渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

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2024年05月31日 | open

『美しき 日本刀』
写真図録の写真が鮮明で良書。
刀剣の説明は超初心者向けで
あり、内容に錯誤もあるが、
分かりやすく書かれている。
全ページ鮮明なカラー構成と
いうのも素晴らしい。


『新版図解 江戸の間取り』


武家屋敷はじめ江戸の建築物
間取りについての解説書。
私は建築専門家ではないので、
内容の正誤については不知。
だが、商家から町人長屋、
吉原内部まで詳細に図入りで
列挙されている。
学術書ではないが、江戸文化
研究には為になる書。

また、古流武術、とりわけ居合
を学ぶ人たちには薦めたい。
江戸期の屋内の造作に通じる
事は確実に居合抜刀術の理論
深化の一助になるからだ。
真剣に居合剣法を学び修めた
い方々には推奨したい。
居合の術技は現場の局所での
武技しか伝承されていないが、
居合の術を行使する場は全て
が上意討ちではない筈で、必
ず退路をも切り拓く大なる兵
法の視点が不可欠だ。
主君の命を受けて武技を行使
する武士は匹夫の勇であって
はならない。
必ずや生還して報告しなけれ
ばならない。
また、主命に非ずとも、交渉事
で建物内で不意に叛意を顕に
切りかかられても、絶対に己
が切り伏せられてはならない。

その為にも屋敷の造りの基本
は把握して知悉していないと
ならない。武士の心得として。
単に抜刀術、剣術が長けてい
るだけでは武士は駄目なのだ。
そうした武士の本質に肉迫す
る為にも、現代人もただ武芸
を健康体操のようにやるので
はなく、かつての武士の在り
方そのものから現代社会を生
き抜く術(すべ)を学ぶべきだ
ろう。折角武芸を学ぶならば。
この書、おすすめ。

2冊で3000円程。
私は書いました。


 

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