後の集合礼にて---
すぐに交刃になる人は試合になってしまっている。
打つか打たれるかだけ。当てられるのがイヤで構えが崩れる。
遠間でしっかり構えると崩れることが無くなる。
自分から能動的に攻め入って打てば良い。
崩れるのは交刃で構えてしまうから。


(稽古終了後)


(同じく)


【感想・反省点】

右手はジンジン痛むが何とかこなした。
基本の決まり稽古、応じ技の元立ちでも実戦を意識して打ち込んでみた。
例えば相小手面。相小手の小手で一本を取れるような感じで。

最後の回り稽古で右踵が割れるのを感じる。
サポーターをしておけば良かったと反省する。

相面が打てない。
相手より先に体を入れて大きく打つこと・・・これが難しい。

回り稽古では、比較的新しい会員さんが最初から交刃に入ってこられ、
どうしても試合的な剣道になってしまった。下がるのもおかしいし悩むところだ。
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木曜会定例稽古(2019年2月28日)

2019年03月01日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分過ぎまで。今年8回目。

面を着けずに素振りから。
面を着用後は私は別枠で初心者のO野君を指導。

以下、聞き取れた師匠の話を記す。

-----------------------
集合礼では、着装、礼法作法を丁寧にする事は剣道にそのまま繋がるというお話。
素振りでは、かならずしも45度にこだわる必要は無いというお話。など。

---正面打ち---
小さく打つにも口元目元まで左拳を上げること。
刺し面では強度と冴えのある打ちは出来ない。

遠くから打とうとすると姿勢が崩れてしまう。
遠くから打つことが良い事ではない。
打つ前、打つ時、打った後で姿勢が崩れないように。
間合いが遠いと腰がいったん引けてから打つようになってしまう。

構えた時に間合いが近いと「打つか打たれるか」だけになってしまう。
遠間でしっかり構えて、触刃に入り、交刃に入る。そこから仕掛ける。

交刃の間で、相手が安易に出てこれないよう、しっかりと構えること。
遠間、触刃、交刃と、リズムで入って打ってはならない。

---相小手面---
小手を誘って小手面。右足を出してその場で小手を打つ。
この時、前に出ると突っ掛かってしまう。

---出小手---
交刃の間で、右足出しながら、相手の竹刀を少しだけ(自分から見て)
左鎬(表鎬)で左斜め下に乗り押さえ、瞬間、重しを取ったように打つ。
横から打たずに真っすぐ上から打つこと。

もう一つの出小手は、右足出しながら相手の右拳を下から攻めて打つ。

打ちが正確で無いのは竹刀の持ち方握り方が悪いのと、
打つ時に左拳の位置が身体から離れてしまうからである。
左手で打つ小手も正確性が欠ける原因である。

七段は七段、六段は六段なりの打つ強度が必要である。
姿勢、打つ時に足がずれない確かな間合いが大事。

---返し胴---
自分から能動的に入ることが大切。待っていては駄目。

---相面、連続技(相面、出小手、相小手面、返し胴)---
打ったあと、相手より先に相手を発見し、遠間で準備すること。
残心の取り方が大事である。

---1分半の回り稽古、4回---

---最終の集合礼---
左足の位置が決まっていないと捨てきれない打ちになる。
どこから打てば良いのかは左足を基点とした打ちが必要になる。
摺りかぶりをしっかりするように。


(切返しはリズム良くの切返しと呼吸法の切返し)


(遠間)


(触刃)


(交刃)


(右足スイッチ)


(強度と冴えの説明)


【感想・反省点】

別枠ながら、O野君も本稽古の流れに沿って稽古してみた。
(大幅にだが)曲がりなりにも形になってきた。
ゆくゆくの目標は初段。当面はリズム良く切返し出来ることが目標である。

---------------------

最後に、O野君指導を中断し、最後の回り稽古に参入する。

自分的には気持ちの準備が出来ていなかった。
「あれ?構えがしっくりこないなあ・・」と思いながら終ってしまった。

師匠から「抜いて面をするな、それなら自分から先に打て」と言われていたが、
攻めも何も無いところでの小手に対して思わず抜いて面を打ってしまう場面が2回あった。

考えてしまうと動きが遅くなる。
本能に任せると木曜会の稽古でなくなる。
交刃の間で相手が安易に打ってこれないような構えにはまだ程遠い。
身構えも気構えも不充分。ああ難しい。
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基本と応用と1分稽古(木曜会、2019年2月21日)

2019年02月22日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分まで。今年7回目。

---基本の稽古---

面を着けずにまずは素振りから。
振り下ろした時に右手を左手まで付ける素振り方法。
大きく上下と正面打ち。そのあと早めの摺りかぶり。

面を着けたら3人組(私の組は2人組だった)となる。
大きくの切返し。小牛田農林高校、乳井義博伝の水平切返し。呼吸法の切返し。

近い間合いで「ゆっくり」の正面打ち。
近い間合いで右足出して準備完了して正面打ち。
右足出して準備が出来たら素早く正面打ち。

---実戦に通用する稽古---

○出頭の正面打ち。
打つべき機会は、こちらが準備完了して「相手が出よう」とした瞬間。
遠間→触刃→交刃の間で準備完了させて相手の目を見て判断する。
しっかり準備して、相手をよく見ることが大切。あわてて打たないこと。
自分が打つ準備が完了していて、
相手が打とうとしたところを打つことが出来れば、
怖いと思うようなことは無くなる。

○攻め返しの正面打ち。
相手が入ってきて体制を整える前に自分が先に入って準備完了する。
入るときに中心を取る。乗り返す、攻め返す、動じない心と態度。

○足を使って実戦的な攻め返しの正面打ち。
相面、出小手、相小手面、返し胴、面胴交互。
相小手面は打ったあとで纏めること。面で終ってはいけない。
返し胴は返そうとして入っては駄目。自分から入る。待っていては駄目。

○面に対する先々の技。小手に対する先々の技。

気後れした時は小手を打ってくる場合が多い。
そこを返して打つ。相手を使う剣道。遠間触刃から表現する。
傍から見て緊張感のある剣道。審査員がなるほどと思う剣道。

○1分稽古、5回。(六段以上と以下に分かれて)

○切り返し

対峙した時、相手に迂闊に打ってこさせないためには気迫と気勢しかない。


(稽古前の風景)


【感想・反省点】

最後の1分稽古。思わず日頃の剣風が出てしまう場面多し。
自分から入るよう意識するが、そこから打ち急いでいる感じがする。
相小手面のスピードに問題ありで、小手は同時でも面に乗られる。
打てた打てなかったよりも技前の作り方を意識すべきと注意を受ける。
空振りに終っても残心を取るよう注意を受ける。
すでに足パンパン。

「易(やす)きに流れる」自分がいる。
よほど意識して稽古に取り組まねばならない。
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