昭和のはじめから60年ぐらいまで。チョコレート工場に勤める労働者と、その妻、親、子どもたちの人生が、たんたんと語られていきます。読み進むにつれて、本の題名の「瓜二つの赤の他人」とは、この本を読んでいる僕自身ではないのかという思いが、じんわりと広がっていきます。
この世に生まれて、大きくなって、恋をする。就職、結婚、子どもができて親となる。中年期の危機を経て、退職、そして老年期をむかえて死んでいく。
この本を読みながら、詳細なインタビューによって40人の個人史を綴り、職業・家庭・精神生活の各局面で、年代ごとに克服していかなければならない固有の課題があることを明らかにした、ダニエル レビンソンの名著「ライフサイクルの心理学」を思い出していました。
日常生活を生きる「瓜二つの赤の他人」の存在が、とても貴重に思えた一冊でした。
この世に生まれて、大きくなって、恋をする。就職、結婚、子どもができて親となる。中年期の危機を経て、退職、そして老年期をむかえて死んでいく。
この本を読みながら、詳細なインタビューによって40人の個人史を綴り、職業・家庭・精神生活の各局面で、年代ごとに克服していかなければならない固有の課題があることを明らかにした、ダニエル レビンソンの名著「ライフサイクルの心理学」を思い出していました。
日常生活を生きる「瓜二つの赤の他人」の存在が、とても貴重に思えた一冊でした。
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