荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

予告犯の巻、ふたたび。

2016年10月06日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




WOWOW製作著作のドラマ【予告犯 -THE PAIN-】全5話を観ました。



内容はウィキでも読んでご確認下さいな。

さて、このドラマ、映画【予告犯】とは直接事案が被る事はありませんが、戸田恵梨香はじめ警視庁サイバー犯罪対策課の面々が登場します。

また主役メンバーも、映画の“シンブンシ”を模倣しており、全体的なトーンは同一。

いや、ドラマの方がメッセージ性が強いかも。

映画は【公開処刑】であったのに対し、ドラマは【公開裁判】という体であります。

正義とは?真実とは?冤罪とは?

と、ニッポンの司法に問いかけをたたみかけるストーリーは秀逸でした。

【公開裁判】においての証拠や証言の収集・提示は、いささか強引ではありましたが、溜飲は下がります。

正義とは?真実とは?冤罪とは?

という迷宮とも言える問いかけを抱き、過去を引きずり、あがきもがき苦しむヒガシ。

真実を求めるピュアな新米裁判官に、自身の取り戻せない過去を投影するヒガシ。

実に素晴らしいお芝居でした。

とはいえ、ラストは『いかにもニッポンだなぁ』という印象。

どうしてもニッポン人は、【殺人=悪】という図式になっちゃいますね。

米国なんかは『正義の名のもとに』とか言って、バンバン殺しますから。

戦後71年、アタマにお花畑が咲きまくっている、脳内ウジ虫国民ですから仕方ありませんけど。



いやぁ、それにしても映画&ドラマ共、とても面白かったです。

鑑賞後、しばらく呆けてしまいました。



『力なき正義は無力である。正義なき力は暴力である』宗道臣(ニッポンの武道家・1911~1980)

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