渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

日本刀保管の注意点 〜結露〜

2020年11月04日 | open
 
これからの時期、日本刀を
鑑賞する方も、
武用で真剣
を使ってらっしゃる方々も、
とても注意しないとならな
い事がありま
す。
それは、日本刀の刀身に水分
が付着する
という事。
日本刀の鞘内には空気があり
ます。
刀身は鞘の中で宙に浮いた
ような状態で
その空気に包
まれています。
それが、寒い外から暖かい
室内に入ると
その空気はど
うなってしまうか。
刀身に水滴が垂れたのと同
じ現象が確実
に発生してい
ます。寒い外から室内に入
と眼鏡が曇るのと同じ現
象が真剣日本刀の
刀身にも
確実に100%発生しています。
そのため、寒い外から暖か
い室内に刀剣を
持って入っ
たままだと、その結露や曇
りは
確実に刀身を錆びさせ
ます。
霧吹きで水を吹きかけたよ
うな点々とした
錆となる。
これは、放置しておくと
「沈金錆」という
玉状の錆
となり、進行すると朽ち込
み錆と
なります。
 
日本刀を持って室外から室内
に入った時
には、鞘から抜刀
して室内常温に慣らす
事と、
何度もその刀身についた湿気
ネルや柔らかく揉んだ奉書
紙や上質の
揉んだティッシュ
などでやさしく丁寧に
拭って
あげる事が
絶対に必要です。
そして、保存油を全体に塗り
込めてやる。
それから鞘に納めます。
保管状態は刃を上にして。横
寝かせは厳禁
です。
 
これからの時期には、真剣
日本刀の扱い
には、特にご
注意くださ
い。

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