1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

モディリアーニ ~仮面に秘めた人生~

2008-04-21 21:56:30 | 美術館
昨日、いそがしくて見れなかった「新日曜美術館」の録画を見たところです。
女優の岸恵子がモディリアーニ への思いを語っているのだけれど、とても
おもしろかったです。「風景画を描いても、モディリアーニはモディリアーニ
なのよね」っていう彼女の発見に、なるほどなぁと思いました。
ルノアールに、「君は絵を描いていて楽しいのかい?」と問われた後で、
死の直前に初めて書いた、パレットをもった自画像も、彼女が言うように
なんとも言えぬ哀しさが漂っていました。
モディリアーニは、16歳の時に、不治の病「結核」を宣告されました。
結核の咳を隠すために、73度のあぶさんをぐい飲みしていたそうです。
みんなが見ている大通りで、酒に酔いつぶれているモディリアーニの姿は、
結核を隠すための演技=仮面であったのではないかと、番組では紹介され
ていました。そして、ピカソは、その仮面を見破っていたのです。

失意の中で、絵を描き始めたモディリアーニ 。
死と隣り合わせで生きたモディリアーニ 。
仮面のモディリアーニ
生前は決して認められることはなかったモディリアーニ 。

7月に、プリミティヴィスムに根ざしたモディリアーニの芸術の変遷を探る
展覧会が大阪に来るのですね。これは、ぜひ、行きたいです。

連休中は、京都国立博物館の河鍋暁斎展と、ちょっとマイナーな明石市立
文化博物館の「石山寺の美」に行くつもりです。河鍋暁斎は、とても
楽しみです。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿