ちっぽけなセリバオウレンの花にハチが来ていた。先週は、小さな甲虫が来ていたが、今日は、花を抱くような格好でフカフカの毛並みのハチが来ていた。ミツバチ科のコマルハナバチかな。小さい花だから蜜も少ないだろうに、でもたくさん咲いているから彼らにとっては、春真っ先のごちそうだろう。
そして「つけている、つけている」、蜜をもらったお礼にと、黒い足元におしべからもらった花粉をしっかりとつけていて、ほかの花に渡った時に受粉のお手伝いをしてくれるのだろう。
ところで、調べてみたらコマルハナバチとして3月に活動するのは、冬を越した女王バチであって、これから巣となりそうなところを見つけ卵を産んで、孵化したものが働きバチや新女王バチやオスのハチを育てていくのだという。すると、今日であった彼女は女王様か! なんとなく高貴にもみえてくるが、女王蜂が真っ先にひとりで働かなければならないハチの社会って、厳しんだよね。拍手を送りたくなるよね。
気温が15℃以上に回復した青葉の森には、冬を越した元気者のチョウたちが次々にやってきて、石の上や大きな葉の上で暖をとっていた。太陽に向けて大きく翅を広げ、静かに体力の回復を待っている様子だった。カタクリやスミレの花が開きだすまで待機しているようだが、まるで出撃前の戦闘機に燃料を注入しているような雰囲気である。
今日、目の前に現れてくれてくれたチョウは、テングチョウ、キタテハ、ルリタテハ、アカタテハとタテハチョウ科の冬を越した成虫たちだが、・・・・長い季節を蛹で過ごしたヒメギフチョウさんが生まれる季節が近づいている。青葉の森や太白山の森では、彼等の食草のウスバサイシンを確認しているものの、いまだ成虫を見ていない。今年こそは・・・
今日のチョウたち
テングチョウ♂さんは舗装された林道で日向ぼっこ
瑠璃色の美しい半円の表翅をルリタテハさんは
裏翅は、保護色の地味色
キタテハの派手な表羽は
裏翅は、枯れ葉と区別がつきません
アカタテハ♂さんは小石をカイロ代わりにしているようだ