かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

みちのく潮風トレイルで鎮魂と邂逅の旅へ

2019-03-02 05:55:40 | 日記

まもなく3.11。震災から8年という時を経て、この春、6年ぶりに「被災地」へ帰還する。

甚大な被害を得た、というよりも跡形もなく消えた町を含め、少年期から青年期、そして今の職業で生活をした街も含め、被災地には、少なくとも、6つのポイントとなる地域がある。加えて、ランニングを初めた2000年頃には、福島県のいわき市から青森県にかけての沿岸を今でいう旅ランで踏み跡をのこした。とくに、気仙沼から八戸までのリアス海岸は、2000年の夏に数日をかけて走り歩いた思い出の海岸線。

震災後、いずれ鎮魂と復興の様子見、過去の風景との邂逅という複雑な思いが交錯した旅をしようという思いが募っていたところ、官製ではあるが、環境省がたぶん復興予算を使って「みちのく潮風トレイル」というウォーキング道を、その沿岸の至る所を整備していることを知った。震災で荒れ果てた土地に、元気な若者?の目を向かせようという魂胆かもしれないが、東海道自然歩道のような、静かでエコなルートを整備してくれることは、阿羅漢世代としても歓迎したい。

帰還を機に、環境省作成のマップを入手し、「できるだけ早く」何コマに分けてコースを踏破したいと思っている。テントと寝袋を担いで、8年前波に洗われた海岸に幕営なんかしながら。

まず考えているのが、北帰行から帰って少し落ち着いた4月後半から人々が10連休だなんだと騒いでいる頃合い。高校時代3年間と職業生活の2年間縁のある石巻。町の中心にあり、津波で流されたなじみの小料理店が郊外で営業を再開しているとの情報がある。まずここに立ち寄り、主人の元気な様子を確認し、名物だったアナゴの天丼(土地ではアナゴをハモという。)などを食べてから旅をスタートしよう。(今のメニューにはなさそうだが、天ぷらならあるだろう。)石巻の港から定期船に乗って網地島~田代島(ネコの島)~金華山の島々を歩き、中学時代を過ごした女川の島をゴールとする青葉の季節のウォーキングの旅。

環境省の紹介では、現在23のルートが整備されているという。1年では無理かもしれないが、幸い冬でも雪が少ない土地柄。山旅の間隙を縫って、四季を問わず、一巡礼者になりきって、早めに完踏しよう。

研究者が、「今後30年以内に90%の確率でマグニチュード8クラスの地震がやってくる。」との情報がある土地柄。また姿を変えるかもしれない風景、「寝込みを襲われないうちに」旅は早めのほうがいい。

http://tohoku.env.go.jp/mct/

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岩手北山崎の海岸線(ライセンスフリー)

 

 

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