けい先生のつぼにくる話

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「喘息と鍼灸医学」 米国医学会からの宣戦布告

2007-09-10 23:03:50 | 東洋医学全般
先週のことなのですが、米国の保険局の最新レポートの中に、喘息の治療と代替医療という項目があって、「鍼灸と喘息」の欄がありました。
ここではなんと「鍼灸は喘息治療の手段として推薦できない」旨の文章が載っていたのです。
本件は8月27日付けの報告で、私の鍼灸界のでの兄貴分と仰がせていただいている佐渡島で開業されている萩原先生からのメイルで気がついたのです。不覚にも米国在住の私のほうが遅れをとってしまいました。

結論から言いますと、「喘息は鍼灸治療に最適」です。ご安心ください。
これは米国の医師の交感・副交感神経からみた人体の生理学上の動きのみにとらわれた概念が、大きな誤解を招いたのです。

ごく簡単にお話しますと、副交感神経が活発になると(生理学では「興奮すると」といいう言い方をします)人体はリラックスする。
また、喘息の発作がおきている状態は気管支が狭くなっている。西洋医学ではこの状態を緩和させるために交感神経を興奮させる薬を出す。
よって、鍼灸治療で人体がリラックスしてしまったら、目的とは反対の副交感神経が興奮してしまうので、喘息治療の効果が薄れてしまう、或いは悪影響があると誤った判断がされてしまったのです。

私自身が小児喘息とアトピー性皮膚炎で苦しみ、幼少期は仰向けに寝ると呼吸がとても苦しいので、ずっと座ったまま寝ていたのです。
これが東洋医学で完治している事実を身をもって理解しているので、断言できるのです。

詳細は今後もお伝えいたします。
本件はこちらの東洋医学界でも、大きな抗議の声が上がることが予測されます。
苦労が足りない西洋医学の若造どもからの「宣戦布告」ですね。

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