1953年2月1日にテレビ放送が開始されました。
10年後の1963年4月、後に「大河ドラマ」と呼ばれる大型時代劇
第1回「花の生涯」が、制作されるにあたっての苦労を、
生田斗真さんと阿部サダヲさんたちが演じる。
大型時代劇の制作を命じる大御所・局長役の中井貴一さんは、
「花の生涯」に出演を承諾した大スター佐田啓二さんの息子さん。
多忙な中井貴一さんが唯一撮影できた日は、佐田啓二さんの命日だった。
当時は、まだまだ映画全盛期、暗黙の五社協定が結ばれて、
映画界からテレビ界へは、スターを出さなかった。
しかし、これからはテレビの時代であると、アメリカの友人からの情報もあり、
佐田啓二さんが出演を承諾することで
多くの人たちが、映画からテレビへと軸足を移すきっかけになった。
いまのようにCG(コンピューター・グラフィック)、撮影器具も技術も進歩していないとき
多くの人たちの知恵と工夫と労力で、テレビ屋さんたちは進んできました。
大河ドラマは、見たり見なかったりでしたが、
歴史を知るうえで、その時代の建物や、衣装、小道具など、
読むのではなく、見ることができるのは、想像力を広げてくれます。
時代考証も、きちんとされていた。
歴史の解釈も、考古学や古文書の新しい発見などで、いろいろあります。
また、多くは勝者の側からの見解なので、立場を変えるとまた違って見える。
前にも書きましたが、「八重の桜」は、私の目を開いてくれました。
歴史が好きなので、これからも大河ドラマ、見て学びたいと思います。
大倉山の会堂? (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)
古い建物は、撮影に使われることも多く、
彦根城も、時代劇の撮影によく使われるとか。