荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

白夜行の巻。

2015年03月08日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


GYAO!にて東野圭吾原作【白夜行】を観ました。

2時間半の長尺作品ですが、いや疲れた。

長いってのもあるんですが、やはりその内容。

児童虐待、そしてそれに伴う連続殺人…疲れないわけがありません。

どことなく天童荒太の小説を思い出しました。

過去の記事。
天童荒太の巻。



東野圭吾作品は1作しか読んだ事がありません。

作品タイトルも忘れてしまいました。

その作品があまりにつまらなかったので、東野作品は避ける様になったのです。

なので【ガリレオシリーズ】も【加賀恭一郎シリーズ】も読んだ事がありません。

ちなみに図書館のランキングを見ますと、圧倒的に東野作品が貸し出しを占めています。

人気作家ですね。



さて、当該作品ですが時代考証、すなわちファッション・建築等の世相風俗が良く描かれています。

こないだ観た【初恋】なんかヒドかったもんなぁ。

過去の記事。
三億円事件の巻、みたび。



パトカーの変遷・刑事部屋の備品・ロンTをインする高良健吾・戸田恵子のスナックに飾ってある鶴田一郎の絵…。

鶴田一郎なんて良いですねぇ、いかにも当時のスナックって感じ。しかも平成10年時にはお店から消えてるトコも芸が細かい。

篠塚邸のビリヤード台もポケットではなく、四ツ玉ってトコも分かってますね。

ちょっと引っかかったのはウォークマン。

当時のウォークマンはもうちょっと進化していた記憶があります。



皆さんのレビューを見ますと、総じて評価が低いですな。

逆に【初恋】は異様に評価が高かった。

僕には映画を語る資格がないんすかね。

まぁ、視点が皆さんと違うって事で許してつかぁさい。



はっきり申し上げまして、今作は非常に面白かった。

長尺もさほど気になりません。

船越英一郎のお芝居も2時間サスペンスのそれと違い、抑えた表現が良かったです。

堀北真希と高良健吾の絡みが少な過ぎる、って意見もありましたが2時間半では十分かな、と。

まぁ、それなりに登場人物が多いんで、とりとめがないというか…多視点過ぎるきらいはありました。

おそらく原作も一人称多視点なんすかね。

過去の記事。
吉田修一の巻。

レビューによれば、ドラマ版の山田孝之&綾瀬はるかという【セカチュー】コンビの方が全然良かった、という意見がまことに多い。

今度、観てみます。



その異様な環境下ゆえに、哀しみを共有し、奇妙な連帯を感じて堀北真希のために殺人を繰り返して来た高良健吾ですが、社会的に成功した堀北真希を脅していたらどうなっていたんでしょう。

そんな下衆な関係じゃねぇんだよ、と言われちゃうとそれっきりになっちゃいますが。



長髪の高良健吾って三浦春馬に似ています。

この頃の堀北真希は顔がシンメトリーじゃないんですねぇ。


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