渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

シシ

2021年05月30日 | open



「人はひょんなことから知己を得る」
(『七人の侍』五郎蔵の言)

昨日、広島県福山市在住の人と知り
合いに
なった。初めて会った人。
私の7つ年下だが、ウマが合い、ずっと
何時間も同じ興味ある分野で地面に
座って話し込ん
でいた。距離置いて(笑)。
指さして、「これのことだけで一晩
話しながら飲める」と言う。
その感覚からして、私からしたら
「こっちの人間」だと分かって面白
かった。
そして、腕が良い。とても良い。
ああ、同じ世代を生きた人なんだなぁ
と感じた。巧いの。とにかく。綺麗に
走る。一緒の空間を駆け抜けると、
とても楽しかった。

その人が、最近福山市内住宅街でイノ
シシを
見かけて驚いたという話をして
いた。

「福山って都会なんだなぁ」と感じ
た(笑)。
三原などは、駅前から500mの山あいの
川べりで夜に超巨大イノシシと出くわ
したことがある。危険なので車から
下りなかった。夜道に目が光る。大きな
豚さんほどもあるシシだ。あの大きさ
を見たのは生まれて初めてなので、ちと
驚いた。
また、駅から300mほどのマンションの
駐車場の柵外の山では、駐車場まで
イノシシが降りてきてフゴフゴやって
いることがよくある。大抵は夜。
よく行く三原の峠などは、走っていたら
ウリ坊や成獣のシシが横断中などという
ことがよくある。私は数度
経験した。
これは日中。四輪で同じ場所を走行中
にもあった。
対外ダーッと猪突猛進で
逃げるのだが。

三原はやたらめったらイノシシが多い。
害獣駆除のおっちゃんたちは、ライフル
を年柄年中背負って山でドカンドカン
とやっていたりする。ショットガンでは
なくライフル。ホーワのとか。

ただ、彼らイノシシたちも生存が大変な
ようで、どう
しても人間が耕作した土地
に出て来て、
農地を荒らしたりする。
イノシシの母親たちも大変だけどね。
残念ながら、人間の住宅地での共存は
できない。
森にお帰りと思うのだが、森の食べ物
も減少して、アスファルトの住宅地に
出てきたりする。
ある夏、駅そばの小学校の正門前で、
炎天下の中、ウリ坊が道路で死んで
いた。
妻が市役所に連絡して対処したが、
死んでしまったウリ坊を見ていたら、
なんだか知らぬが涙が出た。
ひもじかったろうなぁ、と。

 


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