詩人で、翻訳家、エッセイストの山崎佳代子さんを、
高橋源一郎の「飛ぶ教室」で紹介されました。
先週『そこから青い闇がささやき ベオグラード 戦争と言葉』山崎佳代子 著が、
ひみつの本棚の一冊が選ばれました。
その著者が、いま日本に帰国しておられるということで、
今回のゲストでした。
毎月月末にある「比呂美庵」の伊藤比呂美さんと山崎佳代子さんは、詩人としてお友達だという。
この山崎佳代子さんは、静岡市で育ち、北海道大学のロシア文学科を出て、小さい国の言葉を学びたいと、
ユーゴスラビアの奨学金を得てサラエボ大学で学ぶ。研究室を経て、ベオグラード大学院で学ぶ。
日本の近現代詩を旧ユーゴスラビアに紹介したという。
「宮沢賢治と、中原中也の詩集と、聖書だけを持って、ユーゴスラビアへ行った」という。
1990年代のユーゴスラビア紛争を経験し、逃れてきた人たち(難民)への支援活動もする。
異国での戦争体験を、詩人の眼を通して表現している。
須賀敦子さんを敬愛しておられるようなのも、共感できそうです。
恥ずかしながら、いままで知らない人でした。
今日、その人の声を聞き、聡明な人だと感じました。
いつか、彼女の本を読んでみたいです。
(矢も楯もたまらず、アマゾンへ走ってしまいました)
名も知らぬ小さい花 (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)
世界は広い、宇宙も広い、知らないことが、いっぱいあります。
どんな花に出会うか、どんな人に出会うか、わからないのが面白い。