渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

麻雀

2021年01月31日 | open



論語は読まずとも麻雀を打つ人は
多い。
私は麻雀は世界最高のゲームだと
思っている。
特に日本式ルールでの麻雀が面白い。
読みの勝負だが、確率論だけでは

ない奥深さがある。それは人と卓を
囲んで「対戦」するからだ。
それゆえ、コンピュータゲームでの
対戦とは全く違う心理戦なども実戦
麻雀では展開される。
そこが麻雀の醍醐味だ。機械ではなく
人と勝負するのだ。しかも1対3で。
自分以外3人の敵と対戦して勝つ事を
目的とするのが麻雀だ。
ルールは極めて複雑だが、実に奥が

深い。

世界的に有名で誰でも知っている
ゲームアイテムにカード=トランプ
がある。


このトランプというものは中国の麻雀
から発展して西欧で誕生したものだ。
麻雀は元々はカードで行なっていた
中国のゲームだった。それが後にトラ
ンプを生んだ。
中国は第二次大戦後に人民共和国と

なってから一切の賭博を禁じ、麻雀
も禁止した。やれば下手したら死刑。
1980年代初期に慶應義塾の学生が発行
していた奇天烈ミニコミ雑誌に『突然
変異』というものがあった。
完璧に世界の政治権力とあらゆる権威
をコケにする痛快娯楽雑誌で、内容は
極めて秀逸だった。
その中の一つの記事に、暗黒の某国の
独裁政治の中、秘密の地下室に同志
たちが集まるシーンがある。
その時の台詞で「今日はバンカースを
持って来たんだ」というものがあった。
何という大胆な事を。検挙されたら死刑
だぞ、と。
『突然変異』が揶揄して小噺として
載せていたのは、明らかにナチスの
ようなソ連と中国と北朝鮮と戦時中の
軍国主義
日本を批判したものだった。
事実、麻雀は戦後中国ではそのような
扱いを受けていた。
博打ではない麻雀ならばOKという政策
が中国でようやく
出たのは1985年だった。

しかし、このおっちゃん、凄い物を
考案したよなぁ。
説教臭い文言よりも、麻雀発明した
ことの功績をもっと称えるべきでは
なかろうか(笑)。

「孔子画像」阿部正倫筆。
寛政12年(1800年)9月作。
備後福山藩の藩校だった誠之館蔵。


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