渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

2ストマシンの乗り方

2024年03月10日 | open




2ストエンジンのモーターサイ

クルは独特の操作操縦を要する。
それを知らないと2スト二輪を
まともに走らせられない。
4ストしか乗ったことがない人
のほぼ100%が2ストの二輪を
ともに走らせられていない
現実
は最近よく見る。
どんなに峠やサーキットが速い
人でさえ、2ストモデルの適切
な操作ができていないことも
よく見る。
2スト乗りを自称する著名動画

投稿者でさえも、全く2ストの
スロットル操作ができていない
現実も存在する。

2ストエンジンの扱いのキモは
アクセレーションだ。
スロットルは回すのではなく
「絞る」のである。
そして、スロットルを握るので
はなくつまむようにフワリと
「包む」のだ。
かといって、がばがばの緩い
保持ではない。締める所は軽
くキュッと締める。
日本刀の操刀方法の手の使い
方が非常によく似ているのが
2スト二輪のスロットルの保持
操作方法だ。
とにかくクソ握りと勢い良い
「回し」は駄目。
私がかつて柳沢雄造氏から厳格
に叩きこまれたのは「スロット
ル開度は1/120を正確に操作し
ろ」だった。68の開度と69では
異なるのだ、というような。
グイッと一気に回してエンジン

回転が上がるのを待つ、という
ような間違った操作をすると
2ストエンジンは走らない。
プラグが被るだけ。
そういうのを柳沢雄造は「馬鹿
な右手」「右手がバカ」と呼ん
でいた。
レーシングライダーには皆無
だが、一般街乗り者たちには
2ストのスロットル操作を適切
に出来ない者は昔も多かった。
馬鹿右手の持ち主ばかりで。

そして、空ぶかしして高回転
をキープして半クラでスタート
などは絶対にしてはいけない。
それはスポーツでのレースの
スタートのみだ、とも柳沢雄造
は言った。
2ストのスタートはすぐにクラ
ッチをつ
ないでトロトロトロッ
と、アクセルワークのみで
一切
プラグを被らせないで速度
を乗
せていくのだ、と。街中であっ
ても。
そして、速度が乗ってパワーバ
ンドに入ったらパーンだ、と。
(そういう発進を信号でもやっ
ていると、
原宿交差点で後ろか
ら小泉今日
子に「トロトロ走っ
てんじゃ
ねーよ!」と怒鳴られ
たりする)


現代の2ストに乗れない人たち
のように一気にスロットルを
ガバッと開けたら2ストはどん
な排気量マシンでもプラグが
被る。
結果、不完全燃焼も発生させ、
排気管がベッタベタになる。
よく買い物おばちゃんの2スト
原付バイクの排気管が油でベタ
ベタだったりするのはそれだ。
また、スポーツバイクの2スト
でも、白煙モクモクだったり
排気管にオイルがベタベタだっ
たりする状態は100%スロットル
操作が適切的確にできていない。
操作ミスだ。
燃焼オイルを排ガスと共に吐く
ので、2ストバイクの排気管は
うっすらとたまに湿りはするが、
ベタベタになる事は無い。本当
本物の乗り方をしていれば。

走行後の2ストマシンの排気管。
拭いてみるとオイルベタベタ
ではなくカーボンが付着して
いる。これが正しい乗り方の
結果。
私は、レーサーは当たり前だが、

街乗り2ストでもどのようなモデ
ルを走らせても排気管はいつも
乾いていた。ヤマハ、カワサキ、
ホンダ、スズキ、ベスパのどの
2ストでも。
それは原付のビーノであっても。
全てはスロットル操作にかかっ

ている。

テスト走行で2速から4速で流して
いるだけの
走りの動画。
だが、流し乗りであってもスロ
ットルワークは2スト
必須の適切
さを一切欠いていな
い。(一ヶ所
オーバーシフトで走る部分あり。
これはシフトミスではなくわざと。
その区間にはその区間はそうする
理由がある為)

kawasaki KR-1 試走 
~竜王みはらしライン 下り~


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