渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

アーティスティック・ビリヤード

2022年02月27日 | open

アーティスティック ビリヤード
【スゴイDEショー】 訂正版


世界女子スリークッション選手権を
3度も制覇した世界チャンピオン
肥田織里恵選手のアーティスティック
ビリヤード。
この人も小学生の時から天才少女と
呼ばれていた。

専門はスリークッションですからね。
アーティスティック専門の選手では
ない。
それでも、玉撞きができる人は
別種目でもできちゃう。
ビリヤードのスリークッションは
撞球種目の中で一番難易度が高く、
世界トップクラスのスリーの選手は
エキジビションなどでポケットを
やってもマスワリ取り切り連発です。
結局ビリヤードというのは、穴入れ
だろうと穴無し玉当てだろうと、
「手玉をいかにコントロールするか」
という種目のスポーツなんですよね。
それの究極がスリークッション種目
であり、台上の手玉の軌跡を芸術的
な動きをさせて的玉に当てる超難易
度の高い規定技を競うのがアーティ
スティック種目なんです。
ポッケのショーなどでやる誰が撞い
ても決まった動きで多くの玉を入れ
られる配置玉とは根本的に違います。
腕が無いと全くできない。

ビリヤードのビリヤードたる根源は

キュー一本で「どうやって手玉を
コントロールしたか」なんです。
玉を穴に入れたり当てたりするのは

それ以前のごく「当たり前」の事。
入れたかどうかのみにしか視線が
行かないのは、日本刀を使った刀術
や剣術の試斬で、被切物体が切断
できたかどうかにだけ目線が行く
のと同じで、それはモグラ叩きが
上手いか下手かでしかない。
そういう日本刀の使い方は剣法とは
無縁ですし、畳表や巻き藁を切断
できたかできないかで喜んだり
くさったり、落胆のため息漏らし
たりするのは、それは武術とは無縁
なんです。

撞球においても全く同じで、玉を
入れた入れないとか当てた当てない
などという事のみに視線が行くの
は、素人の一般観客ならばそれで
もよいのですが、プレーヤーと
しては視野狭窄です。
入れるのは当たり前、当てるのは
当たり前なんです。
文字通り当てる前の当たり前。
日本刀を用いた武技でも、切れる
のは当たり前の大前提なんです。
重要なのは、どういう目的意識を
以てどのように切ったか、なんで
す。
そこの思考回路の組み立て方で
内実のレベルが天と地の差が開き
ます。
アスリートは、当然、些末な視点
は自ら捨象しています。
どんなジャンルであっても。



こちら、選手による全日本大会

ARTISTIC BILLIARDS JAPAN 2015 
Qualification digest 
アーティスティック ビリヤード


ARTISTIC BILLIARDS JAPAN 2015 FINAL-2 

アーティスティック ビリヤード



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