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平塚競輪開設64周年記念(GIII)「湘南ダービー」3日目レポート

ゴールデンウィークといえば平塚記念! 開設64周年記念(GIII)「湘南ダービー」は本日(5日)、3日目・準決勝戦を迎えました。ゴールデンウィーク中ということもあって、場内はいつも以上の熱気。お笑い芸人のステージや選手会によるイベントなども盛況でした。その準決勝は、まさかの波乱が! 11レースでは優勝候補に目されていた根田空史選手が敗退し、最終12レースでは深谷知広選手が決勝進出こそ決めたものの3着入線。深谷選手を破ったのは穴メーカー・松坂洋平選手。ガッツポーズも飛び出す勝利を挙げました。明日(6日)はゴールデンウィーク最終日。メインの決勝は、深谷選手の巻き返し貫録Vか、結束した地元勢がラインの強みを活かして上位独占か、それとも…。見どころたくさんの一戦となりました。連休を「勝利」で締めくくれるように、しっかりと検討していきましょう!

☆3日目ダッグアウトより
■10レース(準決勝)
●南関3番手回りの林雄一がゴール前で桐山敬太郎を捕えて1着。
「今日はラインのおかげですね。(番手の)桐山の方が緊張していたと思います。何でもできるし、油断しないで踏み出しだけ注意して付いていこうと。(田中)勝仁もダッシュが良かったですね。(1着だが)2センターではもう一杯でしたよ。でも感触は悪くないですね」

林雄一選手(神奈川・83期)

●先行した田中勝仁の番手から桐山敬太郎がまくりを打ち2着。地元記念の決勝進出を決めた。
「前(田中勝仁)のおかげですよ。状態は完ぺきに近いです。(念願の記念初優勝がかかるが)運が自分のところに転がって来れば、獲れるんじゃないかなと思っています。(相手に)誰がいようとも、獲りにいくだけですね」

桐山敬太郎選手(神奈川・88期)

●永澤剛が3着入線で「良かった!」を連発。
「本当は前を取る作戦はなかったんですけどね。ここまで人の後ろを回っていて、今日は(ラインの)前でしたけど、良かった! 野田(源一)さんにだけは入られたらマズイと思っていたので、そこだけは気を付けていました。きつかったです。記念決勝は初めて。乗れて良かったです」

永澤剛選手(青森・91期)

■11レース(準決勝)
●根田空史と飯野祐太の主導権争い。これは根田が制するが、脚をためた天田裕輝がまくりで抜け出し、3連単は10万越えの高配当を演出した。
「展開一本でしたね。待って仕掛けたら、(3番手に入った)飯野が態勢を整えてしまうと思ったので。仕掛けも集中できているし、体も反応しています。1着なので(感触は)悪くないと思います」

天田裕輝選手(群馬・91期)

●混戦に強い田中誠が単騎戦で2着に入線する。
「中団の後ろがいいなと。飛びつかれて競り負ければ、追い上げとかも考えていたんですけど、打鐘であんなに(先行争いに)なるとは。飯野が取りきったらマズイとは思いましたが、そこは飯野のやる気に助けられましたね。いつでもいく準備はしていたけど、天田がいたから、先に行くと思ったし、それを待ってからでもと思っていました。タイミングも良かったですね」

田中誠選手(福岡・89期)

●根田空史マークの加藤圭一が接戦を制して3着。決勝進出は決めたが、根田と決められなかっただけに表情は複雑だ。
「踏み出しには付いていけたんですけど、自分も一杯できつかったです。飯野も踏まないといけないですもんね…。(直線で齋藤登志信との3着争いは)来たのが分かっていました。VTRを見て、自分なりには修正しました。明日、また頑張ります」

加藤圭一選手(神奈川・85期)

■12レース(準決勝)
●松坂洋平が大ハッスル! 3番手奪取からまくりで抜け出し、深谷の猛追を凌ぎきって1着。ゴール後は、大きなガッツポーズも飛び出した。
「(ガッツポーズは)出ちゃいましたね(笑)。今日は流れで先行も考えていました。来たら一緒に出ていこうと。1着を取れているので、(調子は)良いと思います」。仲間に折れた前歯のスペースをいじられると、「ここから入るんだよ、空気が(笑)」と返して再度、ビッグスマイルを見せていた。

松坂洋平選手(神奈川・89期)

●松坂マークの望月永悟が2着で南関5人目の決勝進出者となる。
「洋平にアレだけ連れていってもらいましたからね。相川(永伍)が4コーナーでカマしてきても、いつでもいく態勢を整えていました。洋平が毎度、深谷を凌いでくれましたね!」

望月永悟選手(静岡・77期)

●8番手に置かれて厳しくなった深谷知広。捲り追い込み3着入線も、力を出し尽くして、検車場に戻ってくるなり苦しさのあまり先輩たちに抱えられる。
「(調子は)万全ではないが、できることをやって、決勝は気合を入れて頑張りたいと思います。お客さんに迷惑をかけないように、しっかりと頑張ります」

ハードなレースを物語る


深谷知広選手(愛知・96期)

■最終日の私的予想
●8レース(特選)
(4)伊藤成紀-(2)三谷政史
(7)後閑信一-(1)齊藤努-(8)大橋直人
(6)田中勝仁-(3)江守昇-(5)篠田宗克
(9)松尾透

ここまで5着5着5着の(7)後閑信一。3日目も不発に終わっているが、先行意欲もあったとのことで、最終日はここまでの走りを一掃するパフォーマンスに期待する。(1)齊藤がきっちりマークから、直線での逆転を狙う。

●9レース(特別優秀)
(4)佐藤龍二-(2)水書義弘-(6)深澤伸介
(7)飯野祐太-(3)齋藤登志信-(8)荻原尚人
(9)中村一将-(5)坂上忠克
(1)柏野智典

準決勝でも連携した(7)飯野と(3)齋藤。決勝進出は成らなかったが、再度の連携となれば、今度は決めてくるか。(7)飯野の積極駆けを番手から(3)齋藤、(8)荻原が差し脚を伸ばす。怖いのは単騎戦を選択した(1)柏野の直線一気か。

●10レース(特別優秀)
(1)根田空史-(4)山田幸司-(8)海野敦男
(3)金澤竜二-(6)佐藤愼太郎
(7)相川永伍-(5)浦川尊明-(2)兵藤一也
(9)星島太

強力な先行型にそれぞれラインができて、レースがどう展開されていくのか楽しみな一戦だ。近況1着量産も、まだまだ経験値が足りないと嘆く(7)相川だが、(1)根田や(3)金澤に対してここは先行勝負に出るか。マークの(5)浦川の差し脚を狙いたい。

●11レース(決勝)
(3)深谷知広-(8)田中誠
(5)松坂洋平-(7)桐山敬太郎-(2)林雄一-(1)加藤圭一-(9)望月永悟
(6)天田裕輝-(4)永澤剛

決勝進出を続々と決めた南関勢。ここは5車が結束して、強敵・深谷に対抗する構えか。復活なった(5)松坂が主導権を握り、(7)桐山が抜け出しての記念初優勝。または準決勝同様に桐山を追う(2)林が差し脚伸ばしてのVとなる公算が高いか。あとは(3)深谷をどう判断するか。準決勝も苦しいレースを凌いでの決勝進出で本調子には欠くようだが、決勝もこの5車の壁をどのようにクリアするかが大きなポイント。レース巧者(6)天田の同期ラインもいるだけに一筋縄にはいかなそうが、これぞ深谷という豪快なレースで逆転の一手を打ちたいところ。
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