渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

レインボーストーブ

2021年02月17日 | open


先日、レインボーストーブなる物を初めて
見せて貰った。
面白い物考えるよなあ、と感心した。



映画『スペース・スウィーパーズ』(2021)

2021年02月17日 | open


2021年韓国映画。

参ったね。
アクション物では邦画はとうに韓国
映画に完敗しているが、SF宇宙物でも
邦画は韓国映画の足元にも及ばない。
やるな。韓国映画人たち。


ただ一つ気になる事がある。
この映画、かなり映像的にも物語的に
も間違いなく面白かった。

だが、登場人物のキャラをだれ一人
として愛せない。物語には泣くけど。
唯一、芦田愛菜のような演技を見せた
幼女だけがキャラ(というよりも存在)
が活きている。
登場人物の誰一人にも好感が持てない
という映画も珍しい。
これでもかという程の「表面的には
嫌な野郎だが本当は良い人」のような
陳腐で幼稚なキャラクタ描写が続くの
は、さすがにげんなり感が強くてかなり
ウザくなる。

簡単に人物の次の言動の展開が予想でき
るからだ。アイゴー。

韓国映画はここの所隆盛著しいが、そう
した直情的な動物的精神状態の人間たち

ばかり描く描写を乗り越えないと、韓国
映画はハリウッド映画にはまったく届か
ないだろう。

ましてや、フランス映画のような作品は
韓国では作れないのではなかろうか。

本作品、原語の韓国語を話す真の主人公
の少女と日本語吹替版、英語吹替版の
声優さんはとても似た声質の人を選んで
いる。
そのあたりの配慮は細かい。
『カリオストロの城』での英語吹替版
ではルパンの声も次元の声もまるで
山田康夫さんたちだったようなメディア
的芸の細かさをこの『スペース・スウィー
パーズ』でもみせている。
映画は原語版のみを観ればよいと
いうものでもない。各国の吹替版に
よる声優陣の声の演技、さらにそれ
ら声優を抜擢するメディア製作者
たちの腕の見せ具合も堪能したい
ところだ。
劇場では味わえない「映画作り」に
触れる楽しさがそこには広がるので
ある。
そうした面も映画の楽しみ方の一つ
である。
かつてアラン・ドロンの日本語吹替
担当の野沢那智さんと日本で面談した
ドロンは「僕の声よりも遥かにいい声
で良い演技じゃないか」と絶賛した。
「声による演技」がいかに重要か
ということを半世紀以上前のドロン
は解っていて、日本人声優を誉め
讃えたのだった。
彼は俳優ながら、根っからの「映画人」
だったのである。


噴き出す ~刃物研ぎについて~

2021年02月17日 | open


先日、野外にて友人が「ちょっと
ナイフ貸して」と言う。
「お前さん、自分のナイフは?」と
問うと、忘れてきたとのことだ。
「何だそれ、意味わからん(笑)」
と言いながら貸した。
使った時、笑いながら噴き出して
いた。
「なにこれ?めっちゃ切れる(笑)」

そら、あーた、切れるように研いで
いるしなぁ。

しかし、ただ切れるだけではない。
その向こう。それを目指している。
よく切れるだけの研ぎは簡単だ。
アングルを絶対にブレさせずにただ
正確に研げばよい。
その向こうの研ぎというのは、狙っ
た「切り味」を達成させた研ぎだ。
こちとらは結構むつかしい。
摩擦係数の変化と並行分力をどの
ように
取り扱って、いかなる状態を
刃先
とサイドに漸次的に付加させるか。
ただ座学の知識だけでは駄目だし、

正確で狙った研ぎができる技術だけ
があっても未達に終わる。
要は「知見」という実験結果と経験
に裏付けられた「所見」の発展させ
たものを持っていないと達成できない。
まだまだ研究中。
さらに奥、もっと奥の奥域が研ぎには

存在するはずだ。
死ぬまでには開眼会得できないかも
知れ
ない。

単によく切れるように刃物を研ぐのは
簡単。
刃先を物理的に尖らせればいい。
しかし、刃物の研ぎというものは、
根源的にはそうした事ではない。
そんなレベル、そのような
次元に属
するものではない。
それを知るまで10年近くかかったが、

それを知った時から現在までさらに
四半世紀以上が過ぎている。
まだまだ奥の奥の領域には私は未達だ。

閉店店舗相次ぐ 〜カフェ〜

2021年02月17日 | open

さーて、昼飯でも、って・・・。

ん?


ガーン!ショック。
ここ気に入ってたのに。


仕方ないから、ランチは別なヒーコ屋さんに。


サラダバスケット、ヨーグルト、珈琲付。

レタスに包丁使っちゃってるけど、まあ
えぐみはドレッシングで誤魔化すからいい
や。

3種類のドレッシング。
実は!
全部ミックスにするとかなりウマドレと
なる。甘いコーンは控えめにして。


このお店はコーヒー屋なので、コーヒー
が美味しい。
おかわり2杯分のポット付き。
総額650円。安いと思う。


店内かなり広いが、一番奥の両サイドの
席がゆったりしていておすすめ。
でも、今の時期、ディスタンス確保のため
ウエイトレスさんが席を指定する。
本日はそこの奥角の席に案内されたので
ラッキー。
一人で3人用×2の広目のソファ席で落ち
けた。
外は風花が舞っている。


天然素材の味

2021年02月17日 | open

 
オイルドボーンやスタッグや木材など
天然素材は、同じ物がふたつと無い
事が
面白いし、そこが味かと思う。
但し、硬度の部分的偏位の不在という
観点
では、化学素材のほうが実用品と
しては
遥かに優れている。
機能面のみに視点を落とすならば、工業
製品の素材のほうが実用面で優位に立つ。
しかし、刃物を使うのは人だ。
そうした機能面だけではないファクター
が大きく関わって来る。
持っている、所有している事だけで名状
しがたい感性というものが人には働く。
それは貴金属に代表されるような豪奢な
志向欲求とは別物、別次元の感性として
人に働く。
言うならば、片手にピースメーカー、
片手
にガバメントでないと駄目なのだ、
という
ようなものに通ずる感性。
そうした世界は、「解る者にしか解らな
い」という類のものだ。
また、芸術性を具備する人たちは、その
あたりのジャンルを問わず帯同する感性に
ついて、詳しくはなくともその存在とその
質性がもたらす人への働きにより発生
した
人の感性について、概略的にせよ
知って
事が面白く思える。

革ジャンの大まかな分類

2021年02月17日 | open
革ジャンの大雑把な区分けについて。

<タイプA-1>
1930年代、米軍のこのボンバージャケット
がのちのライダースなどの歴史を築いた。
戦後の帰還兵たちがアメリカンバイカーと
なったからだ。
それは日本の戦後の愚連隊のように、社会
に馴染めないアウトロー的存在としてあっ
た。
収入面では兵役補償もされて裕福であった
のに平和社会に溶け込めない精神性から
反社会性を伴うという矛盾を内包してい
た。革ジャンは反逆の象徴という新たな
ポジションが戦後アメリカにおいて初めて
生まれた。

<A-2>

A-1爆撃ジャケットの改良版。
ジップアップが採用され、ジッパーが何
かに引っかからないように前フラップが
付けられた。
ポケットにもフラップが付いており、極
めて機能的。半世紀を優に過ぎた現在で
も現役デザインであり、ここに革ジャン
は一つの完成形が誕生した。100年後、
200年後もこのA-2デザインは生きている
事だろう。不動の不朽性を持っている。
革ジャンの「流行に左右されない立ち位
置」というどっしりとした骨太の思想も、
このA-2ボンバーによって確立された。

<ダブルライダース -アメリカン->

日本では通称「アメジャン」と呼ばれる
タイプのダブルレザージャケット。
上体を起こすハーレー乗りのために作られ
たタイプで、丈が短く、後ろ脇にリブを
設けて腕周りの動きを楽にさせる機能を
付加させている。前バックルでベルトを
締めるタイプ。
アメリカ帰還兵たちは恩給補償で金回り
は悪くはなかった為、高級な国産メーカー
ダブルライダース等を着用した。

<ダブルライダース -ブリティッシュ->

アメリカン・バイカーズの影響を受けた
イギリスのロンドンの貧困層に属する若者
たちがアメリカを模倣してモーターサイク
ルに乗って社会に反抗することを1950年代
に始める。
彼らは好んでアメリカのロカビリーやロッ
クンロールばかりを聴き、なけなしの金を
はたいてモーターサイクルを買い、余った
金をウエアに回した。
米軍帰還兵とは出自がかなり異なるのが
ロンドンのライダーたちだった。富裕層
ではない。下層の若者たちがアメリカの
バイカーたちから反逆の精神を学んで反抗
的になったのがイギリスの二輪若者たちだ
った。
後に、富裕層のおぼっちゃまたちは、同じ
二輪でもスクーターに乗ってコットンミリ
タリーコートを着て、スクーターをキンキ
ラキンに飾ったスタイルの「モッズ」と
呼ばれる集団として登場する。
モッズたちは、アメリカンタイプの英国の
二輪乗りたちを徹底的に小馬鹿にして
「ロッカーズ」と蔑称で呼んだ。「革ジャ
ンしか着ず、ロックンロールしか聴かない
バカたち」という意味であり、上から目線
でアメリカンスタイルで国産前傾バイクに
乗る革ジャン二輪乗りたちを蔑んだ。
モッズは革ジャンそのものと、下層として
のロッカーズたちを侮蔑していた。
ただ、モッズたちも紳士ではなく、金持ち
ボンボンがやんちゃに社会に反抗すると
いう点では、社会的には両者は管理社会に
生きる大人たちからは眉をひそめる同じ
存在だった。
ロンドンタイプの革ジャンの特徴は、アメ
ジャンのように脇リブがない肩口で、前傾
バイクのタンクをバックルで疵つけないよ
うに工夫されたサイドバックル式となっ
た。また、前傾姿勢に応じて裾丈も長めの
デザインに進化させた。
日本では通称「ロンドンジャンパー⇒
ロンジャン」と和製英語で呼ばれる。

<米英折衷型>


アメジャンでありながら裾丈をやや伸ば
して前バックルを省略したタイプ。
裾を締めるならば別ベルトを用いる。
別ベルトのため、バックルを横にすれば
英国バイク用になり、また、ハーレー等
の上体起こしバイクならば前バックルの
ままでいけるというタイプ。
脇リブが付いているので腕の動きには余裕
がある。
それなりに米英の良いとこ取りで考えられ
たニュータイプ。

<DIY改造>



ノーマルではフロントジッパーにカバー
が無いため、高速走行のタンクにベタ伏せ
の前傾姿勢ではジッパーが金ヤスリのよう
にタンクを疵付けてしまう。
そのため、DIYでジッパーを隠すように
レザーリボンを縫い付けて改造した革ジャ
ン。

<シングル -トラッカー->


米国の荷役職業運転手の布製ジャケット
のデザインをレザージャケットにも採り
入れたタイプ。
ダブルライダースがナチスの制服を連想
させる威圧的な印象があったのに対し、
運転手の作業着の様式なので威圧感も薄く
街着としても着られるため、このタイプ
のシングルジャケットを着る人たちが60
年前後から出始める。主として英国でその
傾向が現れて米国にも波及した。
デビュー当時のビートルズはシングルレ
ザージャケットを着たロックンロールを
演奏するロックグループだった。
そのスタイルは日本のキャロルが模倣し
た。ビートルズは、マネージャーの意向に
より、ロッカーズスタイルからモッズに
ファッションを変更させられた。
逆にキャロルは矢沢永吉などは最初は髪型
もマッシュルームカットのおぼっちゃまの
モッズスタイルだったが、ジョニー大倉の
「絶対にリーゼントで行くべき」との押し
によりロッカーズスタイルとなった。ビー
トルズと逆パターンだが、あえてそれを
狙って行き、そのスタイルが当たった。
キャロルはジョニー大倉によってビジュア
ルの方向性が決まった。矢沢のままだった
ら、多分キャロルはチューリップやオフ
コースと変わらないバンドになっていた事
だろう。ジョニー大倉の反逆抵抗スタイル
は、1972年当時の日本の若者世相に受け
入れられて、キャロルは大人気バンドと
なった。ロックは不良と共にあり。お金
持ちでいいとこ出のおぼっちゃまはほか
行きな、との由緒正しきロックンロールと
革ジャンの在り方を指し示す王道だ。
最近、革ジャンの中古販売業者が革ジャン
について「ロンドンの富裕層が住む地区
から仕入れた」と称して無知な日本人の
高級嗜好を煽る文言で売りを行なっていたりするが、革ジャンとロックとロッカーズ
の歴史を無視する頓珍漢な言動だ。
革ジャンとロックとロッカーズ。それは
反抗を心の芯に持つ抵抗文化の担い手の
象徴だったのだ。
これは私の私的感想ではなく、社会学的
に米英の歴史の事実がそうなのだから動
かし難い。
だからこそ、見かねた英国のバイク乗りの
神父がぐれたバイク乗りの若者を社会に
復帰させようと59クラブを作り、徐々に
英国の若者たちは社会に適合できるよう
になって行ったという歴史がある。
一方でアメリカはバイク乗りに徹底排除が
行われた。「彼らバイカーは二輪乗りの
中のほんの1%だ」として、自分たち良市民
とは別物として排外した。
一部は完全にギャングマフィア化していた
のは確かだが、米国の彼らは、あえて自分
らを排外的に呼称された「1%er」と称し
た。

<シングルライダース -スタンドカラー->


ライディング専用に特化した襟のタイプ。
レーシングワンピースなどもこのタイプ
や丸首のタイプがある。
完全に二輪乗りの為にデザインされた革
ジャン。
ただ、詰襟は着用感から好みが分かれる。
首の太さは人により異なるからだ。

<タイプ>MA-1
米国のフライトジャケットは、戦闘機が
レシプロからジェットになる頃に、軽い
人口素材に変更された。
それに伴い、化学繊維のジャンパーが新規
デザインされて米軍に制式採用された。
それがMA-1だ。
このMA-1も歴史的に不動のデザインとな
り、スポーツやカジュアルウエアのジャン
ルでも「ジャンパーといえばこれ」という
程のスタイルとして定着させた。
その化学繊維のMA-1のレザーバージョン
を望む声も多く、MA-1登場以降に革ジャン
として誕生したのがMA-1タイプのトラック
だ。
私が高校生の時代、高校生の革ジャンと
いえばこのトラックジャケットが多かった。
高校生といえども、ビニールのフェイク
レザーではなく、誰もが本革の革ジャ
を着た。襟付はさらにカッコよかった。
革ジャン、ジーンズ、ロッカーブーツ。
これが私たちの高校時代の高校生たち
定番で、レザーは日常的に愛用していた。
一つの社会現象としてそれはあった。

いわばこんな感じのスタイル。


シロコロホルモン

2021年02月17日 | open


神奈川県の厚木基地のそばの友人が教えて
くれた。
シロコロホルモンというらしい。
めちゃくちゃウマそう。