けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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喘咳(ぜんがい)の対処

2007-09-19 16:18:18 | 東洋医学全般
例えば自宅でできる喘咳(ぜんがい)の対処法のひとつとして、乾布摩擦があります。毎日朝晩、手ごろな大きさのタオルでからだじゅうをゴシゴシとこするのです。喘息とアトピーもちの子供であった私は、毎日毎日乾布摩擦をしておりました。これをした後はからだじゅうの皮膚がよみがえったような気がして、爽快でした。汗と熱気がうっすらと皮膚から出てゆくと、呼吸も楽になったものです。

皮膚を刺激するということは、喘息とアトピーのためだけでなく、体質改善の方法として大変有効です。
皮膚はヒトの器官の中で、一番広い器官です。毛穴を開閉して、人体の熱気を放出したり、或いは毛穴を閉じて、外からの寒気を遮断したりします。また、必要なときに汗をかいて、水の代謝や熱や塩分の調節などを行っている大切な器官です。

東洋医学で使用する、経絡やツボなども皮膚の上を走行しています。
また、西洋医学の発生学という分野では、面白いことに、皮膚と脳は同じ場所から発生しているといわれています。これはまだ私たちがひとつの受精卵だったころ、同じ場所にあった部分が、細胞分裂を繰り返し、結果的に脳と皮膚などの器官に変化していったということです。ということは効率のよい皮膚への刺激は脳にアプローチすることができるようだし、脳で感じたストレスは皮膚に出てくることもあると判断できるわけです。

日本伝統鍼灸漢方

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喘咳(ぜんがい) 続き

2007-09-18 00:47:15 | 東洋医学全般
そうです。悪いもの、いらないもの、出てゆくべきものを健康的に発散させてしまうことが大切です。

喘息などは強い発作がおきると、命にかかわる場合がありますので、患者さんの状態を観て、病状を和らげる処置が先決です。

しかし、同時にこの熱がうえに上がってゆく状態がどこの弱りでおきたのかを考えます。
例えば冷え性の方で、足腰が冷えていて、本来下半身に存在していなければいけない熱がうえに上がってきて起きている場合が考えられます。
長い間ストレスをためていて、特に怒りを爆発させずに溜めてきたところ、熱が発生してしまう場合もあります。そしてストレスで体が弱りきってきたところを見計らって、その熱が胸に上昇した場合もあるでしょう。これは大人になってから起きる喘息に多い原因となります。
或いは胃腸に長い間負担をかけていて、体が弱ってきたころに上昇する熱も原因となるかもしれません。

体質や生活環境も考えて根本治療を行う場合、単に体のひとつの器官にすぎない交感、副交感神経から考えていたのでは、埒があきません。AのスイッチとBのスイッチだけで治そうとするほうに無理があるのです。

日本伝統鍼灸漢方
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喘咳(ぜんがい)

2007-09-17 00:59:42 | 東洋医学全般
前回に続き、喘咳(ぜんがい)のお話を致します。

この状態は症状から見ると、胸に熱がこもって、それがうまく発散されていない状態です。西洋医学では多くの場合、気管支が狭くなっているから、これを広げるような処置が主流になります。

東洋医学では胸にこもった熱が、たまたま肺とその関連経絡(肺と絡みのある氣の流れの道筋)に波及していると考えます。例えばそれが心臓とその関連経絡に波及していれば、不整脈などの循環器系の不都合になるわけです。

喘咳(ぜんがい)の場合はその熱をどうやって発散させてしまうかということと、
このこもった熱は体全体を観た場合、どこの弱りから発生した熱なのかを考えるのです。

Japanese Acupuncture
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喘息の治療

2007-09-15 15:48:45 | 東洋医学全般
まず、東洋医学的に喘息をどう観るかということをお話したいと思います。

東洋医学では多くの場合、喘息とセキをひとくくりにして喘咳(ぜんがい)と呼んでおります。「セキと喘息ってちょっとちがうんじゃないの?」と感じる方も多いと思います。たしかに西洋医学的に観れば、セキはゴホンゴホンとでる状態で、何かをセキで吐き出したり、のどがいがらっぽくなって起ると感じます。
喘息はそれに対して「呼吸困難」的な症状のことを指します。

東洋医学ではセキも喘息も体の胸のあたりで起っている症状で、多くは胸にこもった熱気を排出するために行われていると考えて、ひとくくりの症状として捕らえて治療を致します。

こもった熱とは、体に溜まった熱のことです。それと、たまたま寒気やホコリを吸い込んでしまって起きたセキや呼吸困難な状態は熱気とは言いませんが、これが永くつづいて、気管支やのどが炎症を起こした場合も一種の熱気と考えます。

この熱を胸から、肺から発散させてやる治療と、この熱がほかの場所ではなく胸という場所にこもってしまう原因を取り除く治療が、東洋医学的な治療になります。

単に、交感神経と副交感神経だけをみているようでは、根本治療になりません。
むしろ、頭寒足熱といわれる正しい体の熱の位地が保たれていて、いらない熱を適度に体表から発散できる体力と、氣の流れがおきるように仕向けるのが、根本治療の妙味です。もちろん、同時に根本だけでなく、実際に起っている症状を極力速やかに解消させる対症療法的な施術も同時進行で行われるのが理想です。

これから何回か、喘咳(ぜんがい)についてのお話をさせていただきます。
乞うご期待です。

日本伝統鍼灸漢方


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「喘息と鍼灸医学」 米国医学会からの宣戦布告

2007-09-10 23:03:50 | 東洋医学全般
先週のことなのですが、米国の保険局の最新レポートの中に、喘息の治療と代替医療という項目があって、「鍼灸と喘息」の欄がありました。
ここではなんと「鍼灸は喘息治療の手段として推薦できない」旨の文章が載っていたのです。
本件は8月27日付けの報告で、私の鍼灸界のでの兄貴分と仰がせていただいている佐渡島で開業されている萩原先生からのメイルで気がついたのです。不覚にも米国在住の私のほうが遅れをとってしまいました。

結論から言いますと、「喘息は鍼灸治療に最適」です。ご安心ください。
これは米国の医師の交感・副交感神経からみた人体の生理学上の動きのみにとらわれた概念が、大きな誤解を招いたのです。

ごく簡単にお話しますと、副交感神経が活発になると(生理学では「興奮すると」といいう言い方をします)人体はリラックスする。
また、喘息の発作がおきている状態は気管支が狭くなっている。西洋医学ではこの状態を緩和させるために交感神経を興奮させる薬を出す。
よって、鍼灸治療で人体がリラックスしてしまったら、目的とは反対の副交感神経が興奮してしまうので、喘息治療の効果が薄れてしまう、或いは悪影響があると誤った判断がされてしまったのです。

私自身が小児喘息とアトピー性皮膚炎で苦しみ、幼少期は仰向けに寝ると呼吸がとても苦しいので、ずっと座ったまま寝ていたのです。
これが東洋医学で完治している事実を身をもって理解しているので、断言できるのです。

詳細は今後もお伝えいたします。
本件はこちらの東洋医学界でも、大きな抗議の声が上がることが予測されます。
苦労が足りない西洋医学の若造どもからの「宣戦布告」ですね。

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明日は「ラジオ毎日」をお聞きください

2007-09-09 23:13:17 | 東洋医学全般
明日月曜日夜7時半、ラジオ毎日の東洋医学コーナーでお話を致します。このコーナーは毎月第2月曜日です。お時間のある方は是非お聞きください。
周波数はAM1450メガヘルツです。

また、ラジオ毎日のホーム頁からも聞くことが可能です。当日の放送終了後1-2時間後にアップされます。
前回の放送は8月13日でした。お暇な方はそこもクリックしてお聞きください。

なにせラジオでお話をするのはこれで2回目なので、まだまだ緊張いたします。
ということで、前回と今回はあらかじめ録音されたものを放送していただくことになりました。
次回は勇気を出して、本来の生放送に挑戦いたします。
どきどきしますね。
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焼いているところです

2007-09-07 16:31:59 | 雑記
焼いているところです。
手羽先、スナギモ、皮は塩焼き、ネギマはたれ味です。
本当はやきとりの身を焼き台のふちのほうに近づけて、炭火で串が焼けてしまわないようにします。串が焼け折れるようではまだまだシロウトです。

そしてうちわで扇いで、火加減を調節したり、煙が顔に来ないように誘導します。しかし、うちわを使う本当の目的は、うちわともう片方の手でパタパタと音を出して、いかにも焼き鳥を焼いているんだぞというパフォーマンスをすることによって、もっとおいしそうに見えて、聞こえて、香ばしく感じさせるためなのです。

そして皆様にお出しするときは、元気な声でハッキリと、「はいっ!ねぎまです!!」と大きな声で出しましょう。
不思議なことに、元気な気合とともにお出しすると、多少生でも、焦げていてもお客様は「うわ!おいしい!」と感じるものなのです。
だから、よく人のよいおばさんが、お客をもてなすときに、必要以上に遠慮して「ちょっと塩辛かったかしら?、、、、」とか「うす味になっちゃったわよね??」などどいうと、本当にまずくなってしまいます。
自信を持って、大きな気合で心意気を食べてもらいましょう。

たしか「ジョイラッククラブ」という映画で、華僑の3世の女の子の米人ボーイフレンドが、1世のおばあちゃんが作った家庭中華料理に、そのおばあちゃんが「うすあじでしょ?」といった言葉を真に受けて、「オー アイ ヘルプ ユー!」と醤油をビシャビシャかけまくるシーンがありました。そして「いえそんなことはないです、とてもおいしい」というアジア的返答を期待していたおばあちゃんが「アイヨーーーー」とがっかりしている場面がありました。女の子は若かりしころのタムリン トミタさんが演じていたと思います。

要は、気は心、気合はまごころということです。笑顔が大事です。
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まずは焼きおにぎり!!

2007-09-06 07:51:44 | 雑記
炭火の具合を確かめるために、まずは焼きおにぎりや、アルミホイルに包んだサツマイモなどをやきます。おにぎりは少し焼いてしょうゆを塗り、塗ったら即裏返して焼きます。そうしないと、ばらけてしまいます。
香ばしい香りを想像してください。
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やきとり 仕込み編 さらに続き

2007-09-06 07:48:44 | 雑記
開いた手羽先とゆでて焼かれる直前のつくねです。
鮮度と気合がいのちです。あとはまごころで焼くのです。
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やきとり 仕込み編 続き

2007-09-06 07:45:59 | 雑記
これでつくねができます。
つくねには豆腐と味噌が入っているのが特徴です。企業秘密です。
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