渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

挙動特性 〜ベスパLX125ie〜

2024年04月20日 | open
 


コーナーでもグイグイとフロ
ントから回る。
その挙動特性は、前輪の先端
がインに切れ込むのではなく、
前輪の後端が外に向いて流れ
るようなステア特性。
まるで、四輪車のアクティブ
リア操舵システム(4WS)の感
覚のような挙動。
これはベスパ独特のものだ。
ゆえにスラロームなどはスラ
コンスラコンとこなす。
ストレートリニアではない操
舵性は一見接地感を感知し
いかのようだが、そうでは
い。
スライドやドリフトとは異な
る二次ステアが加味されたよ
うな挙動で、体感でそれは即
知できる。
そして、その挙動はとて
御下に置き易い。「意思
通り」
にコントロールでき
るのだ。
実にコントローラブル。
極めてプレーアビリティの高
い二輪に仕上がっている。
かつまた、多分サスが良いの
だろう。路面からのレスポ
スをダイレクトにハンド
ルに
伝える。
グニョグニョのガバガバな柔
らかいサスがもたらす誤魔化
しの操安性ではない。
リニアに乗り手に状況を伝え
るハンドリングにされている。
私はこうした挙動特性のハン
ドリングは嫌いではない。
むしろ好き。
但し、旋回特性における二次
的なステア挙動を見せるので、
感知してトラクションを
手が適切対処できない人
たちには違和感が大きくな
特性にまとめられている
ので
はなかろうか。
基本、ケツ乗りの特性の二輪。
そして、絶対に肘伸ばしで腕
突っ張りのガチガチ硬直載り
はしてはいけない二輪。
乗る人は選ぶ。
そこが国産スクーターとはまる
で異なる。
フレームはしなやかだが、ブ
ヨンブヨンではなく、直線と
旋回で別な類系に属する動き
を現出させる。
シルキーと喧伝される所以は
その境目がキッパリではなく、
漸次的にグラデーションのよ
うに移行する特性があるあた
りからだろう。
モノコックフレームがしなや
かな分、サスは硬めの初期
ッティンになっている。
しかも、ちぐはぐさは一切無
い。良い車作りをしている。
エンジンは元気よく回る。
 
ちなみによく寝る。ペタンと。
そして、よく曲がる。
曲がらない二輪は非常に扱い
にくいが、このベスパ125は
走行能力はかなり高い。
ブレーキはロードスポーツモ
デルに比べると制動力自体は
落ちる。
だが、スクーターはこんなも
んだろう。
 
 
 

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