渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

鍔談義

2018年04月06日 | open


刀友と鍔談義をしていて、私がこの鍔を指して「この甲冑師風
の鍔がさぁ」と私が
言うと「甲冑師に見えないけど」とのことだった。

そりゃそーだ。それは刀匠鍔やった。
甲冑師鍔とはこういう物どした。


つまり、これがあるのが甲冑師鍔とか呼ばれてるんだな。



マサオ、ほんまのこと教えたろか。(映画『道頓堀川』)
「甲冑師鍔」とか「刀匠鍔」とか刀剣界で呼ばれている作は、
実は本当に甲冑師や刀工が余技で製作したのかどうかは
確定していない。「だろう」ということでそのように呼称して
いる。しかも、かな~りいい加減なところで。
ほんまのこと言うと、それが実態なんやで。いや、まじで。

ということは、おいらのこのとても薄い鍔は何だろう。
応仁鍔か?


いや、ちゃうな。応仁鍔とも違う。あえて言うなら鎌倉鍔かな。
桃山時代の鎌倉鍔や。
でも確定はできない。
ちゅうことはだ。これは金工鍔だな。
それならばオーロブゼンで、間違いない(≧∀≦)
刀鍛冶だろうと甲冑師だろうと鍔師だろうと、鍔を作る時は
みんな金工や。
これこそ確定事項やで。

知らんけど。


 

この記事についてブログを書く
« 前の記事へ | トップ | 責金 ~セキガネかセメガネか~ »