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稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

基本と技の稽古(木曜会、2019年2月14日)

2019年02月15日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分まで。今年6回目。
参加者は20名ぐらい。そこそこ寒い。

---基本の稽古---

稽古は面を着けずに素振りから。
面を着けたら3人組となって基本稽古。
切返し4種、正面打ち各種。
(右足出しながら)攻めて(中心、拳、左目)からの面打ち。
肩残心をするよう、打ったあとは相手との距離を取ること。

お互いの構えた時の距離は触刃の間を守ること。
横(審査員の目)で見ていても緊張感が違う。

---技の稽古---

右鎬(裏鎬)で摺りあげての面打ち。
摺りあげてすぐ打たないことがコツ。

出頭面2種(攻め入っての面、待ち受けての面)。
気後れすると打てない。自分の気持ちをいかに乗せるかが大事。

攻め返しの稽古。
相手が入ってくる左足より先に間合いに入る。
入る時は中心を取るが押さえては駄目。
摺り込む感じで中心を取る。

返し胴の稽古。(いーち、いち、に)
右足は大きく右に出すのがコツ。打ったあとは足はクロスして歩く。

面に対する応じ技。小手に対する応じ技。
しっかり間合いを取ること。


(稽古終了)


【感想・反省点】

攻め返しがまったく出来ない。
返し胴は意識すると外れる。力み過ぎるからなのか。
応じ技は、ふだん使っていない技をやってみたらまったく出来ない。
出来ないから稽古すべきなのに、出来ないから使わなくなっている。
知っていても使わなければ身につくはずが無い。
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特に残心に気をつけて(木曜会、2019年2月7日)

2019年02月08日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分まで。今年5回目。
参加者は30名ぐらいかな。それほど寒くは無い。

稽古は面を着けずにストレッチと素振りから。
面を着けたら私は別枠で初心者のO野君を指導。

以下、聞き取れた師匠の話の一部を記す。

-----------------------

切返しの声は出来るだけ長く伸ばすように。
(進行方向の足を)出して打つ。打つ時に逆の足を引き付ける。
逆になっている者が多い。対角線で「出して打つ」ことが大事。

摺りかぶりは速くすると誤魔化しが効かないので身体が整ってくる。
摺りかぶりを応用しての打ちは逆にゆっくり打つのが効果的。

打ちは足を上げずに右足のつま先を前に(床を滑らすように)伸ばして打つ。

しっかりした打ちが出来ない(面の上の上で竹刀が滑る)のは、
右手と左のバランスが悪く、肩を軸(支点)とした打ちになっていないからで、
振り下ろす力だけが強く、当たる瞬間に力が分散するからである。

剣道の打突は竹刀の上下運動に身体の平行移動を加えたものである。

ちょこちょこちょこと間合いに入ってしまうと、いつ打つのかわからなくなる。
間合いは「相手と自分との距離的な間合い」である。
自分から入っても相手に入られても距離としての間合いは同じである。
しかしどちらが先に間合いを作ったかで優劣は変わる。
自分から先に間合いに入って打つ準備が完了していたら優位である。
自分が準備完了しているところへ相手が間合いに入ってきた場合も優位である。
結局は、どちらが先に間合いに入ったかではなく、
どちらが先に打つ準備が出来ているかで優劣が決まるのである。

いつでも打てるという気構え身構えで間合いに入ることが重要。
「ここではちょっと打てないなあ」という場合は間合いを調整する。
右足詰め、左足詰め。上体は動かさないまま足だけで詰めていく。

打ったあとで見得(ミエ)を切ることが残心ではない。
肩と肩とがすれ違ったら、右足を軸にしてクルッと回って相手に向き合う。
右足が相手の左足まで行ったら、右足を軸にして回る。
右足でブレーキを掛けて回るのではなく、右足軸で、勢いは変えずに。
後ろに下がるが、歩み足でも構わない。

相手より先に相手を見つけ次の準備(身構え気構え)を行う。
そうすることで主導権を取るのである。

打ったあとの残心の距離(向かい合った距離)が短いと忙しい剣道になる。
向かい合った時に、相手の竹刀の先は離れているように。

主役は自分から打っていかない。
時代劇の主役になったつもりで主導権を取る。

有形の先々の先=相手を引き出す、誘い出す。
無形の先々の先=気迫、気勢でモーション無しで打つ。
西善延先生の攻めは風が当たっているような攻めである。気が継続する攻め。
攻めているつもりでも気が出ていないと待ちになってしまう。


(切り返し)


(右足詰め、左足詰めの説明)


(初心者のO野君も、ようやく打ち込めるようようになった)


【感想・反省点】

本日の稽古では大いに考えさせられた。
普段、ベテラン七段と稽古をする時には、どんと構えているのではなく、
出来るだけ自分から仕掛けていくよう心掛けている。

自分から仕掛けるのは、仕掛けて相手を引き出すのが目的だが、
相手がまったく同ぜず、動いてくれないのが悩みである。

攻めているつもりで気が出ていないというのはまさしく自分の事である。
どうしたら「気が継続する攻め」が出来るのか。
ベテラン七段に対して通用する攻めとはどうするのか。
今後の課題として取り組んでいきたい。
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基本、そして応用(木曜会、2019年1月31日)

2019年02月01日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分まで。今年4回目。
参加者は約20名。寒い。床が冷たい。

稽古は面を着けずに素振りから始まる。

面を着けたら3人組になり切り返しから。
大きく伸びやかにと、呼吸法での切り返し。
出来るだけ上下に跳ねないように。

近間での正面打ち、相面各種、出小手、返し胴、防ぐ相手への対処方法など。
各種の相面の方法と防ぐ相手への打突の方法はとても参考になった。
知っただけでは技にはならない。試して自分のものにしたい。

---師匠の話より---

矢野博志「剣道は中心と間合いの取り合いである」から、
間合いには距離的な間合いと心理的な間合いがある。
守ろうという気持ちがあると心理的な間合いはとても遠くなる。
自分から行くぞという気持ちがあれば間合いは近くなる。
距離的な間合いと心理的な間合いは日頃の稽古の中で常に意識する必要がある。

事理一致と理事一致。
理がしっかりしていると、ブランクがあってもすぐ元の調子に戻れる。
「最近稽古していないので調子が悪い・・」というのは事理一致。

中心の取り合いは、交刃の間合いでは交わった竹刀の中間である。
(ここで自分だけが中心を取ろうとすると相手の守りが固くなって打てなくなる)

交刃から一歩入る時は真っすぐ入る。
ほんの少しでも右に逸れると攻めが効かない。そこから中心を取る場合


(稽古終了)


(終了後も質疑応答が続く)


【感想・反省点】

最後のほうで「防ぐ相手への対処方法」を教えていただいたが、
まさしく先日の剣道同好会で悩んでいたことである。

ベテラン七段は動かそうとしても動いてくれない。
二段攻めで前に出て、ここぞと打ち込んでも三所避けのように防がれる。
このようなタイプにはどう攻めて打ち込むかを伝授してもらった。

実を言うとかなり前にも教えてもらっていたがすっかり忘れていた。
これからは機会を見つけては使ってみて自分の技にしたいものだ。

木曜会で習う剣道は自分的にはかなり実戦的な基本である。
しかしこの基本は海千山千の剣士には通用しない。
そこでもうひと工夫が必要になってくる。
その工夫のイロハのイを学んだわけである。

あと、自分では真っすぐ攻め入っていると思っていても、
わずかに右に逸れて入ってしまうというクセを痛感した。
この修正はかなりの努力が必要と思う。頑張りたい。
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裏を攻めて表を打つ。(木曜会、2019年1月24日)

2019年01月25日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時25分まで。今年3回目。
参加者は約20名。


私は別枠で初心者のO野君指導。
途中で師匠の話しを時々聞く。一部を記す。

肩が使えていない打ちは腕で打とうとするので硬くて重過ぎる。

遠くから打とうとすると姿勢が崩れる。
体幹の整った打ちを作るために近い間合いから打つようにする。
右足は最後の最後まで床を擦りながら前に出していって打つ。

一足一刀の間で、竹刀の延長線上が相手の左目となるように構える。
構えた時に左拳が内に入り過ぎると打突の強度冴えが足りず刃筋もブレてしまう。

攻め入る時は必要以上に中心を取ろうとしないこと。
小手打ちで、右足を出す場合は相手と丈比べをするような気持ちで。

鎬を使ってというのは「刃筋を正しく使え」と同じ意味である。
刃筋を意識していないと鎬も使えない。
擦り上げは手の甲で擦り上げるイメージで。

払い小手は少しでも前傾になると技が小さくなって打てない。

受けたり避けたり捌いたりするのが上手な反射の強いタイプには、
裏から摺り上げて(少し遅らす感じで)表の面を打つ。

習った技は使わないと自分の物にはならない。


(素振りのあとは切り返し)


(打ち間から右足スイッチを入れての打突-1)


(打ち間から右足スイッチを入れての打突-2)


【感想・反省点】

素振りは10日に注意された点を意識して行った。
O野君の指導は、振り上げて打つまでと、打ってからの動作を完全に分けて教えた。
まだまだぎこちないが、打ちはしっかりしたように思う。
切り返しも教えたが、手の返しがうまくいかないようだ。

師匠の指導から、
攻めの効かない者への二段スイッチ、裏を攻めて表を打つ方法、
テコ打ちの小手など、実戦的な技を見せてもらった。
これは普段の稽古で使って習得しようと思う。
いずれにしろしっかりした体幹が基本である。

体調はイマイチである。O野君の指導で良かった。
いつトイレに駆け込むかとヒヤヒヤした。
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初稽古(木曜会、2019年1月10日)

2019年01月11日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年1回目。
参加者は約30名。

---新年の挨拶から---
大勢が集まり色々な剣風と交わることは大事。
八段先生が何故強いか?毎回何十人と剣を交える。
礼をして3歩進んで蹲踞するまでに相手の剣風の予測がつく。
立ち上がって剣先を交えるところですでに先を取ることが出来る。
多くの方と1本でも多く稽古をされるようにしてください。
稽古の量は嘘はつかない。本を読んだり話を聞いたりするのも大事。

起居、跪座を意識してするように。
日本伝統の剣道を正しく後人に伝えることも大事。
上の先生がいい加減では下の者は付いてこない。

八段合格者は構えが違う。
上丹田と下丹田を結んだ線がズレると打てなくなる。
それは打つ前に足の置き換えが生じるため。
上丹田と下丹田を結んだ線は垂直にする。
重心は真ん中。配力は、構えている時は左足に7で右足に3。
打つ寸前は左足に9で右足に1。右足を軽く使って前に出る。
「擦りかぶり」を信じて続けるように。

------------------

最初は面を着けずに素振りから。
打った時に剣先と頭の位置が遠くなるようにと指導を受ける。
気をつけないとすぐ元に戻る。粗悪な形状記憶合金のようである。

私は別枠で初心者のO野君指導。
面を打たせてみたら手と足がバラバラになっている。
初心に戻って面打ちの指導を1時間行った。


(最初は素振りの稽古から)


(大きくゆっくりの面打ち指導から)


(逆胴の打ち方の指導から)


【感想・反省点】

素振りで注意されたが、素振りも奥が深いものである。
素振りの数ばかりに意識が行くが、その前に1本1本の素振りを大事にしなくてはと反省した。

---指導を聞きながら---
面打ちは、右足低空飛行で打ちに出る。
打つ前、打つ時、打ったあとの姿勢を崩さぬように。
攻防の中で、どこで中心を取って打つのか、
また、その時、右手の人差し指の使い方はどうするのか・・・が確認出来た。
(わかっていても上手くは出来ないのだが・・・)

---O野君指導---
ヤァと気合を出すと力んでしまうので、あえて声を出さないようにした。
1本1本を正しくやろうとするので途中で何回もやり直してしまう。
振り上げた竹刀をいったん頭上で止めるクセも直らない。
振り上げてすぐ振り下ろす打ちを何回も何回も繰り返しやらせてみた。
失敗してもいいから動作をすぐ起こすということが大事かと感じた。
最後に、毎日50本の軽快に振るエアー素振りも課題として与えておいた。
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稽古納め(木曜会、2018年12月20日)

2018年12月21日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時20分まで。今年43回目。
本日で今年の稽古納め。30名近く。

素振りから始まり、相面と返し胴の基本稽古に終る。
以下、なるほど!と思った部分を書き記す。
-------------------

--挨拶にて--
木曜会は基本の基本の基本を稽古する場。
高段者でも基本が出来ていない者は多い。

--素振り--
必ずしも竹刀の角度45度に振りかぶる必要は無い。
左拳を頭上まで上げると竹刀は水平以上まで行くものである。
それを左拳を頭上まで上げ、かつ45度に止めようとすると肘が曲がってしまう。
腕の角度は肘を途中で曲げないで構えたままの形で振り上げ振り下ろすこと。
45度にこだわるなら左拳は自分の額まで上げるに留める。
小指を緩めない(=小指を噛ます)こと。親指が伸びると小指が噛みやすい。

--切返し--
切返しの手と足が反対になる方を見かけるが「出して打つ」ように。
----------------------------------------
前進時は、(右足)出して(振りかぶり)、(左足引きつけて)打つ。
後ろへは、(左足)出して(振りかぶり)、(右足引きつけて)打つ。
----------------------------------------
速く打つ時でも、頭が上下しないように。

--正面打ち--
体幹を意識して、近間から、大きく、ゆーーーくっりぃーと打つ。
速く打つのは誤魔化し易いので誰でも出来る。
体幹が出来ると遠くからでも打てるし打ちが外れることも無くなる。
右足は低空飛行で床を滑らし、最後の最後に上がる。

左足で送り出す。蹴っては駄目。蹴るのはスポーツ。
武道は送り出す。(参考=なんば歩き)

--足捌き(123の足さばき)--
123の3で右足に体重がかかっては駄目。
3で右足は自由に動かせる(遊ばせる)ように。
左足の位置が相手との距離である。打てる距離は左足でわかる。
ヒカガミを伸ばし左足で押す出すように。上半身は前かがみにならない。

12を強引に入ると相手に瞬時に悟られる。12は静かにゆったりと入る。
車で言う「空走距離(=反応までの時間)」をかせぐ。
壁のように静かに入ると相手は入ってきたことがわからず反応が遅れる。
攻めを効かそうとか、相手より速く入ろうとか思うと相手に悟られる。

--相面稽古--
いきなり交刃の間にならない。
切先が交わる間合をもっと意識すること。
右から入る者が多いが、少しでも右から入ると攻めは効かない。
相手の面金の中心を狙って真っすぐ入ると攻めが効く。
真っすぐ入ると自然と中心が取れる。右にずれると中心を取れない。

--返し胴--
123の、1で入り、2で捌き、3で打つ。
女性は2の足を大きくすると良い。
返すと言うより、鎬(しのぎ)を使って擦り上げるように。


(最初の素振りの稽古)


(右端は出稽古の方々)


【感想・反省点】

本日も、出来ていない部分、忘れていた部分を再認識できた。
来年もこの木曜会で基本に立ち戻り確認する稽古を続けようと思う。

---------------

稽古の開始前に構えの写真を撮ってみた。
構えは大事だが、夢中になるとつい崩れてしまう。
正しい構えをいつも意識して、出来るだけ崩れないようにしたいものだ。


(K芦先輩の構え、正面)


(K芦先輩の構え、左側面)


(K芦先輩の構え、右側面)


(私の構え、正面)


(私の構え、左側面)


(私の構え、右側面)

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再び、師匠はお休み。(木曜会、2018年12月13日)

2018年12月14日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時10分まで。今年42回目。
誠先生は今週もお休み。参加者は20名に届かぬほど。

私はいつも通り、別枠で初心者のO野君指導。
今週より本格的に面を着けての指導を行う。
面、小手、小手面、切返しの懸かり手と受け手。
ようやく何とか形になってきた。


(本日もK本七段が指導、素振り、切返しから一挙動の打ち、その他)


(初心者O野君も、少しずつサマになってきた)


【感想・反省点】

最後の2分の回り稽古に5回だけ参加した。
回り稽古は六段以上と五段以下に分かれる。
この木曜稽古の回り稽古では、自分の得意技ではなく、
ここで習ったことを実践してみる場である。
そのため、お互いに手の内、攻め方はわかっているのでやり難い。
さすがに七段相手は歯ごたえ十分であった。
先週と同じく、大変勉強になった回り稽古だった。
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師匠はお休み。(木曜会、2018年12月6日)

2018年12月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時10分まで。今年41回目。
誠先生はお休み。参加者15名ほどと少な目。

私はいつも通り、別枠で初心者のO野君指導。


(本日はK本七段が指導)


(切返し、基本稽古のあとは1分半の回り稽古)


【感想・反省点】

初心者指導は素振り、素面での打ち込みから始めた。
きょうは面を着けて打ち込みをやってみた。何とか出来る。
面打ちから切返しの指導。懸かり手と受け手の両方をやってみた。
まだまだ頼りないが、何とか形になりつつある。
初心者の指導をやっても、つくづく思うことは同じである。
体幹と体軸が大切。すべてはここから始まる。

幸いにも面を着けていたので最後の1分半回り稽古には参加した。
木曜会の稽古はあまり崩れるような剣風も無い。
普段、習っていることを出すので、言わば同門同士の稽古である。
正々堂々の剣風。攻め口がわかっているのでお互いにやりにくい。
やりにくいがこれまたこれで大変勉強になるのである。
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稽古のあとは祝賀会(木曜会、2018年11月29日)

2018年11月30日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
本日は19時半から。今年40回目。参加者20名ほど。

稽古終了後、昇段審査の祝賀会があるので電車で来た。
事務所から住道駅まで2キロを歩き、住道駅から電車で忍ケ丘駅、
忍ケ丘駅から四條畷西中学校まで歩いて1.5キロ。
きょうは防具も剣道着も持ってこなかった。

基本打ちのあとは1分半の回り稽古。
私は別枠でO野君の個人レッスン。
竹刀は先輩の竹刀を借りた。

-------------

以下、部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

昇段審査で大切なところは相手の気を乗り越えること。
相手が出てこない時は、まずは中心をしっかり取る。
つまり相手が出にくい状況を作ることが大切。
この相手が出にくい状況から、相手が出やすい状況を作る。
つまり、しっかり中心を取ったところから、右足を出しながら、
身幅分、剣先を外したり、相手の鍔元を攻めてみたり、
少し剣先を上げたりして打つ機会を自分から作るのである。
各自で工夫すること。

七段受審で不合格でしたという人から送られてきた動画を見ると、
安易に間合いに入ってしまっていることが多い。
そうなると、打ちたいけれど打たれたくも無いという心理状態になり、
一歩攻め入ることも出来ずに中途半端なままで打ってしまうことになる。

触刃から交刃のところでしっかり構えを作ること。
交刃のところで仕掛けることを意識する。
触刃から交刃までフワフワ~と入っていってはいけない。
八段を目指すなら触刃交刃での構えを意識すること。

出小手は相手が面を打って来なければ打てない。
相手が面を打ってくるように仕掛ける。


(近い間合いからゆっくり振り上げて)


(体幹を崩さずに打ち込む)


(1分半の回り稽古)










(稽古終了)


(祝賀会は忍ケ丘駅近くの焼き鳥屋)


(終電に間に合わない~~~!という時間まで飲んでました)


【感想・反省点】

初心者指導は先週とほぼ同じ。
祝賀会は六段合格のI田さんを囲んで。
実に五段合格から38年かかったそうな。
剣道談義は尽きず、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
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相手を見失うことのない残心(木曜会、2018年11月22日)

2018年11月23日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
本日は19時半から。今年39回目。参加者20名ほど。

-------------

最初は面を着けずに竹刀だけ持って集合。
打突についての注意。当てに行こうとするのではなく確実に打つ。
振り上げて振り下ろすだけ。それに身体の平行移動が伴うだけ。
直線的に手だけで(左手を上がずに)当てにいっては滑ってしまう。

全員で素振り。
打った時に右手を左手位置まで滑らす大素振り。これはリズムよく。
前進後退正面打ち素振り。
これも打った時に右手を左手位置まで滑らすが剣先が走るように。
打った時にアゴを引いて剣先と顔が遠く離れるように。

-------------

以下、引続き、別枠で初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

---切返しについて---
切返しは体(たい)の運用による切返しをすること。
飛び上がって、あるいは沈み込んで(左右の面を)打ってはいけない。
足を出して打つ(右足を出して振りかぶり、左足を引きつけて打つ)ように。

---残心について---
残心は、打ち抜けて、相手を見失うようなことはしてはならない。
(打ってそのまま背中を見せて抜けていく基本稽古によく見受けられる残心)
または打ったあと抜けないで相手ともつれるようなことでもいけない。
特に六段以上の昇段審査では残心は重要になる。肩残心、引き残心をするように。
また、打たれてはいけないと、試合のように打ってから、
姿勢を崩して(例:身をかがめる)防ぐような打ちはしてはならない。
審査は試合では無い。

---面打ちについて---
基本打ちは丁寧にすること。ゆっくり1、2、3のリズムで正面打ち。
1、2で入る。3は攻め足でもあり、溜める足でもあり、探り足でもある。
この右足の使い方で剣道はより深いものになる。気剣体の一致にもつながる。
相手の気や心を動かすのも、捨て切った技が出せるのも右足の使い方による。

---立合い稽古(1分半の回り稽古)---
残心、間合いを大切に。


(丁寧に準備し、打って、肩残心、引き残心の説明)


(最後の回り稽古、1分半を6回)


(七段同士の立合い)


(右側の右手の竹刀の持ち方が気になったので撮影してみた)

竹刀を横から握るクセがあると中心を取ることも難しい。
上の写真でも打ち間にありながら中心を取らないで相手の打つのを待ってしまっている。
理屈ではわかっているが、身体の反応が昔に戻ってしまうのである。


【感想・反省点】
------------------------------------------
初心者指導は前回と同じで、打った時に右腕を伸ばし床と平行になること。
前傾はしないで上体は起こしたまま打つこと。手と足の動きを一致させること。
すべてリズム良く行うこと。以上を重点指導し、今回は面を着けてみた。
------------------------------------------


(初心者のO野君、構え)


(振りかぶって)


(面を打つ)

O野君、進歩は遅いが確実に前進しつつある。
しかし面を着けると以前の悪いクセも出やすくなる。
次回も続きをする予定。出来れば切返しを教えたい。

最後の回り稽古で、六段審査に落ちた者2名を注視してみた。
1名は、構え、特に竹刀の握り方が横握りなのと、右足がまったく使えていない。
何となく間合いに入っていってるような感じがする。そこに意思と意図が感じられない。
もう1名は、きれいに攻め、打突するのだが、そこに気迫とキレが無い。
基本打ちで出来ていても、立会い稽古でうまくいかない。
意識の持ちようとたゆまぬ努力が必要なのである。

最後にオーストラリアのT村さん、六段審査合格の報告があり、
擦りかぶりの重要性、意識の持ち方などの話があった。
祝賀会もあったが、車で来ていたので今回は残念ながら欠席した。
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技前(わざまえ)と残心(木曜会、2018年11月8日)

2018年11月09日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年38回目。参加者30名近く。
来週の審査対象は六段受審者が6名。(見取り稽古に七段受審者が1名)
来週15日は学校の都合でお休み。

-------------

面を着けて伸びやかな切り返しと呼吸法の切り返し。
面を打った時は右腕が打ち切った形になるようにと全体に注意があった。

近い間合いからの一挙動の正面打ち。右足スイッチの正面打ち。
膝は曲げないで右足を真っすぐ床を滑らすように前に出す。
右足を擦りながら最後の最後に上がるように。

審査で大切なことは間合い。
普段の稽古から、礼をして蹲踞をした時に、審査の開始線の間合いになるようにする。
立ち上がってすぐに一歩前に入ってしまう人は打てないものだ。
立ち上がったすぐはしっかり構えること。
遠間触刃の間でしっかり自分の形が作れることが大切。
交刃の間でヤアヤアやってても全部中途半端になってしまう。
攻めるスペースと打つスペースは分けて、相手が守り切らないところで打つ。

-------------------------

【審査を意識した稽古】

礼から蹲踞し、立ち上がって構えを作り、
そこから自分の打ち間にしっかり入って打つ稽古。(足の運び方は自由)
------------------------
肩残心、引き残心の徹底。
技前(わざまえ)の間合いの取り方と残心を意識して。
------------------------

出頭面の稽古。
------------------------
遠間、触刃、交刃、一足一刀、打ち間と言ってるが、
これは、間合いが5つに分かれているわけでは無い。
遠間と触刃はワンパック、交刃から先もワンパック。
相手の心理状況、出かたによって変わってくる。
交刃の先に一足一刀の間や打ち間があるわけではない。
交刃の間に入ったら「いつでも打てる」という状態になっていなければならない。
------------------------

回り稽古方式で、相面、出小手、相小手面引き残心、相面体当り引き残心、
小手引き残心、返し胴、面に対する応じ技。
------------------------
いずれも技前の作り方と残心(歌舞伎で言う見栄)に注意して。
肩残心は相手との間合いを一旦しっかり開けてから詰めるように。
審査で鍔迫り合いが1回でもあったら駄目。
引き残心をしている時は相手は打ってこない。
引き残心はピョンピョン跳ねないように。円塾性。
残心は歩み足でOK。
審査では肩から肩が面、拳から肩までが小手、脇から垂れまでが胴。
打った時に相手が避けて空間を打ったとしても打ち切って残心を取る。
(打った事に責任を取る)(審査は試合では無い)(試合のような残心も×)
返し胴は力を入れ過ぎない。打った時には力を抜く。右足は大きく出す。
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最後に審査を意識した1分間稽古。
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立ち上がってすぐに打ちにいくようでは駄目。
礼をして出る時、蹲踞する時によく相手を観察すること。
この時に合わせようとしない相手は自分勝手に打ってくることが多い。
受ける稽古はしない。残心=技前と意識して。
稽古の中で打った打たれたはあまり意識しないこと。
まずは姿勢と気勢。姿勢を良くするには気勢が良くなければいけない。
声が出ない場合は姿勢を良くすること。
技前、攻め、溜め、打つべき機会を捉えて捨て身の打突。
空振りしても打った責任を取って残心。身構え気構えから次の準備。

審査は打った打たれただけを見ているのでは無い。
有効打突の12項目の要素用件身構え気構えを見ているので、
たまたま相手が避けたとしても他の10項目が良ければ合格する。



(稽古前の風景)


(子供達の稽古は20時まで)


(六段七段受審者は稽古後にアドバイスを受ける)


【感想・反省点】

引き残心でピョンピョン跳ねるクセは我が身にそのまま当てはまる。
確かにピョンピョン跳ねていては重みも何もあったものでは無い。
稽古でも抜けれない場合が多く引き残心は多用する。
今後は気をつけていきたいと思う。
きょうの稽古は良い事を指摘していただけた。

審査を意識した回り稽古では、六段七段相手は互角稽古、
六段受審者には引き立て稽古とした。
休みの無い稽古はハードだった。左足の脹脛に違和感が残る。
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打った後の間合いを意識する(木曜会、2018年10月25日)

2018年10月26日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年37回目。参加者20数名。

来週(11月1日)は学校の都合でお休み。


最初は面を着けずに竹刀だけ持って集合。
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沈み込んで切り返しをしたり、飛び上がって切り返しをする者が案外に多い。
もし六段審査、七段審査に切り返しを入れたら落ちる者も多いのではないか?

切り返しは床に対して平行移動で。
出来ない人は大きく「歩み足で行う切り返し」で矯正する。

「歩み足」を使った切り返しは、
左面(向かって右)は右足出して振り上げて左足引き付け揃えて打ち、
右面(向かって左)は左足出して振り上げて右足引き付け揃えて打つ。
後退はこの逆で、
左面(向かって右)は左足出して振り上げて右足引き付け揃えて打ち、
右面(向かって左)は右足出して振り上げて左足引き付け揃えて打つ。

足をすばやく引き付けて打つことがポイント。
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以下、私は別枠で、初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

摺り上げ面、表からの小手、裏からの小手、返し胴についての指導は、
文章に出来ない(というか難しい)ので割愛する。
(やはり実際に「誠先生の剣道教室」を受けないとわからないと思う)

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打つ前、打った時、打った後の形が変わらない打ち。
そういう「形」を作る意識を持って稽古すること。

打ってから振り返って構えるときは必ず間合いを開ける。
そこから触刃、交刃、一歩入る、さらに入る場合もある。そこから一気に打つ。
打ったら肩残心、あるいは相手から目付けを離さない。剣道形七本目と同じ。
目付けを離さないから間合いがわかる。
相手と剣先を交わるのではなく、一歩入ったら交わる間合いで構え合う。
そうすると審査員から見ても「余裕があるなあ、円熟性があるなあ」と映る。

打って、そのまま通り過ぎて相手を見ないと、振り向いて間合いが開き過ぎたり、
逆に間合いが近くてすでに交刃の間になっていることがあるが、
それでは審査員から見ても「何やってるの?」ということになる。

触刃、交刃までは、竹刀が交わるところが中心と考える。
そこから一歩出るときに鎬で中心を割るように入る。


(相手をよく観察して、すっと入って足を出して打つ)


【感想・反省点】

初心者指導は早素振りならぬ超遅素振りから。
まずは形を作ることから。もうこうなると焦りはしない。

手を振り上げ準備に入る。
右足を出しながら手を振り下ろし始める。
左足を引き付けると同時に手を水平に伸ばす。
(打ち切り感覚をつけるため)

左足を引きながら手を振り上げ始める。
右足を引き付けながら肩を垂直に伸ばす。
(足の引き付けと同時に完了させる感覚をつけるため)


(振り上げたところから足を出しながら振り下ろし始める)


(打った後、両腕は床に平行にと言っているが、気を抜くと下がってしまう)

最後は竹刀を持ってやってみた。
少し早くすると手と足がバラバラになるので、
また超スローな早素振り(遅素振り)に戻って繰り返した。

でも前回よりはかなり上達している。
一歩ずつ前に。前進あるのみ。
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心を打つ剣道(木曜会、2018年10月18日)

2018年10月19日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年36回目。参加者30名近く。

以下、引続き、別枠で初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

最初の集合礼にて、山岡鉄舟「心外無刀」の話があった。
誠先生(佐藤誠教士八段)の剣道教室よりコピペしておく。
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「心外無刀」(しんがいむとう)
「心の外に刀なし」とい言うこと。
剣道は、「打ちたい、打たれたくない。勝ちたい、負けたくない。」と思う心が一番持ってはならない心だと言われています。しかし、誰しもがこの心に陥ってしまいます。その中でも「打たれたくない」と思う心が自分の剣道を醜くしてしまうんですよね。山岡鉄舟は、「無刀流と称する説」の中で、「優劣ある時は無敵にあらず」と言っています。これは、相手が強うそうな優者である時は、心身が硬直し伸びやかな技が出ず、一方相手が弱そうで劣者の時は、心が伸びやかにになり、太刀は思うままに動く。それは心の中にこれなら思うままにやれるぞという心が働くからである。このことは、剣道は心がすべてであり、その他には何もないということを示しているわけである。と言っています。また、鉄舟は、「無刀流剣術大意」の中で、一、無刀流剣術は勝負を争わず、心を澄まし胆を練り、自然の勝利を得ることを目標とする。と言っています。心清らかで、潔い剣道を実践するには、ここのところが非常に大事であり、適正な姿勢、充実した気勢で、捉えた機会に身を捨てきった技を出し、相手からの応酬に対応できる残心を示し「打った、打たれた」でない「真善美」のこもった「気剣体一致の技」を目指すことが「無刀・無敵」の境地に近づくのではないでしょうか。「勉旃勉旃」
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呼吸法の切り返しで息をつかずに打つ稽古は、
一呼吸で連続して技を出す時のスピードを養う上で重要である。

竹刀を速く当てようとしてきた者は、どうしても手が先で足が遅れたり、
左足を一回引き付けてから打つという身体になってしまっている。
youtubeを見ていると古武道の動きでは起こりが見えない動きがある。
(ナンバ歩きのような膝を抜く初動で自分の身体を寄せていく)
起こりを見せず、相手が反応出来ない打ちを研究して欲しい。

強く打つにはそれなりの間合いまで入らないといけない。
速く打とうと、遠間から前傾して打つと打ちは弱くなる。
自分の打ち間までしっかり入って(直線的にならず)左手を上げて打つ。

打った瞬間に顎(あご)を引き付けると左足が残らない。

遠間触刃、そこから自分の打ち間に入って、しっかり足を出しながら打つ。
あるいは膝だけ動かし(膝を少し緩める感じ)て打つ。

触刃交刃、一足一刀の間で中心を取ろうとすると警戒されて打たせてくれない。
足を出し、打とうとする瞬間に中心を取るという工夫をして欲しい。

試合ばかりやってきた者は、相手の構えの隙を狙うので、
相手と竹刀を交えないようにするタイプの人が多い。
しかしそれでは「相手の心を打つ」ことは出来ない。

構えの隙を狙って竹刀を外して攻めるのではなく、
相手と竹刀を交えて、相手の打とうとしたところや、守ろうとしたところ、
あるいは居ついたところを攻めて打つ、すなわち心を打たなくては駄目である。

「小手面」という技は無い。
渡りの小手面ではなく、小手が決まらなかったらさらに面に行く。

打って、相手を見失うことが無いように。
肩残心(擦れ違う時に振り向く)、乗り残心(上に乗って押し込んでいく)、
あるいは引き残心(当たった瞬間に引いていく)をするべき。

審査では、つばぜり合いをしている時間は無い。

返し胴は返すほうが一歩入ること。待っていては返し胴にならない。
前に抜けようとぜず横(角度は90度)に抜けること。
力いっぱいに打とうとすると抜けなくなる。
相手の竹刀を受ける時は、右足を真横に大きく出すことがコツ。

面の着装は、物見の真後ろで面紐を結ぶように。
面垂れは形を作ると格好が良い。


(切り返しや基本打ちも手を抜かないこと、気を抜かないこと)


(前傾して手先だけで打たないように)


【感想・反省点】

初心者指導については、思うところがあって早素振りをさせてみた。
O野君はまったく早素振りが出来ないことに気付いた。
よし、ならば、早素振りから手と足を一致させようと判断した。

いきなり早素振りは出来ないので、竹刀を振り上げ、前進して正面打ち、
振り上げながら後退するという一挙動の早素振りならぬ遅素振りから始める。
前進で面、後退で面という素振りに慣れているせいかなかなか出来ない。
慎重にゆっくり褒めながら励ましながら手と足が一致させる練習である。


(竹刀を持たせると益々一致しないので手だけで練習)


(床の青い線と緑の線の間は溝であるという意識で飛び越える一挙動の遅素振り)

まだまだであるが、ようやく終わりごろに手と足が一致し始めた。
「家で自習するように」ということで終了。来週は続きをやるつもり。
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テーマは「残心」(木曜会、2018年10月11日)

2018年10月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年35回目。参加者20名少し。

以下、先週に引続き、別枠初心者O野君の指導ゆえ、
部分的に聞き取れた部分のみ書き記す。

剣道は「先(せん)の気位」が大事である。
先の気位とは「打突する準備」のことである。
いつでも打てるという準備が先の気位になる。
「打とうとする気」ではない。

準備は相手より先に行う必要がある。
それには残心の取り方がとても重要になる。

例えば面を打って、基本正しく真っすぐ抜けても駄目で、
すれ違う時にも相手から目を離さずに肩残心引き残心で必要な間合いを取り、
相手より先に準備(身構え気構え)をしなくてはならない。
先に準備するから「いつでも打てる」という先の気位が生まれる。

適正な間合いは目で判断するしかない。
だから相手より先に相手を見つけなければならない。
(剣道形七本目のように相手から目付を離さないことが大事)

右足は低空飛行で前に出す。膝を上げないで滑らすように。
摺り足が大事。馬足(うまあし=膝を曲げて前に出す)にならないように。

幼稚な切り返し(抜重による飛び跳ねた切り返し)をしないように。

心気力の一致した気剣体の一致の技。
例えば相手が小手を打ってきた。
その相手の動きを感じとり瞬時に判断して返して面を打つなど。

打ちに冴えが出ないのは右手が邪魔してるから。
矯正方法としては打つ瞬間に右手を左手にくっつけみると良い。

打つ瞬間は点で打つこと。流れてしまうと強度と冴えがなくなる。
身体が崩れてしまう(前傾する)と打ちも流れてしまう。

懐(ふところ)が広い構えは攻めるにせよ守りにせよ対処出来る空間が広がる。
この懐が広い構えは身体が前傾していては出来ない。
寸田と丹田を結んだ線が垂直になっていなければならない。

動きの一つ一つに意味が無ければならない。
ただ剣先をカチャカチャ合わせたり、身体でリズムを取ってはならない。

攻めが通じなければさらに攻める二段の攻め。

一寸の攻めが大事。
打つか打たれるかというギリギリの間合いで一寸の攻めが出来るかどうか。
打ち間からしっかり打てる技術が無ければ一寸の攻めも効かない。
形だけ真似て、足を出していても「何してんの?」と思われるだけ。


(点で打つと強度と冴えが出る)


(流れて打つと強度と冴えが出ない)


【感想・反省点】
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初心者指導については、前傾姿勢はかなり改善されたが、
手と足が一致しない。足が先で手が遅れるというパターンである。
手を変え注意点を変え指導するがなかなかタイミングが合わない。
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(右足を出し振りかぶり、右足出しながら打ち込む練習)


(前傾姿勢はかなり改善されたが、手と足が一致しない)

剣道の難しいのは、この「打ち込み」であると思う。
これが出来ないまま次に進むと変なクセがついてずっと悩むことになる。
ここは時間を取ってしっかり指導したいと考えている。

ある程度出来るようになったので、こちらが面を着用して打たせてみたら、
まったく打てなくなった。「うまく打とう」という意識が働くせいかも知れない。
続いて切り返しを教えようとしたが今回はまだ無理である。

このように試行錯誤しながら、
適切な指導方法について(毎日のように)悩んでいる次第である。

来週もがんばるぞ!
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足捌きからの打突(木曜会、2018年10月4日)

2018年10月05日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
体育館の建て替えが終り、やっと戻って来れた。
今年34回目。参加者30名ぐらい。

始まる前にK芦五段の足捌きを指導する。
K芦五段は面を打つときに右足を蹴り出してしまう。
踏み出す感じではなく膝(ひざ)を使って蹴り出しているのである。
いくら右足を速く蹴り出してもあまり意味はない。
打突の距離や速さは左足が生み出すからである。
「右足は左足で押し出すようにするんですよ」と教えるがうまくいかない。


(この足は踏み出しているのではなく蹴り出しているのである)

まあ、以上の話は余談。
別の機会に書くかもしれない。

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以下、木曜会。
先週に引続き、別枠で初心者のO野君の指導をおおせつかったので
聞き取れた部分のみ記す。

稽古は擦りかぶりの復習から始まった。
両手を高く上げて右足のつま先は床を滑らすように。
両足とも踵を付かない。左足のヒカガミは伸ばしたまま。

切り返しはきちんと正しく行うこと。
左の返しが不充分な人が多い。

しっかりした体幹の上で足を出さなければ剣道にならない。
必ず体幹を整えたところから打突すること。
イチ、ニ、サンの足捌き。イチ、ニィー、サンの足捌き。イーチ、ニ、サンの足捌き。
左右の足捌き(横の足捌き)も重要である。(島野大洋先生、松原輝幸先生の足捌き)
打つ時は右足スイッチを入れて打つ。

一つひとつの動きに意味が無くてはならない。
意味も無く、何となくフワフワしていては駄目。
ただ動いているのではなく、上を攻めたり、下を攻めたり、右を攻めて左に変わったり、
必ず次の技に繋がるような動きをしなければならない。

基本稽古だからと言って打ちっぱなしにしないこと。
肩残心、引き残心から、しっかり間合いを取って、相手より先に準備完了すること。
中途半端に竹刀が交わったところで残心を取ってはならない。
離れたところで残心を取るから相手を観察し優位に立てるのである。

出頭面は速く打とうとすればするほどガチャンコしてしまう。
相手の頭上に出来るだけ速く竹刀を持って行って上から下に打つこと。
応じ技は自分から攻めて打つこと。待っていての応じ技は決まらない。

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以下、1分半の地稽古にて

地稽古の中で究極の基本技を稽古しなくてはいけない。
打ちたい打たれたくないという気持ちが出て崩れてはならない。
構えた時には捨て身になっていること。打たれても良い。

特に小手を打ったあとに守りに入ってる者が多い。
試合をしているのではないので身を捨てて技を出すこと。


(新しく建て替えられた四條畷西中学校の体育館)


(しっかりした体幹から足捌きで攻めてからの打突の説明)


(足捌きを伴った攻めからの正面打ちの練習)


(初心者のO野君も面を着けての正面打ちをやらせてみた)


【感想・反省点】
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初心者指導は右腕を伸ばし打った時は右腕が床と平行になること。
前傾はしないで上体は起こしたまま打つこと。手と足の動きを一致させること。
すべてリズム良く行うこと。以上を重点指導した。
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初心者指導はどのへんを妥協点とするかで悩む。
素手、甲手を嵌めて、面を着けて・・、足だけ、手刀、エアー竹刀と、
何回も条件を変えながら正面打ちを教えるが、なかなか上手く出来るものではない。
何かが出来ると他の何かが出来なくなったりの連続である。

最初に書いたK芦五段の例でもそうだが、妙なクセがつくとなかなか直せない。
どのレベルで妥協して、次の指導(次は切り返し)に移るのか悩むところである。

最後の1分半の地稽古(六段以上と五段以下に別れて審査を意識した稽古)にだけ参加した。
六段1名、七段2名。いやいや、なかなか攻めが通じない。

左右前後の足捌き。どうやって入るか、どこまで入るか。
入ったあとのスイッチの入れ方など試していたら最後までドタバタしてしまった。
どうしても「打たれたくない」の気持ちが出てしまう。困ったものだ。
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