行きつけのバーのマスターから借りっ放しになっていたDVDをようやく観ました
【ロスト・イン・トランスレーション】です。
ニッポンでの公開は2004年。実に11年も前になるのですね。
いろんなヒトが高評価を与えている、アカデミー脚本賞を受賞したこの作品。
期待するなって方が無理ってもんです。
ですが、ダメでしたねぇ。
ニッポン人以外なら良いのかも知れません。
【トーキョー】という街を、孤独と倦怠の具現・象徴と捉えている…的なガイジン目線であれば。
ですが、ニッポン人で16歳の時から新宿の居酒屋に出入りしていた僕としては、日常過ぎて【トーキョー】に特殊な感情を持つ事は出来ません。
この作品を良いとするニッポン人がいるとすれば、芸術を理解するフリをした田舎モン、ってトコでしょう。
江戸っ子にゃあ無理ってぇもんよ。
ニッポンを舞台にしたハリウッド映画は昔からあります。
その多くがガイジン目線のため、ニッポンの文化・風俗を間違った、あるいは誇張した描写が目立ちました。
その点、この作品は比較的まともにニッポン人を描いていたと思います。
これは監督のソフィア・コッポラが、一時期ニッポンに住んでいたからでしょう。
それにしても、なぜ【ソウル】でもなく【上海】でもなく【トーキョー】が舞台になったのか。
僕が思うに、いちばん英語の通じない街が【トーキョー】だったから、ではないでしょうかね。
とくべつ何が起きるってわけでもないのですが、尺も100分ほどでしたから冗長な印象はありません。
ただ、改めて申し上げますと、大した作品ではないという事です。
スカーレット・ヨハンソンは良かったですけどね。
若さゆえの、ちょっと緩んだボディがたまりません。
あと、やっぱ『オンナが撮った映画だな』というのがいちばん強い感想かも。
それにしても、どういった経緯でダイアモンド☆ユカイが出演する事になったのかが知りたいです。