昨年秋の地元紙に、日本福音ルーテル久留米教会が築100年を迎えるとの記事が載っていました。設計したのはアメリカ出身の建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリズで、この教会は九州に残るヴォーリズ建築の最古のものだそうです。教会は市の中心部に建っていて、マンションやビル群の中にある小さな建物です。
外から写真を撮っていると声をかけられました。私が断りを言うと、持ってこられた書類挟みのクリアホルダーを2枚頂きました。昨年11月の献堂100周年記念に作ったもので、教会の写真がプリントされています。
ヴォーリズのことはよく知っておられましたが、思いがけぬ嬉しい出来事でした。
クリアホルダーから教会の写真を紹介します。
二十年近く前、教会の中に入ったことがあります。甥っ子がこの教会のチャペルで結婚式を挙げ、近くのビストロで披露パーティをしたのです。その時のことを思い出しました。
ヴォーリズは京都に建築事務所を開設し、明治から昭和にかけて日本各地の建築物を手がけました。今でも根強い人気があります。
ヴォーリズの建築は大好きです。
京都市内の建築は以前撮影でまわりました。
四条大橋西南東華菜館、大丸京都、ヴィラ大丸(烏丸丸太町上ル西)、同志社大学など今でも現役です。
久留米教会も味わいがありますね。
この教会はこじんまりとした建物ですが、落ち着いてシックな外観が好ましいです。
内部も日本でいう箱階段を靴箱に利用するなど、工夫が凝らされています。
久留米市中心部は戦災で壊滅しましたが、
この教会は他の数棟とともに奇跡的に生き残りました。