かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

精進湖から登る富士山

2018-07-02 15:51:32 | 日記
2018年山開きの翌日は、飛行機の時間に間があったので話題の「万引家族」を観て
、目頭を熱くした。子供の絵がいいのと貧しさの絵がいい、ヒトの生活の貧しさであって、人格の低劣ではない。ソーメンちらして、背中にネギこぼしてやるシーンや音だけで家とビルの隙から皆で花火を仰ぐシーンなんか演出の妙である。ラスト15分に泣いた。映画館を出て、物狂ほしいまでの暑さと小金持が小走りで歩み散らばる都会からいつものように逃げ帰るように空港へ。台風7号のおかげで1時間遅れ。

富士山山開きを、麓の精進湖から登って体験したいという企画に乗ってくれた二人の友人とともに朝7時前に標高1000に満たない宿を出発して標高3000の宿に着いたのは、10時間後の午後5時すぎ。その宿を1時に出発し登頂とお鉢巡りを終えて、五合目のバスターミナルに降りたのが11時、両日とも10時間の行動ではあったが、おいら以外タフネスであった。思いがけず梅雨晴れとなって、御来光も仰げたし、長く深い裾野の森林浴を体験できて正解の企画であった。私も体験したいという奇特なヒトがあれば、また、山開きの日に出かけたい。一人でもいいな、迷うことのない広く柔らかな道。一日早く出かけて奥庭の小屋に泊まり、大沢崩れまでの御中道を辿るのもいいだろう。山麓は、野鳥や春ゼミの華やかな季節でもあった。愛しのルリビタキに沸き立つ五合目あたりだったな。
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