渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

極個人的なビリヤードの楽しみ

2022年12月02日 | open


極個人的なビリヤードの楽しみ。
それは、「キューを使える事」
の一言に尽きる。
玉入れや玉当てが楽しいのでは
ない。
キューという道具を使って玉を
撞く事そのものが楽しいのだ。
それは、楽器に似ている。
オートバイにも。
オートバイは、乗って移動する
為の用具としては私は捉えられ
ないし、捉えたくもない。
オートバイそのものと、操縦す
る事自体が楽しい。
移動の為に乗る交通手段などと
は思っていない。
なので、天地がひっくり返って
も、運転しながら音楽を聴くよ
うな馬鹿な真似はしないし、
うだうだくっちゃべりながら
の運転などはしない。
あれは二輪に乗るのが目的では
なく、目的は集客と小銭稼ぎが
目的であり、その為に二輪を利
用しているだけだ。

私は、ビリヤードが好きという
より(種目として好きは好きだが)、
キューその物が好きなのだ。
日本刀もそれ。
武術剣術が別段好きなのではない。
日本刀そのものが好きなのである。
日本刀の全存在が。
それゆえ、その日本刀は、眺める
オブジェとしてではなく、己が腰
間にあって不具合なく使いこな
せるようになりたいだけだ。
ビリヤードについては、キューが
全くその私にとっての日本刀と
同類の立ち位置にいる。
なので、日本刀の寝た刃合わせを
自分でやるようにキューのメンテ
やタップ交換は自分でやる。
自分の差料だからだ。
そんな感じ。
偏執的にキューが好きなのだ。
そして、そうしたキューを作り
上げる人々に深い敬意を抱いて
いる。
本物の真の刀鍛冶への敬意のよう
に。



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