田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

「ローマの休日」でコールコーヒーを(下)

2023年05月16日 | 読書・映画日記

 もう一つ、そうなんだと思ったことがある。ヘプバーンがスペイン階段でアイスクリームを食べる有名なシーンがある。階段下の屋台で彼女が「ジェラート」と注文すると、親父がジェラートだねと言って差し出したのが、三角コーンに盛ったアイスクリームだった。ソフトクリームではない。ディッシャーで掬った丸いアイスである。

 彼女の一言で、そうかイタリアでは昔からジェラートなんだと納得した。もともとジェラートはイタリア語。あちらでは氷菓のことを指すらしい。ペックはアイスコーヒーをコールドコーヒーと言ったが、ヘプバーンは屋台の看板を見てジェラートと言った。

 この氷菓の名前を最近よく目にするようになった。ジェラートを売りにしたり、専門店も出来て人気がある。はてジェラートとは何だろうと思っていた。日本においてはアイスクリームとは似て非なるものらしい。イタリアでアイスクリームを注文したらジェラートが出てくるのか。試してみたい気もする。

 ジェラートは食べたことがないがソルベならある。これも最近よく聞く言葉で、こちらはフランスが発祥。シャーベットとも違う。これらは乳脂肪分の含有率や添加物の違いで、食感が微妙に異なるらしい。流行には詳しくないが、氷菓の世界もコーヒーと同じで、若者のファッション感覚で多様化しているのですね。

 ところで、ヘプバーンがジェラートを食べ終わったあと、コーンをポイと投げ捨てる場面がある。王女様はコーンなど食べないのだろうか。

 

 バラ「オードリー・ヘップバーン」 

 

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