田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

古代メキシコ展の像

2024年07月12日 | 美術館・博物館
 昨年のことになります。10月の終わりに、九州国立博物館で開催されていた「古代メキシコ展」を観に行きました。大宰府天満宮の門前町を歩きます。  16世紀のスペイン侵攻まで三千年にわたり繁栄したメキシコの古代文明。この展覧会では「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という3つの文明が紹介されていました。   「羽毛の蛇ピラミッド」 テオティワカン文明  「貴人の土偶」マヤ . . . 本文を読む
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九州国立博物館へー長沢芦雪展

2024年04月09日 | 美術館・博物館
 先月末まで、九州国立博物館で「長沢芦雪展」が開催されていました。芦雪は18世紀後半に活躍した京都の絵師です。絵の歴史に疎い私は初めて聞く名前。円山応挙の高弟で、伊藤若冲、与謝蕪村、池大雅等と同時期の画家だそうです。  同館の年間パスポートを持っているので、会期の終わりに出かけました。  大屋根のウエーブは九博のシンボルマークになっています。この日は薄曇り。東京は暑かったそうですが、春らし . . . 本文を読む
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三国志の世界-九博の特別展から(下)

2024年02月11日 | 美術館・博物館
(蜀)  「諸葛亮」 劉備の軍師 川本氏の作品 参考展示  「関羽像」 明時代 三国志の中では人々に一番親しまれている人物。  「趙雲像」 清時代 趙雲は関羽や張飛と比べて地味だが、私の好きな武将。  「武士出征像」 雲南省 佩いている環頭大刀は日本の古墳からも出土している。  「鈎鑲」 四川省綿陽市出土 盾の一種で裏面に持ち手がある。  「戟」 四川省綿陽市出土 . . . 本文を読む
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三国志の世界-九博の特別展から(上)

2024年02月08日 | 美術館・博物館
 4年半前、九州国立博物館で「三国志展」が開催されました。全作品とも撮影可でしたが、そのままお蔵入りにしていました。先日、三国志の古戦場である逍遥津の様子を投稿しました。その関連で、当時の展覧会の出品物を少し紹介します。160点あまりのうち、40点以上が一級文物(国宝級)で見ごたえのある特別展でした。  太宰府天満宮の門前商店街です。当時は中国で発生した新型コロナが問題になる直前で、参道は多くの . . . 本文を読む
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九州国立博物館で「東洋陶磁」展

2023年09月06日 | 美術館・博物館
 九州国立博物館で先週まで「東洋陶磁」展が開催されていました。久留米駅から西鉄電車に乗り、二日市駅で太宰府線に乗り換えます。停まっているのは「旅人号」。たびびと号ではありません。大伴旅人は歌人として知られる公卿で大宰府の長官を務めました。今回は写真の枚数が多いです。  まだまだ猛暑の日。天満宮の参道は相変わらず賑わっています。  九州国立博物館。ホテル経営のレストランと喫茶がありました . . . 本文を読む
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「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」展

2023年08月25日 | 美術館・博物館
 17日まで久留米市美術館で「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」という長い名前の展覧会が開催されていました。  アーツ・アンド・クラフツ運動は19世紀後半にイギリスで起きた美術工芸運動です。産業革命以後に機械工業で生み出された大量生産品ではなく、手づくりから生まれる美しさを生活の中に取り入れようとするものです。趣旨に賛同する人々の工房から様々な生活用品が生み出されました。この運動は世界に広まり . . . 本文を読む
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「アール・ヌーヴォーのガラス」展

2023年06月21日 | 美術館・博物館
 先々週まで九州国立博物館で「アール・ヌーヴォーのガラス」展が開催されていました。会期の終わりに出かけました。大宰府天満宮の参道はアジア系の外国人が目立ちます。ただ旗を持った添乗員が引率する団体ではなく、グループや家族連れなどがほとんどです。  天満宮の花菖蒲はやや盛りを過ぎていました。でもまだ見頃です。  特別展のサブタイトルは「ガレとドームの自然賛歌」です。会場内は条件付きで撮影可 . . . 本文を読む
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九州国立博物館「琉球」展

2022年09月30日 | 美術館・博物館
 久しぶりの投稿になります。  少し前になりますが九州国立博物館で琉球展が開催されていました。八月の暑い盛りに出かけてきました。九博には駐車場がありますが、私はいつも天満宮を通って行きます。参道はだいぶ人出が戻っていました。ただ外国人団体客の姿がありません。こちらの方が落ち着きます。  相変わらず撫で牛は人気があります。立派な門構えは延壽王院。幕末の「七卿落ち」の際に三条実美ら五卿が三年間 . . . 本文を読む
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九州国立博物館で北斎展

2022年07月14日 | 美術館・博物館
 先月の初めまで、九州国立博物館で葛飾北斎展が開催されていました。北斎の画をまとめて見る機会は初めてです。        博物館がある太宰府へ。天満宮の参道は多くの人が行き交っています。門前商店街も、以前ほどではありませんが賑わいを取り戻していました。  波打つような独特のフォルムをした博物館の大屋根。菊竹清訓氏の設計です。コロナ禍のためでしょう、大手ホテルが出店していた博物館前のレスト . . . 本文を読む
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没後70年「南薫造展」を観る

2021年08月13日 | 美術館・博物館
 久留米市美術館で「南薫造展」が開催されています。この画家については今回初めて知りました。南薫造は、いまの広島県呉市の生まれ。1902年に東京美術学校に入って岡田三郎助に師事します。同じ時期に久留米市出身の青木繁も同校に在学していて、黒田清輝に学んでいます。  卒業後に二人の歩んだ道は大きく異なりました。青木は失意のうちに放浪生活を送り、若くしてこの世を去ります。南は卒業後イギリスに留学し、欧米 . . . 本文を読む
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