田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

大木町の道の駅へ

2023年09月29日 | 日々の出来事
 乾燥ワカメを買いに大木町の道の駅へ行きました。近くのスーパーでは塩蔵ワカメしか売っていないので、車でここまで出かけてきます。小さな道の駅で、奥に人気のビュッフェ式レストランがあります。  その向こうには同じ敷地内にあるバイオマスセンター。平たくいえば生ゴミとし尿の処理場です。嫌気性発酵で臭いはしません。発電と農家に提供する液肥を生産します。いずれも循環型社会を目指す町の施設です。  店内 . . . 本文を読む
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「剣客商売」と中村又五郎

2023年09月24日 | 読書・映画日記
 京都市役所の西側、寺町通御池を少し上がった所に尚学堂という古書店がある。その店が建て替わる前のこと。池波正太郎が古地図を探していた時、店内に黒いソフト帽の大学教授のようにも見える人物がいた。その姿が彼の目に焼き付いて「剣客商売」の主人公、秋山小兵衛の風貌に結実する。ソフト帽は歌舞伎役者の二代目中村又五郎であった。  「剣客商売」は池波の代表作の一つである。小兵衛は剣の道を究めたのち隠棲し、世故 . . . 本文を読む
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広川町でかすり祭り

2023年09月20日 | 日々の出来事
 少し前、広川町の産業展示会館でかすり祭りがありました。ここに来るのは7年ぶりです。以前ほどではありませんが、結構賑わっていました。  この祭りは展示即売会です。13の織元が出品していて割安で買うことが出来ます。久留米絣はいまでは着物は少なく、ほとんどが洋服や小物に仕立てられています。  メートル単位の切り売りや端切れもありました。  展示品はほとんどが女性向けです。中に手ごろな . . . 本文を読む
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孫息子の旅と人生の旅

2023年09月16日 | 話の小箱
 夏休みの終わり、高2の孫息子が友人と横浜へ旅行した。誰かのライブを観に新幹線で往復しただけである。それでも彼にとっては自分だけで行く初めての旅だ。母親に土産は不要と言って少しばかりの餞別をことづけた。その夜、本人から御礼の電話があり、楽しんでおいでと返事して土産はいらないよと言い添えた。  中学生の時、父の故郷に一人で行ったことがある。だが自分の力で実行した初めての一人旅は高1の終わりの春休み . . . 本文を読む
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道の駅たちばなへ

2023年09月11日 | 日々の出来事
 先週の日曜日に「道の駅たちばな」へ行きました。黄色い車はひよこ饅頭の移動販売車です。お菓子のひよこは飯塚発祥で、博多銘菓として知られています。最近、東京土産にひよこを貰ったという人がいて驚きました。聞くところによると最初の東京オリンピックの時に関東へ進出したそうです。いまは東京ひよこは別会社になっています。  以前はよくあちこちの道の駅へ足を運んでいましたが、このところはご無沙汰です。道の . . . 本文を読む
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九州国立博物館で「東洋陶磁」展

2023年09月06日 | 美術館・博物館
 九州国立博物館で先週まで「東洋陶磁」展が開催されていました。久留米駅から西鉄電車に乗り、二日市駅で太宰府線に乗り換えます。停まっているのは「旅人号」。たびびと号ではありません。大伴旅人は歌人として知られる公卿で大宰府の長官を務めました。今回は写真の枚数が多いです。  まだまだ猛暑の日。天満宮の参道は相変わらず賑わっています。  九州国立博物館。ホテル経営のレストランと喫茶がありました . . . 本文を読む
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「水羊羹にはミリー・ヴァ―ノンを」向田邦子

2023年09月02日 | 読書・映画日記
       向田邦子が亡くなって四十数年になる。彼女はラジオエッセイの「森繁の重役読本」のほか、「七人の孫」「だいこんの花」「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのテレビドラマの脚本を手がけた。ホームドラマの原型を形作った脚本家の一人である。悪人を描かない人であった。  その彼女が人生の後半になって、テレビからエッセイや小説の世界に足を踏み入れた。辛口コラムで知られる山本夏彦は、彼女のエッセイ . . . 本文を読む
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