荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ドラマの巻、ふたたび。

2015年01月06日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


年末、何回か【世田谷一家殺害事件(上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件)】ネタのテレビ番組を観ました。

事件発生が2000年。実に丸14年が経っているのですね。

リュウ(遺留品)があれだけ残されているのに、容疑者特定に至らないのはホント不思議です。

ただ、テレビ番組では言及しない(出来ない)ネタが結構ある様ですね。

別に陰謀説とかじゃなく。

とにかく、何とか犯人を逮捕して頂きたい。国民の総意です。

近所に住んでるヒトとか気持ち悪いだろうなぁ…。



以前、YouTubeのサムネイルを眺めていたところ、もの凄ぇインパクトのドラマがアップされていました。

【深川通り魔殺人事件】。あの川俣軍司を主役にすえた1983年放映の実録犯罪ドラマで、主演は大地康雄。



川俣軍司というのは、シャブ中でヒトを殺しまくったキチガイなのですが、逮捕時のインパクトがこれまたもの凄かった。

白いブリーフに白いハイソックスという、ニッポン犯罪史上稀な、電波系連行映像がお茶の間に流れました。

4人もヒトをブっ殺してるのに、シャブ中って事で無期懲役という判決。

この国は良い国です。

皆さーんシャブ喰ってヒトをブっ殺しても、死刑にはなりませんよー

さて、このドラマ自体は未見なのですが、大地康雄の演技が完全にイっているというコメントがまことに多い。

あまりのキチガイ演技がハマっていたため、大地康雄はしばらく使ってもらえなかったとか。

昔って、このテのドラマや映画が多かった様に記憶しております。

もちろん現在でもあるんですが、そのものズバリの実録犯罪ドラマは減ったと思います。

最近だと映画【I am ICHIHASHI 逮捕されるまで】くらいでしょうか。

時代は前後しますが1979年には【戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件】が放映され、犯人・小原保を演じた泉谷しげるの演技が評判となりました。

先の【深川~】も【吉展ちゃん~】もギャラクシー賞を受賞しております。

また、1982年には宇崎竜童主演による【TATTOO<刺青>あり】が上映されております。

これは1979年に三菱銀行北畠支店で起きた強盗および人質・猟奇殺人事件を映画化したもの。

やはり宇崎竜童の演技が評判となりました。

一方、ビートたけしは昔からこのテの実録犯罪モノに多く主演しております。

【千石イエス】【金嬉老】【エホバの証人】【三億円事件】などがありますが、もっとも印象に残ったのが【昭和四十六年 大久保清の犯罪】での大久保清役でしょう。



いろいろ作品を挙げましたが、いずれの作品も現在のVTR撮影では絶対に表現出来ない映像で描かれ、そしてその後味の悪さは心にべったりとこびりついております。

被害者遺族の方々の感情もありましょうから、なかなか事件を映像化しづらいのはよく分かります。

ただ、ふたたびフィルム撮影での実録犯罪ドラマを観てみたいのも正直な気持ちでもあります。


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