渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

TIP

2022年09月28日 | open
 




今まで使って来たタップで最高の
物は私はWB(ウォーターバッファ
ロー)だった。
そしてその次がTADタップ。革の
リリースは自由が丘のアルファ・
インターナショナルだった。
さらに今までで一番長く使ったの
がフランスのチャンピオン(仏
発音ションピヨン)だ。
これは80年代から既にアタリハズレ
が多かったが、アタリ物は最高の
質性を示した。硬いのに弾力がある。
切れも抜群に良い。
ただ、旬を過ぎると引きずりの
スロウが多発する傾向を見せた。
シャフト先のしなりによる弾きに
ついて来れなくなるのだ。
まるでトビゼロのタップ(実は
良くない)のようになる。ただの
革、のような。
WBやTADはそんな事は無かった。
ぺったんこになるまで使える。
チャンピオンはオールドであって
も、使える旬が短すぎた。まるで
レース用二輪タイヤのようなタップ
だった。

今はアメリカ製なのにフランス名が
付いたル・プロフェッショナルを
使っている。いわゆる昔からの
ハウスキュータップ。フランス語
発音ならばプロフェッショナーレ
だ。ロの発音は喉ガラガラうがい
の発音。
これもアタリハズレが著しいタップ
ではあるのだが、牛革というのが
非常に気に入っている。
ル・プロは大昔も第一タップが
手に入らない時の為に昔から箱
買いで予備タップとして使って
いた。
今はル・プロがメイン。
箱買いで14ミリ物1個120円だ。
13ミリ物ならばもっと安い(ちょい
硬い)。コスパ最強タップだ。

東京のTAD遣いの上級者の方から
きょう「試してみて」とタップが
1個送られてきた。
スリークッション用だが、自分の
TADにとても良い感じだったとの
事。
現在世界中で一番高価なタップ
のようだ。1個3630円。
ル・プロが36個買える(笑)。
ただ、牛革積層で接着方法は繊維
結合で接着剤含侵の新開発という。
開発者は私が広島転勤になる前に
住んでいた新宿早稲田から歩いて
3分かから
ない玉屋の店長のようだ。
それこそ遥か大昔から馴染みの町
の店。
昔は店には大きなワンコがいた。

古いビルだったが、入り口の扉の
とこにドアストッパーのように
老犬はいつも寝ていた。

TADそっくりな私のオリジナル
キューのオリジナルシャフトに
装着して試してみようと思う。
ちなみにTADにはル・プロを今は
着けている。
他の全シャフトもル・プロだ。
ハイテク物以外はプロ。

撞き締めが完了したル・プロは
良質ソリッドシャフトと合体して
キンコンキンという音を発する。
私はハイテクシャフトは使用し
ない。プレーシャフトはすべて
ソリッドスタンダードシャフトだ。
特に赤木のハードロックメープル。
豚革の貼り合わせはあまりタッチ
が合わない。私の撞き方とシャフト
には。


しかし、今回テストするタップは
オールドチャンピオンの在庫で
良さを知った人が精魂込めてそれ
の再現めざして開発した
との事な
ので、それの如何を味わ
わせて
もらおうと思っている。
賞味。
東京のTAD遣いの方は同じTAD遣い
同じル・プロを使う私へのお気
いで、試して味わってみてとの
事。

気に入らなければ5分で外してくれ、
とも。

その感覚も私と同じだ。
TADを手挟む一族、通じるものが
ある。
彼のレビューでは、プール用よりも
スリー用の物がタッチがよかった
ようだ。
それをオートバイのマシンセッティ
ングに例えて解説してくれた。
とてつもなく分かりやすかった(笑)

さて、週末研究会で試す事にする。
タップ貰ったのではなく心を貰った
のよね。心意気を。
自分が使ってみて感触良かったから、
あいつにも試してもらいたいなぁ、
というような。
江戸前握りの店入ったら、殊の外
良かったから、次回誘ってくれて
連れて行ってくれるような、そん
な東京人独特の心意気。
今週末にご相伴に預かります。

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