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開設60周年記念 たちあおい賞争奪戦の優勝は新田康仁選手!

 こんばんは。RINマガ編集部の荒木です。本日は、「開設60周年記念 たちあおい賞争奪戦」が開催されている静岡競輪場より決勝戦をレポートします。自力タイプが揃い見ごたえのあるメンバー構成となったレースは逃げる神山選手の番手から自力発進した新田選手は2度目の地元記念V。昨年はケガの影響で思うような成績を残せなかった新田選手ですが、これが反撃の狼煙となることでしょう。「自在型」という言葉がぴったりと当てはまる新田選手の動向にますます注目ですね。では、レポートです。


☆番手捲りで07年以来となる地元優勝を決めた新田康仁。

「やっぱり、地元記念優勝は嬉しいですね! 去年はヒザの手術をした影響とかもあって、なかなか成績を残せなかったので、これがいいきっかけになってくれればいいなと。ここ最近は自分の中での感触も上がってきたし、最高の1年のスタートが切れたと思います。今日は神山君が本当に頑張ってくれましたね。彼のスタイルは僕も大好きで、常に前々に攻めているので、今日が初連係だったんですけど、信頼して付いてました。その中であそこまで気持ちよく駆けてくれた以上、それに応えるのが僕の仕事なので、番手から出させてもらいました。その結果、林さんともワンツーを決めることが出来たので、本当に良かったです。直線ではけっこういい勢いで迫られたので、優勝したかどうかはすぐには分からなかったんですけど、オーロラビジョンで確認したら僕が先着していたので、ホッとしました(笑)。これで、少しはファンの方に恩返しできましたかね。でも、去年は期待を裏切ってばっかりだったので(苦笑)、これに満足することなく、今年は特別競輪を獲って年末のグランプリに出られる様に頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」

●林雄一は新田に1/4輪差迫るも惜しくも2着。
「昨日(準決勝)と同じ様な展開でしたけど、またしても差せなかったですね(笑)。でも、新田さんが強かったです。まあ、2着でもヨシとします。車券的な人気に応えることも出来ましたしね。ただ、『3度目の正直』じゃないでけど、次こそは差せる様に頑張ります」

●鈴木謙太郎は3着と確定板に載るも表情は冴えない。
「(初手で)神山君が中団だったので、そうなったらやることはあれ(先行)しかないですからね。なので、僕も突っ張ってもいいかなと思ったんですけど、それをしたらしたで、深谷や藤木がそんなに脚を使ってない分、飛んでくるでしょうし…。結局、その後は内に包まれてしまったんですけど、あそこで一発でどかせたら違った結果になってたかもしれないので、そこは力不足でした。でも、逆にいえばあれで一発でどかせれば幅も広がると思うので、いい経験は出来たのかなと」

●積極策に出た神山拓弥は9着に沈むも納得の様子。
「地元の新田さんに任されたし、3番手には林さんも付いてくれていたので、先行しようと思ってました。まあ、自分に力があればもっと残れていたと思うので、そこは仕方ないですけど、最低限の仕事は出来たかなと。それに、こういうところで先行を見せることが出来たのは、今後にも繋がっていくと思うので、良かったんじゃないかなとは思いますけどね」

■決勝戦展開
 誘導以下、藤木裕─松岡貴久、神山拓弥─新田康仁─林雄一、鈴木謙太郎─菊地圭尚─山田敦也、深谷知広の並びで周回を重ねる。青板バック過ぎから上昇した鈴木が赤板で誘導後位に入ると、神山がジワジワと踏み込み、打鐘で鈴木を叩く。これに深谷、藤木ラインが続いたことで鈴木率いる北日本勢は内に包まれてしまう。この深谷と鈴木による4番手争いが長引く中、最終2コーナーから藤木が捲って出るが、それを見た新田がバック前から番手捲りを放ち、そのまま押し切って優勝。2着に林が続き南関ワンツーが決まった。なお、3着には深谷に踏み勝った鈴木が南関勢を追走する形で入線した。

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東日本発祥64周年記念 倉茂記念杯の優勝は地元の雄・平原康多!


 こんばんは。KEIRINマガジンの荒木です。本日は昨日に引き続き、「東日本発祥64周年記念 倉茂記念杯」が開催されている大宮競輪場より最終日・決勝戦の模様をレポートします。優勝を飾ったのは地元の平原康多選手。実にこれが4度目の地元記念制覇。昨年はケガに苦しんだ1年でしたが、2013年は怒涛の巻き返しを見せてくれることでしょう。







☆5番手から捲り発進の平原康多が先捲りを打っていた渡邉の番手にハマり、そのまま抜け出して優勝。
「今日に関しては、何だかんだいっても作戦はなかったですね。細切れ戦だし、出たとこ勝負で取れた位置からって感じで。後ろがどうなってるかとかは全然分からなかったですし、自分のタイミングで踏んだら、それがたまたま一成と合ったって感じで。浅井のところを乗り越えられたのが大きかったですね。最後は、一成を抜いたっていう確信はあったんですけど、長塚さんには抜かれたかなって思いました。(着差は)微差ですか。この差は大きいですよね。去年は本当にケガに泣かされた1年だったんですけど、その悔しさを全部ぶつけられたと思います。今年の目標はタイトルを獲って、S級S班に返り咲くことなので、そこに向けて一戦一戦全力で頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

●最終2コーナー8番手から豪快な捲りを放った渡邉一成は平原─長塚智広に交わされながらも3着に残る。
「神山さんが離れていたっていうのは分からなくて、平原に交わされた時に気付きました。さすがに、真後ろに平原じゃ厳しいですよね。スピード自体はけっこういい感じかなと思ったんですけど、やっぱりキツかったですね。まあ、これからも自分の力を出し切っていい結果を残していける様に頑張ります」

●渡邉の仕掛けに離れてしまった神山雄一郎は5着入線が精一杯。
「一成の仕掛けの雰囲気は感じていたんですけど、それでも離れてしまいましたね。見ての通りです(苦笑)。やっぱり、あのダッシュ力は強烈だね。もの凄いスピードだったもんね。分かっていても離れちゃうんだから。あれで、俺がしっかり付いていってれば一成とワンツー出来た可能性だってあった訳だから、一成には本当に申し訳ないことをしちゃったかなと。また、出直してきます」

■決勝戦展開
誘導以下、浅井康太─中村圭志、渡邉一成─神山雄一郎、平原康多─長塚智広、石毛克幸、水谷好宏─西岡正一の並びで周回を重ねる。赤板で水谷が上昇気配を見せると、それに合わせて平原も上昇を開始。それでも水谷が平原を叩いて打鐘から先行態勢に入ると、浅井が平原の内を突いて3番手を奪取。平原は5番手で態勢を立て直し、関東両者を追走したことで、渡邉は8番手となる。最終2コーナーから渡邉が踏み出すと、神山が離れ、バックから捲った平原が渡邉追走の形となる。平原が最終4コーナーから抜け出すと、マーク・長塚の猛追を微差振り切って、2車単1番人気での決着。なお、3着には渡邉がしぶとく残った。
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東日本発祥64周年記念 倉茂記念杯 明日決勝!

競輪ファンの皆様、明けましておめでとうございます。RINマガ編集部の荒木です。本日は、「東日本発祥64周年記念 倉茂記念杯」が開催されている大宮競輪場より3日目・準決勝の模様をレポートします。SS選手5名をはじめ、有力選手が揃って勝ち上がり超激戦となった準決勝は3レース全て見ごたえのあるレースとなりましたね。そんな準決勝を勝ち上がった9選手による決勝戦はさらに白熱したものとなること間違いなし。果たして、2013年最初のグレードレース優勝者となるのは誰なのでしょうか?



9レース
●人気となった3選手が落車する中、そのもつれを尻目に逃げ切った水谷好宏が嬉しい記念初優出。

「打鐘過ぎ2センターで腹をくくりました。後ろが小倉(竜二)さんで、3番手に中村(圭志)さんも付いてもらっていたし、先行した方が絶対に堅いだろうなと思ってましたし、後ろを信じて。そういう前向きな姿勢が結果に繋がったんだと思います。僕だけの力じゃなくて、ラインのおかげでの逃げ切りだと思います。記念決勝は目標にしていたところではあったんですけど、去年それを達成できなくて、ようやく乗ることが出来たので、素直に嬉しいです」

●2着は目標の根田空史が不発になりながらも、鋭い差し脚で強襲した石毛克幸。
「最後、前が内を空けたんで、そのまま入っていったんですけど、上手くいきましたね。ツイてました(笑)。ただ、これでバック辺りから捲っていってれば状態的にもいいって言えるんでしょうけど、まだちょっと前の動きを見ちゃいますよね。このメンバーで自力を出すとなると、それなりの勇気と決断力が必要になってくるんでね」

●水谷ライン3番手を固めていた中村圭志が3着入線で本人も驚きの記念優出。
「新年早々、エラいことになっちゃいましたね。かなりデキすぎです(笑)。今シリーズはかなりメンバーがいい記念なので、決勝とか全然考えてなかったんですけど。とりあえず、前期もS級の点数は取れているはずなので、決勝で3着に入れば競輪祭ですか。あんまり欲をかかずに精一杯頑張ります」

10レース
●主導権奪った渡邉マークの神山雄一郎が捲ってきた深谷知広をブロックしつつ、そのまま抜け出して快勝。

「一成の踏み出しはやっぱり凄かったね。俺も付いていくのにけっこう大変でしたよ。ただ、一成がかなり掛かっていたから、番手の仕事はしやすかったですね。深谷が捲ってきたのが分かったので、ドンピシャのタイミングでブロックすることも出来ましたし。(前節から5連勝で)状態はいいと思います」

●2着入線を果たしたのは深谷の捲りに乗った浅井康太。
「いつもの深谷ならもうワンテンポ早く仕掛けるんで、それに備えて構えていたんですけど、1回腰を降ろしたんですよね。その分、いつもと違うタイミングだったので、脚的にはキツかったですね。それでも、落ち着いて前の動きを見ることができて、しっかり凌げたんで良かったです。これから、深谷の後ろを回る機会も増えていくと思うんですけど、そういう意味では、今日のレースはいい勉強になりました。それにしても、神山さんの気迫のブロックは凄まじかったですね(笑)」

●500バンクで主導権を取りながら、きっちり3着に残った渡邉一成のデキの良さも光っていた。
「練習方法を変えたんで、初日はキツかったですし、今日もキツかったですよ。僕はそんなに長い距離を踏む選手でもないですから(笑)。練習方法を変えたおかげで脚の感じは日に日に上がっていってるんですけど、変えたばっかりなせいか、疲労は溜まっていってるかなっていう感じはしますけど」

11レース
●西岡正一との並走を制して3番手をキープした平原康多が最終バック過ぎからの捲りで1着。

「(西岡との並走は)500バンクは外の方が有利ですからね。そこからの捲りはある程度スピードに乗せられたんじゃないかなと思います。とりあえず、最低限のノルマである決勝に乗ることはできたんですけど、まだこれで終わりじゃないですからね。この3日間、キツいレースが続いたので、とりあえず今日1日ゆっくり休んで、優勝できる様に万全の状態にしたいと思います」

■決勝戦私的予想
まずは、注目の並びからいってみましょう。
(1)平原康多─(9)長塚智広
(5)渡邉一成─(7)神山雄一郎
(3)浅井康太─(8)中村圭志
(4)水谷好宏─(6)西岡正一
(2)石毛克幸

 細切れ戦となった決勝戦だが、連日積極的な動きを見せている(5)渡邉が取ってきそう。そうなると、5連勝中と絶好調の(7)神山に勝機到来。しかし、地元記念と抜群の相性を誇る(1)平原のデキがよく、3番手ないし5番手キープからの捲り一閃で復活の地元記念Vに期待。対抗は当然の(9)長塚。仕掛けのタイミング次第では逆転も十分可能なだけに、平原=長塚から3着に渡邉、神山、さらに(3)浅井を絡めて。波乱があるとすれば、単騎となった(2)石毛の突っ込み。
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