荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ロスト・イン・トランスレーションの巻。

2015年01月07日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを



行きつけのバーのマスターから借りっ放しになっていたDVDをようやく観ました

【ロスト・イン・トランスレーション】です。

ニッポンでの公開は2004年。実に11年も前になるのですね。

いろんなヒトが高評価を与えている、アカデミー脚本賞を受賞したこの作品。

期待するなって方が無理ってもんです。

ですが、ダメでしたねぇ。

ニッポン人以外なら良いのかも知れません。

【トーキョー】という街を、孤独と倦怠の具現・象徴と捉えている…的なガイジン目線であれば。

ですが、ニッポン人で16歳の時から新宿の居酒屋に出入りしていた僕としては、日常過ぎて【トーキョー】に特殊な感情を持つ事は出来ません。

この作品を良いとするニッポン人がいるとすれば、芸術を理解するフリをした田舎モン、ってトコでしょう。

江戸っ子にゃあ無理ってぇもんよ。



ニッポンを舞台にしたハリウッド映画は昔からあります。

その多くがガイジン目線のため、ニッポンの文化・風俗を間違った、あるいは誇張した描写が目立ちました。

その点、この作品は比較的まともにニッポン人を描いていたと思います。

これは監督のソフィア・コッポラが、一時期ニッポンに住んでいたからでしょう。

それにしても、なぜ【ソウル】でもなく【上海】でもなく【トーキョー】が舞台になったのか。

僕が思うに、いちばん英語の通じない街が【トーキョー】だったから、ではないでしょうかね。



とくべつ何が起きるってわけでもないのですが、尺も100分ほどでしたから冗長な印象はありません。

ただ、改めて申し上げますと、大した作品ではないという事です。

スカーレット・ヨハンソンは良かったですけどね。

若さゆえの、ちょっと緩んだボディがたまりません。



あと、やっぱ『オンナが撮った映画だな』というのがいちばん強い感想かも。



それにしても、どういった経緯でダイアモンド☆ユカイが出演する事になったのかが知りたいです。


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