渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

サントリー・オールド CM

2023年07月30日 | open



世間では一人娘が結婚して行く時、
父親は泣くとか悲しむとかいわれ
ている。
私もよく言われた。
絶対泣くだろ、とか、寂しいで
しょ、とか。
全く無い。現実的に実際に。
また、このCMやフォークの歌に
あるように、娘の婚約者を殴り
いとか、私には全く意味が分
らない。結婚は独立した諸個人
諸君の一対一の問題であるからだ。
そして、子は親の私有物ではない。
何のしがらみも無く、本当に好き
な人と一緒になってくれるのが
一番いい。
夫婦などは他人同士が所帯を持つ
事だ。
結婚はゴールではなくスタートな
ので、長い先行きを共に歩んでほ
しいと願うのだが、世の中、離婚
がやたらめったら多い。
年齢がそれなりに行くと、友人
知人の結婚式に出る機会も多く
なるが、何度も離婚と結婚を繰り
返す人もいて、都度祝福はする
が、前の結婚でのあの誓いは何
だったのだろうとさえ感じる事
もある。
婚姻制度に捉われない事実婚の
関係でもよいだろう。扶養や
遺族年金等の法的な保護措置か
らは逸脱するが。
夫婦に肝心な事は、他人同士の
共同生活なので、やはり心の繋
がりだと個人的には思う。
相手の存在を尊重する事なく、
自己中心の価値観や生活形態を
一方が強いるようでは、やはり
うまくはいかないだろう。
婚姻の本当のゴールは、どちら
かが死ぬ時だろうと私は思う。
人の一生などは、ほんとにアッ!
という間だ。
すぐに誰でもジジイやババアに
なる。
だが、共に年月を刻む。
いい事ばかりじゃない。
それでも、共に歩んで行く。
夫婦ってそれでは。

ただ、一人娘の場合、娘の夫と
一緒に飲めるというのは、かな
りいい。
私自身は娘とも父とも母とも
一緒によく飲んだが、人と人
との共生の中に酒があるのは
とてもいい。
ウイスキーでなく、食事の時
にワインなどでも。
そのあたりを突いたCMが本作
だろう。


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