けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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むくみをとる方法 簡単です。

2019-04-28 20:00:33 | 東洋医学全般

この斜線の部分を足の少陽三焦経(あしのしょうようさんしょうけい)といいます。手の少陽三焦経はよく使われるのですが、これはあまり知られていない経絡です。
斜線の部分をよく擦り摩るとむくみが取れるのです。


これはざっくりバージョンです。斜線の部分を拳や掌でこすりましょう。


ふくらはぎの真ん中の線と、


ひざ下の真横から外側のくるぶしのまでの線の間をこするのです。

とにかく体のどこかにむくみがあるときにここを刺激すると、とても効果があります。


こちらの東洋医学校の生徒にこの話をしたら、よくいる生意気な米人学生の一人が「先生!手の少陽三焦経はありますが、足の少陽三焦経などは存在しませんね!足の少陽胆経の間違いでしょう。でもこの胆経はその場所ではありませんよ!?」としたり顔です。

「それはちがうな。。東洋医学は古典の書物をしっかりと読むことが常識だ。。東洋医学の聖典黄帝内経霊枢の本輸第二に明記されているが。。君は勉強不足だな。国家試験用の対策本ばかり読んでいてはまともな臨床家になれませんよ?」と静かに言い放ってやったものです。

「ギギギ。。。」悔しそうな生意気な米人学生。。よくいる似合わないチャイナ服を着て、ちょんまげみたいな頭をして、自称太極拳とか合気道マスターで、神経質なベジタリアンの勘違い野郎です。おっと、、また脱線してしまいました。

経絡は線で書かれていますが、それは便宜的に覚えやすくするためで、実は帯状の流れで幅と深さがあり、隣の経絡との微妙な境界線を形成しています。ですので、線ではなく、帯状の流れだと思ってこすりましょう。とても気持ちの良い場所です。できたらうつぶせに寝た状態で、お家の人にさすってもらうのが一番よろしいですね。


人生も武術も下手に踏ん張っちゃあいけねーんだよ。。。

2019-04-23 15:45:41 | 武術、大東流合気柔術、圓功禅拳

おっとっと。。

今年の長雨もそろそろ終ったようで、近くのフットボール場の芝生での「一本歯の下駄の稽古」が前にもまして行いやすくなりました。


歳をとっても続けられる武術的身体を作りたい。触診の精度を高めて患者さんのゆがみを体感、内観できるようになりたい。。
その一環として、重要な稽古の一つに、一本歯の下駄があります。「踏ん張れない状態」での身体操作の稽古です。

人は、「ここが踏ん張りどころだ!」「しっかり頑張れ!」「手を抜いてはいけない。。」といわれて生きてきているので、どうしても「力んで」しまいます。力むと土壇場で失敗を繰り返すことになります。

わかっちゃあいるけど難しいものですね。

しっかり力んで立つのは独りよがり。。何も起きない、結果も出ない。。

日本の伝統鍼灸漢方医の必須科目である易経哲学の考え方では、天雷无妄(てんらいむぼう)といって、教科書どおりに言うと「赴所不期天一定。動於无妄物皆然。(期せざるところに赴き、天一(いつ)に定まる。无妄に動くもの皆然り。)」という言ことであります。

要は無為自然に、あるがままに、成り行きに逆らわないで、踏ん張らないでいるほうが、結局最良の結果になるんだということです。もちろん夢と志は持ち続けながら。。。

踏ん張らないで頑張る。。。なんか難しいですね。

ベイリー♀が有名人になった。。雑誌「Pacifica Magagine」

2019-04-21 20:36:22 | 犬のいる生活


先日パシフィカの海辺で母親とベイリーを連れて散歩をしていますと、カメラを抱えたインド系の女性に話しかけられました。
ベイリーの写真を撮らせてほしいとのことです。
「え?別に血統書付きでもないし、普通の雑種犬ですが。。」と答えますと、「いやいや、、是非に。。5分ほどインタビューもお願いします。」とおっしゃるので快諾させていただきました。

それから3週間後、前もって教えていただいた「Pacifica Magagine」というこの地域の雑誌の愛犬紹介欄にこんなに大きな写真とその時のインタビューに記事が載せられていました。



電子版Pacifica Magazineもありました。
https://issuu.com/wickcommunications/docs/p_april_2019-_web/1?e=1225821/68566020

良い記念になりました。編集者さんありがとう!

桂枝加龍骨牡蠣湯(貞淑すぎても火遊びが過ぎても起きる婦人科疾患、そして空振りがちな男性にも使う漢方薬)

2019-04-20 07:23:32 | 漢方アメリカOnline

最近、桂枝加龍骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を処方する患者さんが急に増えました。

以前は、流産や掻爬で子宮や婦人科系臓器にダメージを受けた女性に処方をしておりました。
たとえば、初産がとても難産で婦人科系に負担をかけてしまって、第2子不妊症のようなときにもつかいました。

もちろん、実際に肉体にダメージを受けていなくとも、精神的な負担が長く続いたり、ここ一番の大勝負にいつも身を晒して、緊張の極に達している女性にも使われます。これは、この漢方薬の成分が、芯から気を落ち着ける作用があることから処方されるわけです。

そして、「室女病」にも使えるたいへん良い漢方薬です。
室女病とは何でしょう。。12年前にこんな記事を書いていましたのでご参考になさってください。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/ff7dad2c5ecc848134b45d0b22234fbe

健康な女性が尼さんのような生活をしていると、パートナーの方とともに自然に発散されていかなければいけない婦人科系の熱気というか陽の気がこもって起きてしまう諸症状があります。そして尼さんとは全く逆に派手に遊んでいるご婦人は、ある意味必要以上の刺激が加わっていることにより同じく発散できない熱気とか陽気的なものがこもって、健康な尼さんのそれと同じような症状が起きることがあるというお話です。

さて、ここ数年、この桂枝加龍骨牡蠣湯を男性に使うことが大変多くなりました。
これはいわゆる男性の性科学の分野で使われることが多くなってきたということです。

漢方薬を性科学の分野に限定して検索をしますと、出てくる出てくる、、シカやオットセイの陰部や、異常に高い朝鮮人参、馬の心臓、怪しいキノコ類、どう見てもおかしなネーミングで使用者をだましているとしか思えない商品の紹介がたくさん出てきます。そして、その中のほとんどは、伝統的な漢方医学の聖典には名前が載っていないものがほとんどです。

しかも、ほとんどが単品、その一種類を飲ませるようになっていて、これはそれが本物で、体質が合えば一時的には効果があるかもしれませんが、体質が合わなければ、高血圧やショック症状、長期服用では頭が禿げてしまったり、糖尿病の原因を作ったりしてしまうものが見られます。

伝統的な漢方薬の良いところは、単品ではなく方剤といって、いく種類かの漢方薬を絶妙な割合で混合されているところにあります。その処方は100年1000年単位で使われていて、安全で効果のあるというのが漢方薬たるゆえんです。

桂枝加龍骨牡蠣湯はバイアグラとして使われるのですか?と聞かれることがあります。
これはイコールバイアグラとは言えません。バイアグラは本人の関心無関心に関係なく効果が出る西洋薬です。
桂枝加龍骨牡蠣湯はむしろ、大いにその気はあるが、その気がありすぎて気があがってしまい、慌ててしまい、パートナーの方にこバカにされるのを恐れるあまり、「あれ?おかしいなあ。。」ということにならないように心を落ち着けてくれる漢方薬です。また、ダメージを受けた子宮及びその付属臓器を癒すということは、当然男性の場合にも骨盤内の大事な臓器器官類の巡りをよくしてくれるので、実際の性科学的な効果があるわけです。そういう意味では、前立腺や痔などの手術の後に飲むのよよいでしょう。治癒が早まります。

もちろん桂枝加龍骨牡蠣湯はバイアグラ的な性科学の分野だけではありません。
たとえば、社運を賭けた大プレゼンテーションの時などに、これを飲みますと、上記のとおり、「必要以上の精神的な力みが取れて、気が丹田に自然に落ちて、落ち着きを保ちながら煩雑で緊張しやすい場面を処理するときに向いている薬です。

その絶妙な人体の上下のバランスが保たれているので、夜は夜で大事な場面にて的確な行動と実績を残すことができるとういう寸法です。まちがってもプレゼンの時に夜の作用が起きて大変なことになったりは致しません。
これが漢方医学の妙味であります。


初めて食べた Carne en su jugo メキシコのスープ

2019-04-17 23:03:11 | 食べ歩き


サンマテオのBストリートのどん尻にある10数年ひいきにしているメキシコ料理屋さんにブリトーを買いに行きました。
最近、このお店のグリルドポークスーパーブリトーにはまっているのです。

すると「とうちゃん、、あのスープうまそうだよ。見たことないよ!なんか、ライムをたくさん絞って食べてるよ。。」と家内がこっそりとメキシカンのおじさんを指して言いました。
なるほど、、おいしそうだ。


早速このお店のお姐さんにあれなーに?と聞いてみると「Carne en su jugoというのよ。セニョール」といういので「グラシャス!セニョリータ。今日はそれも追加ね!」
というわけで喜びのツーショットです。


これです。ピーフがスープに入っていて、豆、オニオン、香菜、アボカドが入っているのです。

これは大当たり!大変大変おいしゅうございました。
ある意味、メキシコ版の酸辣湯といいますか、何ともおいしいのです。


これがそのディナーセットです。
スープがメインで、蒸したトティーラ数枚と、ライムと、トティーラチップがついてきます。


グリルドポークスーパーブリトーにも、ソース類とチップがついてくるので、ブリトーは半分にしてもこんなにゴージャスな晩御飯でした。




こんなお店です。
https://www.yelp.com/biz/los-primos-taqueria-san-mateo


BストリートとTiltonアベニューのあたりです。


まるでメキシコ。。


日本漢方の妙味 

2019-04-08 20:08:08 | 東洋医学全般


日本では、東洋医学の勉強をするときに、もちろん中医学による鍼灸や中薬も学び、日本伝統漢方医学も鍼灸医学も学びます。ちなみに日本では漢方医学のことを湯液(とうえき)と称しています。
日本ではどちらも程よく習えるカリキュラムでしたが、米国の東洋医師免許は大学院卒扱いで、いわゆる米国式中医学(TCM Traditional Chinese Medicine)を完全に理解していなければならず、実技も中医学独特の太い鍼を3-4センチ以上ぐさぐさ刺して電気をかけて、そのあとにマッサージをしてカッピングをするなどという、日本ではありえないような乱暴な治療の内容の試験が出たりして閉口したものです。
免許を取得してしまえばこっちのものなので、何とか我慢してやり過ごしました。20年も前の話です。

また、30年以上前の日本では、日本人が何でもかんでも本場中国伝来の医学を美化して妄信している時期があり、「中医学」とか「中国鍼」という看板を掲げるだけで患者さんが増えたものです。
当然、私は頑固に日本伝統医学と称しておりました。

近年その辺の違いが判る患者さんも多くなり「痛い痛い中国鍼や、ありえないものが入っている漢方薬」にひどい目にあった経験のある患者さんが、日本伝統鍼灸や漢方に流れてくるようになりました。
もちろん、中医学の先生にも立派で大変腕の良い方々が多いのも事実です。
でも「チャイナタウンの缶ジュースや草履も売っている乾物屋の奥で、乱雑に物がおかれた机に座って、ジャムの空き瓶に入れたお茶を飲みながら脈診をしているこちらの中国医学の先生」を見るにつけ、げんなりするのはわたしだけでなないかもしれません。

本日虎ノ門ニュースを観ていると、ジャーナリストの有本香先生がうれしい体験を語ってくださいました。
https://www.youtube.com/watch?v=IykQSq5S1H8
1:08:30のところをご覧ください。

わたしの医術もこう言ってもらえるようになるよう、日々精進精進でございます。
最初に日本の免許を取得して修業をすることができて本当にラッキーでした。


ニンニクえのきをつくりました。

2019-04-07 10:22:22 | 料理をつくる


久しぶりに「無駄無し!まかない道場」の動画を観ていると、こんなのがありました。
たまたま先日コスコでハムを買ってあったし、エノキを買い過ぎたと思っていたのでさっそく作ってみました。

https://www.youtube.com/watch?v=zIMAMyusGmE
これも大変おいしくいただきました。