かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

あのCMの風景を探せ

2024-07-08 14:10:34 | 日記

最近盛んに流れている「サントリー天然水」のCM。

俳優柄本佑さん扮する父親が山道を走る男の子を追いかけて、「大丈夫?・・そろそろ休憩しようか」と言ったあと、山々を目の前にしたベンチに腰かけてその子とペットボトルの天然水をゴクリと飲み、安藤サクラさんが「その天然水は100年先を約束している・・・」とナレーションを入れる、あのさわやかなCM。

バックに流れている「ハナミズキ」を歌う女学生コーラスも気になるところだが、山好きには何といっても背景の残雪をいただいた雄大な山々が気になるところ。

「はて?どこの山だっけ、見たことがあるぞ・・」

とyoutubeのCM動画を何度か繰り返してあの山々の特定を試みる。

そうして・・昨年4月に撮った白馬町松川上流に展開する白馬連山の写真などと見比べてみたら、白馬天狗尾根から鋭く切れ落ちて不帰の劔に至る稜線や白馬三山と三国境に至る稜線などが一致し、あのCMのバックの風景は白馬連山に間違いないという結論に達した。

ただし、正確なロケ地は特定できない。あるいは付近の山道や展望台のベンチなどと合成した映像なのかもしれないが、もしもあんな連山を一望できるスポットが実際にあるとしたら、来春でもぜひ行ってみたいという気になった。

正確な撮影スポットは、誰かさんが投稿するかもしれないから、ネットの情報を待ってみよう。

それにしても、サントリーの天然水はずうっと「南アルプスの天然水」だと思い込んでいたが、いつの間にか固有名詞が消えている‥‥知らなかった。

最近買っていないからな。(それがCMの目的だったりして‥そんな時代遅れのヒトたちの購買意欲を掻き立てるため。)

   

追記

あとで昭文社の「山と高原地図・白馬岳」を眺めていたら、白馬村岩岳スキー場のある岩岳山山頂から信濃自然歩道が伸びていて、その先の朴ノ木平というところに「ベンチ」の表記がある。もしかしたらそこかかも、そこだったら白馬連山が目の前になる。来春、歩いて確認してみようかな。

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オリヒメ・ヒコボシたちの夜に

2024-07-07 18:37:40 | 日記

今宵は七夕。夜が更ければふけるほど南の天頂近く天の川をはさんで、向かって右側に織姫星(こと座の一等星ベガ)、左側に牽牛の彦星(わし座一等星アルタイル)が輝いているはずだ。

夏の三角形とは、このオリヒメとヒコボシと白鳥座の一等星デネブを結んだ正三角形に近い形をいうが、どうして古代中国のオリヒメ・ヒコボシ伝説にこの白鳥座のデネブを登場させなかったろうか、という疑問が残るが、もしかしたら伝承にあるオリヒメとヒコボシの逢瀬を仲介するカササギ役目をこのハクチョウが担っていたのではないだろうか、デネブをハクチョウの尾としたら、天の川に横たう巨大なハクチョウの羽が天の川に架かる橋となって、オリヒメ・ヒコボシたちはその橋を渡ったのではなかろうか。

そんな他愛もないロマンスを想像する齢でもなくなったが、熱い昼間から逃れて少しは涼しくなった夜間に夜空を見上げて物思うのもまんざらではないだろう。

ただし、現在は東北北部に梅雨前線がかかっていて、今日のオリヒメとヒコボシは望めそうもない。旧暦カレンダーを見ると旧暦の七夕は、8月10日になっている。そのころには梅雨が明けていて晴れる夜も多いだろう。

その頃はちょうど尾瀬でキャンプをしているころだ。晴れて、かの恋人たちにあいまみえますように。

SkyView

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ニィニィ鳴いて、暑い暑い夏がやってj来る

2024-07-05 14:31:12 | 日記

おとついあたりから、公園の松林を歩くとニィニィ(セミ)の高周波が耳に届きはじめた。

七月初めのニィニィ、七月末から旧盆までのカナカナ(ヒグラシ)、旧盆過ぎのツクツク(ボウシ)、彼らの音響が、幾たびも本州の夏を生きてきたオイラの心を慰めてきてくれたことか。

このニィニィの「岩にしみいる声」と「閑さ」を、芭蕉翁になったつもりで体験したくて、毎年のように7月のはじめ山寺の立石寺にお参りする。

吹き出る汗をぬぐいながら、いくつもの石段を登り、奥の院にお参りした後、五大堂の舞台に立って、夏の風を正面に受けながら、山寺の集落を囲む北蔵王の山々を眺める。この時耳を澄まし、あのニィニィの声を拾う。そして、冥界にいる心地とは、このようであってくれと祈る。

オイラの山寺参りは、この五大堂の舞台で芭蕉翁の蝉音を追体験することで結願する。

山を降りて、いつもの蕎麦屋に入り冷たい生ビールと冷たい肉そばなどをいただきながら、オイラは、この世に舞い戻ったことを自覚する。

今年からは、帰路、作並の立ち寄り湯に入り、「日本の夏の閑さ」を感じようか。あと何年、そんな贅沢ができるかな。

 

梅雨時なのに、もう真夏日を記録した日の夕焼けは赤く、なにかしら怪しげな気配を見せていた。地震雲でないことを願ったら、20時間たってもその気配がないので安心している。

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なつかしい夏のオアシスで眠りたい

2024-07-03 19:43:06 | 日記

どうしたことか、昨年は一度もテント泊をしなかった。

昨年はコロナ禍からやっと解放され、どこにでも行こうと行けば行けたし、まだコロナが怖いのなら

テント泊で足りたのに、それでもどこにも行かなかった。

じつは、6月初めと8月半ばに尾瀬のキャンプ場を予約していたが、どちらも悪天やら何かの事情でキャンセルしている。

夏山でどうしても登ってテントを張りたい場所もあった。

北アルプスの種池山荘付近にテントを張って、そこから裏剣の威容をみて、日帰りで鹿島槍に行ってきたかった。

どうして行かなかったのだろう。

もうアルプスのロングトレースはきついと自覚しているが、立山の雷鳥沢だけでなく、ちょっと苦労して登ればそこにテントを張って軽装登山できる場所はいくつもある。北アルプスなら、梨木平、横尾山荘あたりを基地として何日か過ごして、日帰りで歩ける場所まで足を延ばしてみたい。

どうして、テントを背負ってそこまでいかなかったのだろう。何を考えていたのだろう。

コロナ禍で打撃を受けた山小屋は、昨年あたりから大幅に宿泊代や管理するテント場の「幕営料」(あるTV局の女子アナはバクエイという字が読めずマクエイと発音した。)も、アルプスでは2000円が当たり前になり、それにつられるようにふもとのキャンプ場もオートキャンプ場でもないのに1000以上が当たり前の世の中になった。

それは今世間で報じられるような食料品や電気料の値上げの比ではない大幅値上げなのである。昨年テントを担いだ遠征が途絶えたのは、そんな山事情が嫌になったのかもしれないし、昨年あたりから顕著になったクマ出没報道も山行きを躊躇したのかもしれない。

まあ、今年になって上の事情は変わらないし、変わらないどころかクマ事情は山の独り歩きをも躊躇させるような心理の変化をもたらしている。

そんな事情ではあるが、ことしもますます酷暑の予報が報じられているのだし、どこか涼しく安全なそうなキャンプ場はないかと考えてみたら、目の前にあの尾瀬沼のほとりに立つキャンプ場が浮かんだ。

沼山峠から2時間も歩けば到達でき、3年前の8月に快適に過ごした場所。キャンプ場も予約制で、サイトも適当に区切られていてそれほどの混雑は考えられないし、近くにキャンパーもいて、なによりヒュッテは目の前で、安全性は高いと見た。(まだ事故が報じられていないだけの話で、尾瀬にはクマはたくさんいるのだが。)

何より、キャンプ地で標高が1500mを超えているので、酷暑にも耐えられるのだろう。

そんなキャンプ地で、昼はヤナギランなど夏の花を探しながら、木陰で涼しい風を浴びながらまったり昼寝をして、夜は流星の写真でも撮ろうか・・・なんて甘い欲望に駆られて、テントの予約サイトから予約を入れてみる。悪天予報には、いつでもキャンセルできるから気楽ではある。

予約サイトをみたら、人気エリアながら、8月はまだまだ、全然、余裕がある。2000円に跳ね上がった(2021年は、たしか1000円だった)幕営料金のせいなのか、クマのせいなのか、理由がわからないが、あんなオアシスみたいな場所でも、まだ外国勢力の手に落ちていないようだし、どんな理由なんだろう。

 

    

 2021,8尾瀬沼のほとりから燧ヶ岳をあおぐ。

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何ものかに引き寄せられるかのごとく・・富士山の山小屋を予約してしまう

2024-07-01 15:20:21 | 日記

やっぱり、今年の吉田口山開きは強風を伴う悪天により、頂上で日の出を仰ぎながら万歳する絵は報道されていない。山梨テレビの記事では、せっかく7合目の小屋まで前日登ったのに、今朝はあきらめて下山したものが多いようだ。風は南西からのものであり、北面に位置する吉田口の登山客らはまともに風を受けることなく何とか下山できたのだろう。賢明な行動である。

これがもし山頂付近まで無理して登ったら、稜線の暴風に巻き込まれ、こないだの複数人の遭難者が火口で発見されたような惨事に至るところだったかもしれない。「君子危うきに近寄らず」である。

ところで、オイラは、昨日の午後から富士山のライブカメラを眺めながら、「須走ルートだけは未踏なので、未練はある・・」みたいなことを記してしまったせいかもしれないが、こんだけ騒がれている富士山に嫌気がさしながらも、何ものかがオイラをパソコン検索に向かわせたようだ。

須走ルートの山小屋はどのような込み具合かなとWEBサイトのあるところを片っ端から調べてみたら、さすが吉田口の山小屋と違って定員は少ないものの、まだ8月末と9月の平日に一部「空き」がある小屋をを二、三見つけてしまった。

そしたら、なんだかどうしてもその小屋に泊まってゆっくり須走ルートを味わいたと思うようになって、今朝予約の電話を入れたら、「お待ちしています。」という心良い返事をいただいてしまった。

そして、魔が差したように、前日に登山バスの起点となる御殿場駅近くの格安な宿、下山後に帰路となる三島駅近くに、これまた格安の宿まで予約してしまった。(あとは18きっぷのお世話かな)

「間髪を入れず」とはこのような手続きなのかもしれないが、まだある。

静岡県側からの登山は山梨県側のようにイケズな有料予約制と定員制ではないのだが、富士山オフシャルというサイトを見たら、事前に登山日や泊まる宿などを「登録」をして、QRコードを受け取る必要があるというのだ。そのコードを登山口に待機する「門番」のような怖いおじさんに専用機器で読んでもらい、交換条件に登山の正当性をひけらかすリストバンドを受け取るというシステムなのだという。

ああ、富士山の一般登山者であるこのジジイも、ついにあの高額エントリー代を払ったトライアスリートやトレイルランナー並みに管理されようとしているのか。だが、腑に落ちないながらも、登録システムに誘われるように、あっという間に0円という購入で、そのQRコードを受け取ってしまった。

(ついに、おいらも管理される一因となったのだが、なんだか管理されるって落ち着くんだよね。)

ああ、未練はあるけど、今の騒ぎに辟易して富士山に背を向けようとしてていたオイラが、ものの見事に何ものかの投じた投網に引き寄せられてしまった・・・

で、台風や悪天場合はどうすんの・・山小屋は一応キャンセルに応じてくれるかもしれんが、街の宿は?(そんなこと知らんといわれるか)。

でも、なんだかまだ富士山とかかわりあえて・・・ほっとしたのだ。晴れたらいいね。

UTYテレビ山梨記事

富士山オフシャルサイト

    

2019年7月1日は、こんな雲の状態でも、強風のため五合目から逃げるように馬返しに下った。今年は、もっとすごかったみたいだ。午前9時まで自動車道も閉鎖されていたし。

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