アラスカ州でのフライフィッシング。
日本では河口域のような広さだ。
しかし、含有酸素量が多い清流のため、
鮭科の川魚が棲む。
日本では源流含む上流部にしか鱒族は
棲息しない。
ドライフライ。
ヒット。
合わせ。毛鉤の合わせはピシッと竿を
ドライフライ。
ヒット。
合わせ。毛鉤の合わせはピシッと竿を
しゃくる事はしない。ヌーッと素早く
かつ優しくしなやかに腕を上げる。
ランディング。
必死に暴れて鉤を外そうとする。
テンションを緩めず、魚を疲れさせて、
ランディング。
必死に暴れて鉤を外そうとする。
テンションを緩めず、魚を疲れさせて、
慎重に寄せて来る。
キャッチ。
キャッチ。
ヒレピンのグレーリング(カワヒメマス)
だ。日本のように成魚放流などは勿論
していない。全くの天然魚だ。
日本では河川の鱒族はほぼ絶滅。東北
以南は全て成魚放流している。つまり、
日本のほとんどの川は「釣り堀」なのだ。
心ある人たちの取り組みにより、卵放流
による自然魚は僅かに育ちつつあるが、
マスの完全天然魚は東北の一部と北海道
以外の川には、ほぼ日本にはもういない。
絶滅の理由は、日本人自身による殺し過
ぎの乱獲だ。釣ったら食え式の日本人の
生態系や環境と資源保全を考えない思考
の貧困は「食わずとも釣って殺せ」を逆
に広めた。必要以上に多く釣れば偉いと
するような貧しい考えが今でもはびこっ
ている。
アラスカでは、リリースではなく食べち
ゃう。
魚影が濃いので食べるが、合衆国は世界
一河川管理がしっかりしており、一人5尾
まで等の規則の州が多い。日本の餌釣り
人口のように獲れるだけ野放図に獲って、
殺すだけ殺してハラワタをそこらに捨て
て、魚も多すぎるからと野良猫に食わす
として捨てるような事はアメリカでは
まず無い。そんな事をすると、発覚する
と厳重な処罰がアメリカでは待っている。
日本はなんら取締り規則がないから、餌
釣り人たちはやたら殺して大漁大漁と喜ん
で魚を捨てる。あるいは捨てるように配
る。日本の釣りは、心貧しい釣りだ。
ワタとエラを抜いて血あいを洗い落とし、
バターを詰める。そして、塩を振ってホイ
ルで包んで焼く。
私もやるが、ホイル焼きは美味い。
スライスしたレモンを挟んでもイケる。
毛鉤釣りは英国が先進国だったが、現代
毛鉤釣りは英国が先進国だったが、現代
フライフィッシングは、技法もタックル
も、釣りに関する環境保全の取り組みも、
アメリカ合衆国が世界最先端である。
リバーキープの問題意識も、日本などは
比べ物にならない程に進んでいる。
アメリカ人の毛鉤釣り師たちは、非常に
魚と人と自然を大切にする。
日本のような無法状態ではない。
北米はモンタナとアラスカがフライフィッ
シングの聖地だ。