風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

『女と刀』 中村きい子著 高橋源一郎の飛ぶ教室より

2023-05-01 20:28:14 | 

高橋源一郎さんの飛ぶ教室の、秘密の本棚で、

全く知らなかった本を、これまでに何冊紹介してもらったか。

4/28は、中村きい子緒『女と刀』

1967年には、「木下恵介アワー」で、ドラマ化もされていたらしい。

 

主人公は、中村きい子さんのお母さんがモデル。

明治、大正、昭和を生きた女性の一代記。

西南戦争を知っている人。

そして第二次大戦の時には、自分はこの戦争は関係ない。

いつのまにかできた「日本」という国が戦争をしている。

旗色は悪いようだ。

いつくしんで育ててきた子供を、戦争に加担させたくないという。

 でも子どもたちは、そんなことは思っていない。

 

鹿児島の人にとって、西郷隆盛とその仲間たちの戦(いくさ)が終わっても、

封建時代、武士の世の中の仕組みが、まだまだ残っていた。

そういう時代に士族の誇り高き精神を、父からたたきこまれていた主人公。

 

一人の女としての、主体的な生き方をのぞみ、

2番目の夫と、8人の子を産んだにもかかわらず、70歳で離婚を申し立てた。

「あなたは、刀一振りの重みもない男だ」と言い切って。

 

ゲストの伊藤比呂美さんも、高橋源一郎さんも、ものすごい衝撃を受けたとおっしゃる。

男尊女卑の世の中にあっても、自立した自由な精神を持った女性がいた。

私たちが知らないだけで、

くましく、したたかに、自分の世界を持っていきていた女性が

この日本にも、私たちが思っている以上に、たくさんいたのではないだろうか?

そんなことを思いました。

 

西南戦争と戊辰戦争のことも、、、、もっと知りたくなりました。

 藤棚  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  お友達のお家の藤棚だとか。素敵ですね。

 

 


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