そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2015年 徒歩の旅 第12日  飯舘村・もりの駅まごころへ

2016年04月07日 | 2015年太平洋側の旅-後半
2015年4月12日(日) 晴 (二本松市・杉沢大杉入口バス停
                      ~飯舘村・もりの駅まごころ)




5時、起床。天気は晴、風弱し。かなり寒かったが、外には霜が降りていたので、それを考えれば有難い泊まりだった。


5時40分、出発。

6時、日の出。今日は良い天気の模様。


6時5分、国道349号線をしばらく行くと「道の駅 さくらの郷 1.8㎞」の表示あり。小生の古いツーリングマップルには載っていなかったが、きのうのお婆さんが言っていた「すぐそばの道の駅」がこれのようだ。


6時30分、「道の駅 さくらの郷」。まだ開いていないが、トイレ、洗面と小休止。


7時10分、霜が降りた田圃に日がさして、湯気が立ち上っている。


7時35分、連翹と桜。


7時50分、遠くの山に雪が見えた。


8時、「道の駅 ふくしま東和」へ。こちらも開店前で静か。朝食のため20分休憩。


二本松市観光案内版。NHKの大河ドラマ『八重の桜』に出てきた「二本松少年隊」はもう少し西の方か。




歩きだしてしばらく行くと、路傍に大量の土筆が顔を出していた。


8時30分、田植えの準備中だが、



その先には、放射能除染の大量の黒いフレコンバッグが野積みされている。放射能汚染地区に入ったことを実感する。そういえば、昨日のお婆さんも、庭と家の前を除染してもらったと言っていたし、江田の夏井川渓谷キャンプ場も、除染して表面の土を削り新たに入れ替えたと言っていたっけ。そういう地域を歩いている、ということ。


9時、二本松市東和支所にユニークなお祭りのモニュメント。




文化センターに「桜色 ほんとの空に 映えるまち」の幟。
今日は快晴、高村光太郎の妻の智恵子が東京であこがれた二本松の「ほんとの空」の下を歩いている。‥‥でも、今は目に見えない放射能が空中に漂っているのだが。


アップダウンの多い道を行く。暑くなり、短パンに半袖になる。


鯉のぼり泳ぐ。


9時30分、口太山トンネル。これを抜けると川俣町。


美しい自然と、




人事との対比。


桜、椿、連翹、花桃‥‥。


川俣町は、フォルクローレ・フェスティバル「コスキン・エン・ハポン」の開催地。コスキンはアルゼンチンの町の名前だそうだ。


11時、大清水服部(機織)御前堂跡。




11時5分、県道12号線との交差点。右折し、長い坂道を相馬、飯舘方面に上っていく。


「熊出没注意」などという表示なども見ながら上り、

放射線量は0.468マイクロシーベルト。


12時30分、300mほどを上りきって、峠にて飯舘村に入る。


峠は水境で、「水境妙見初發神社」が祀られていた。


境内には松と大杉があり、


「お出なされや妙見さ満に 杉尓可らまる 夫婦松」と彫られた石が立っていた。


峠の先はダラダラと下ったり上ったり。ここにもフレコンバッグ。


当初計画した「あいの沢キャンプ場」は、放射能被害のため、現在、休業中なので、そろそろキャンプ場適地を探さねばと思いつつ歩いていると、

13時35分、「もりの駅まごころ」へ。閉まっているが、日曜のためか放射能のためか?


時間が早いので、場合によってははやま湖あたりまで下って適地を探してもいいかと思っていたが、板張りのベランダが快適そうだったので、今日はここに泊めてもらうことにした。宿泊、0円。

この辺りは標高450m、陽が当たっているうちは暑いくらいだったが、陰ると一気に冷えた。



2015年 第12日(佐多岬より74日)

歩数  44803歩  (佐多岬より累計  3856412歩)
距離  31km     (佐多岬より累計  2508.5km)
費用  579円    (佐多岬より累計  370121円)