田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

新春の椿展ー「世界のつばき館」より(下)

2023年02月03日 | 季節の花巡り

 前回の続きです。

 「讃岐白百合」香川県

 「白西王母」 石川県

 「彩斗」 久留米椿

 併設のガラスハウスとつばき庭園でも開花した椿が増えてきました。

 「キンカチャ」 中国 日本に初めて入った黄色い椿

 「ヒルスタ」 ベトナム

 「ヤブツバキ」 

 「グリジシー」 中国

 「夢」 新潟県

 「太郎冠者」 江戸椿

 「絞り笑顔」 ハルサザンカ 久留米

 「村下」 島根県

 「曙」 京都府

 「紅荒獅子」 江戸椿

 椿油を搾る圧搾機です。油圧式で、種の重さの40%の油が採れるそうです。

 

 椿の話題からはそれますが。

 ロック・ミュージシャンの鮎川誠さんが亡くなりました。彼は高校時代の部活動で1年上の先輩でした。ただ先輩というだけで、個人的に親しくしていた訳ではありません。毎年の夏のキャンプや部室での賑やかな笑い声、エレキギターのある部室の風景が思い出されます。その後テレビでたまにお見かけしましたが、筑後弁で喋る鮎川さんはシャイで、高校時代の面影そのままでした。

 ちなみに、数年前に他界した作家の葉室麟は同じ部の二つ後輩になります。彼が地方紙の記者になってから再会し、仕事上の関係で付き合いが出来ました。時おり酒席を共にすることもありましたが、彼が学生時代から物書き志望だったとは知りませんでした。記者という商売柄か、自分を失わない頑固さがありました。

 昨年は高校時代のクラスメイトだった二人の訃報にも接しました。卒業してからほとんど会う機会はなかったのですが、気の置けない友人だったので、喪中欠礼の葉書が届いた時は気が沈みました。これで数少ない年賀状を交わす仲の同級生はいなくなりました。

 青春時代を共に過ごした先輩、同級生、後輩たちが相次いで逝くのをみると、時が足早に過ぎ去って行く気がして、さすがに人生の秋を感じます。高校時代から愛唱している中也の詩の一節が頭に浮かんできます。

 

 あゝ おまへはなにをして来たのだと……
 吹き来る風が私に云ふ

           山羊の歌より「帰郷」

 

 

 

 

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