goo

平塚競輪開設64周年記念(GIII)「湘南ダービー」最終日レポート 優勝は地元勢を粉砕した深谷知広!

これぞ深谷知広のレース! ゴールデンウィークの最終日(6日)に行われた平塚競輪開設64周年記念(GIII)「湘南ダービー」の決勝戦。人気は5車ラインとなった地元・南関勢と苦しみながらも決勝に駒を進めてきた深谷知広が集めていました。レースは地元勢の先頭を任された松坂洋平が果敢先行を見せ、番手から桐山敬太郎が牽制しつつ捲りを打つ中、深谷知広が豪快に力でねじ伏せて優勝を飾りました。意外なことに、優勝は昨年の高松記念以来となる1年2カ月ぶり。SSイレブンの騒動で、そのメンバーが5月から自粛欠場期間となった中での一発目のグレード開催。ファンの期待、そして責任を強く感じていたという深谷が見せた圧巻のパフォーマンスに、詰めかけた大勢のファンが惜しみない拍手を送っていました。


3コーナー付近に設けられていた地元応援シート


ゴール後、何度もガッツポーズを見せた深谷選手


平塚名物のシャンパンファイト!

☆地元勢を粉砕!深谷知広が豪快なまくりで優勝!
「あの並びになったので、けっこう思い通りの展開になりました。(天田の動きが)一番、優勝に一番つながった展開だと思いました。もし引いてきたら、一か八かカマシていこうと。(天田が並走になったので)決着がつく前に、全力でいけるところまでいこうと思って頑張りました。前回の共同(通信社杯)で不甲斐ないレースをしてしまったので、今回またしっかり頑張りたいという気持ちでいました」。しかし共同通信社杯から中2日、激しいレースの連続で疲労度はかなりのもの。今回の準決勝でも3着突破と、調子的には万全とまではいかなかったが、それでもしっかりと「結果」を出した。「昨日はつらいレースでしたが、今日は体調が戻って落ち着いて仕掛けられました。(桐山の牽制も)すんなり出させてくれると思っていなかったし、来ると思っていました。昨日出し切ったことで、体が吹っ切れましたね。苦しかったけど、何とか立て直せました。食欲もなかったですが、ご飯を一杯食べたのが良かったのかな(笑)。優勝が高松から1年2、3カ月ぶりだったので、1年2、3カ月分のガッツポーズをしました(笑)。お客さんもすごく声援してくれたので、応えたいと思って、気合も入っていました」。
またSSイレブンの問題についても言及。「いろいろ動いていきたいとは思いますが、処分を軽くしてもらうというのは、また違うのかなと。最初は処分が軽くならないかと思っていましたが、処分を受ける選手も受け入れていることですし。でもこの騒動は、みんな良くしたいと思って動いたことだと思うので、そこは無駄にならないように、しっかりと発言したり、いろいろ勉強していきたいとは思っています。半年から1年間、上位の選手が姿を消してしまいますが、戻ってくるまで自分たちが精いっぱい良いレースを見せていきたいと思います。今までチャンスがなかった人たちにもチャンスが出てくると思いますし、(SSイレブンが)いない間に頑張って、また帰ってきたときに、今まで以上の戦いがもっと出来るようにしたいです。これからも一戦一戦、頑張るしかないですね」


●深谷マークの田中誠は2着入線。ワンツーは決まったが、レース後は課題を口にする。
「(深谷は)調子が悪そうにしていても、最後はやっぱりすごいスピードでしたね。あれで調子が悪いのかと。結果は力勝負だったので、あれを差せるくらいの余裕がないといけないですね。次は敵になると思うので、恐怖が増しました。(2着は)ただ付いていっただけ。優勝できた感覚もまるでなかったので、タテ脚を磨いていかないとダメです。うまくいかない部分があって半年も1着がないですが、記念で2着に入れたことは、良い兆しは見えてきたかなと思います」

●地元勢の3番手回りだった林雄一が3着。
「もつれてしまったので、深谷の出番になってしまいましたね。自分もあの位置を守って、加藤圭一も守って、すんなりいっていれば、もっとアシストできたし、一本棒になって展開も違えば、深谷に簡単に捲られなかったとは思いますが…。神奈川の選手もいいところまでいったんですが…。またみんなで頑張っていきたいです。優秀では(深谷に)先着できているわけですしね」

●悲願の記念初優勝を狙った桐山敬太郎だったが、深谷のパワーに屈して4着に終わる。
「何も言うことはないですが……洋平がもっとかかるかなと思って、車間を切りきれませんでした。ここまで回りがお膳立てしてくれた中で獲りきれないのは情けないし、申し訳ないの一言です。ラインのありがたさを一番感じているのに、申し訳ないです。また作り直して、頑張ります」

●5着は4番手を固めた加藤圭一。
「(天田に)絡まれて、自分のところにも来て。そこだけ凌ぐことを考えてという感じでした。あそこでけっこうロスして、きつかったですね。(長引くと)深谷の展開になってしまうんですけど、そこはレースですからね。でも地元が盛り上がっているし、自力型も多いので、この波に乗り遅れないようにしたいと思います」

●同期ラインを組んだ天田裕輝(8着)は、「流れでいつも通りに、狙っていこうかなと思ったんですけどね。まだまだ、甘かったです。あの展開なら展開で、しっかりと自分が取り切れれば、まだ(チャンスが)あったと思います。反省点しかないですが、だいぶ動けてきてはいるので、まだまだこれからです」。天田マークの永澤剛(7着)は「(初手は)前か中団で、任せていました。遅めだったら地元にもいくし、早めなら深谷のところで、という感じでした。(決勝は)緊張しました。今回は流れで乗っただけだったので、もっと脚をつけて頑張りたいと思います」

●地元勢の先頭で果敢に攻めた松坂洋平(9着)。ラインから優勝者を出せなかったことに悔しさをにじませる。
「僕の力不足ですね。もっとかかってあげれば、桐山も良い勝負ができたと思います。ちょっと緊張とかもありましたね。気持ちは入っていたんですが…。(シリーズを通して)走った感じは悪くないし、また戻して頑張ります」


■レースリプレイ
周回は誘導以下、天田裕輝-永澤剛、深谷知広-田中誠、松坂洋平-桐山敬太郎-林雄一-加藤圭一-望月永悟で重ねていく。まずは松坂が深谷の横まで上昇、牽制しつつ打鐘前にはスパートして主導権を握っていく。天田は3番手で粘る構えを見せるが、林が捌いて譲らず、天田は加藤と並走となる。隊列が短くなったところを、最終2コーナーで深谷が捲り発進。それを察知して桐山も番手から捲りを打って抜け出し、桐山と深谷の力勝負となる。桐山は牽制気味に合わせるが、それを堪えた深谷が直線で抜け出すと、そのまま押し切り優勝。2着に深谷マークの田中、3着に桐山後位から林が入線した。


周回


赤板


打鐘


最終ホーム


最終バック


ゴール
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 平塚競輪開設6... 全日本プロ選... »