渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

フェザーが上手いナイフ

2020年06月30日 | open

フェザーが上手いナイフ

JP鹿ハンター先生。
医師にして狩猟者。
本職も趣味領域も、生き物の命に関わる人。

この先生の動画は、この方自身が常に
進行形なので、固定的完成形として観て
はいけない。その時点での解釈、として
観ないと。
私は、この方が動画をアップし始めた

頃から英語バージョンも含めて視聴して
いる。ハンティングはともかく、ナイフ
の研ぎや野外活動については意外と経験

年数は短い。しかし、模索の濃度が濃い
ので短期間で急速に上級者になっている。
そこが面白い。
解釈においては錯誤や誤認も多く見られ
たりもするが、ご自身で気づくとすぐに
訂正して別アングルからの解析を試みる。
正直な人で私は好感が持てる。

ナイフのハンドル周りについてのこの
ドクターのかつての判断解析には私は
少し疑問があったが、それがこの動画
(2020/6/23)では一気に解決している。
先生も正直に「当時は分からなかった」
と表明している。
この人のそうした真面目な取り組みが
私は好きだ。
研ぎなんて、最初はひどかったもの(笑)。
スキージャンプ台のような砥石にさせて
「これが研ぎ易いんだ」とか言って。
その後、「私が間違ってました」と表明
して、まっ平らな砥石の定理をきちんと
広報しはじめた。

その時点で間違っている解釈や解説でも
いいと思う。人なんだから。
そして、その解釈等に欠缺あるならば
訂正すればいいだけのことだ。
そうして人は前に進む。
この先生は、「現時点での私の判断」と
いう軸線がぶれない。
そこがいい。
あくまで私的な解釈ですよ、という事も
ご自身で表明している。
動画を観る人間はそこを汲み取らないと、
変なことになる。



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