そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅―2 第40・41日 川崎市・自宅へ

2017年08月25日 | 2017年四国の旅-2
2月25日(土)・26日(日) 両日ともに晴れ 旅人の宿「道しるべ」~自宅



7時50分、JR高徳線阿波川端駅まで宿の送迎で出発。一路帰宅モードに。

10時20分、徳島駅発のフェリー乗り場行きのバス。

11時30分、徳島港から東京湾有明埠頭行きのフェリーへ。フェリーは2カ月以内で往復の場合、帰りの代金が割引きになって 10730円だった。


今回も、鴎が飛んで、眉山が小さくなって、四国に別れを告げた。

船中で、今年大学卒業・就職内的決定の若者と2時間ばかり話をした。3月に、アメリカ西海岸に単身卒業旅行に行くと言って、カリフォルニアの話をしてくれ面白く聞いた。また、スマホで調べてもらったところ、1万キロは赤道の4分の1の長さで、アフリカ大陸を縦断するよりも距離が長いのだそうだ。

18時10分、船上より夕景。


船中1泊で、翌早朝にオーシャンプラザでコーヒーを飲みながら、高齢の男性の話を聞いた。中国に何度も行っているとのことで、中国での緑化運動の話が興味深かった。中国に好意的な印象を受けたが、それでも、国際的スタンダードにのっとっていかないと今後はいろいろと困難なことになる、と言っていた。「国際的なスタンダード」とは、理性と民主主義と理解した。

8時少し前に、川崎の自宅へ着いた。

2日分で、
歩数  9815歩   (累計  1941839歩)
距離  2.5km   (距離累計 1184km)
経費  11700円  (経費累計 118902円)


以下、簡単なまとめ





日程: 2017年1月16日~2月26日(フェリーと休養日を除くと実質39日)
歩数累計   1941839歩
距離累計      1184km 
経費累計    118902円

宿泊は、
テント泊              18日
宿(民宿、旅館など)        12日
善根宿               6日
その他(観音堂・大師堂・子供おもてなし処・鴨の湯いやししの舎)
                    5日


そして、前回の旅までで、8897.5km だったので、今回の1184km を加えると10081.5km になりました。小生、2017年9月で70歳になります。振り返れば、2008年3月に60歳で定年退職し、すぐに日本海側を鹿児島から北海道まで徒歩縦断して以来、第1回目の四国遍路(2011年)、太平洋・瀬戸内海側(2014年)、太平洋・オホーツク海側(2015年)、そして今回の第2回四国遍路(2017年)と徒歩の旅をして、いつしか1万キロになりました。これが60代の記録です。さて、70代はどんな旅が待っているのでしょうか。

拙いブログにお付き合いくださいまして有難うございました。



四国の旅―2 第39日 板野町・旅人の宿「道しるべ」へ

2017年08月24日 | 2017年四国の旅-2
2月24日(金) 晴れ 鴨の湯「いやしの舎」~旅人の宿「道しるべ」



5時15分、真っ暗の中を、ヘッドランプで出発。寒風強し。

6時30分、1カ月余り前に通った道なのに、暗くて混乱し、通りかかった男性に連れて行ってもらい川島橋へ。土地の人は、「沈下橋」と呼んでいるようで、「川島橋」や「潜水橋」と尋ねてもすぐにピンとこないようだった。


6時45分、善入寺島にて日の出。




1カ月余りで季節が移って、今は菜の花が咲いている。


7時30分、前方の中腹に切幡寺大塔遠望。


途中の休憩所に、去年の名残のバス遍路のポスター。


路傍にホトケノザ(仏の座)。


7時50分、急坂を上って、10番切幡寺参拝。
山門、


長い石段の上に、本堂と、


大師堂。


大塔。


以後、一つずつ数を減らしていく。

9時、9番法輪寺参拝。
山門、


本堂と、


大師堂。


9時45分、8番熊谷寺参拝。
仁王門。






中門、


持国天と


多聞天。


本堂と、


大師堂。




多宝塔。


11時、7番十楽寺参拝。
鐘楼門、


遍照殿。


本堂と、


大師堂。


境内。


11時30分、6番安楽寺参拝。
鐘楼門(仁王堂)、






本堂と、




大師堂。


多宝塔。



歩いていたら、自動車に乗った人から「平治煎餅」をお接待され、「お遍路さんの菅笠に似ているでしょ。食べてみてください」と言われた。平治煎餅の会社の人だった。地蔵寺で小休止の際、さっそくいただいた。甘露甘露。


12時50分、5番地蔵寺参拝。


仁王門、


本堂と、


大師堂。


大師堂にはカラフルな装飾がほどこされている。




五百羅漢は、時間の都合で今回はパス、ゆるい坂をずーっと上って行って、

13時30分、4番大日寺に参拝。


山門、


本堂と、




大師堂。


沈丁花が陽を浴びて芳香を放っていた。


15時、3番金泉寺参拝。
仁王門、






本堂と、


大師堂。


16時、2番極楽寺参拝。
仁王門、






本堂と、


大師堂(奥)。




16時30分、1番霊山寺に参拝。
仁王門、






本堂は改修中。


あれれっ、大師堂を撮るのを忘れてしまったよ。

多宝塔。


これをもって、88寺参拝はめでたく結願しました。

門前で、宿の送迎を待ち、車に乗って、

17時少し前に、旅人の宿「道しるべ」に着く。

歩数  61084歩  (累計  1932024歩)
距離  35km    (距離累計 1181.5km)
経費  6298円   (経費累計 107202円)














四国の旅―2 第38日 吉野川市・鴨の湯 いやしの舎へ

2017年08月23日 | 2017年四国の旅-2
2月23日(木) 小雨のち曇 すだち館~鴨の湯 いやしの舎



5時、同部屋の大阪からのお遍路さんと2人とも早く目が覚めてしまい、朝食まで1時間ほど雑談。
1974年から30回以上も歩き遍路でまわっているとのことで、お遍路の「生き字引」のような人。納経帳を写真に撮らせてもらった。






お遍路は、88カ所を巡拝したあと、高野山にお礼参りをするのだが、さらに長野の善光寺にも報告にお参りするのが正式のやり方なのだそうだ。

8時、さきほどまで降っていた雨が上がり、出発。焼山寺目指して上っていく。

8時45分、杖杉庵。
弘法大師と衛門三郎の像。


野仏。


山間や木々の間からガスが上がっていく、雨上がりの気持ちのよい景色。


9時30分、12番焼山寺参拝。
仁王門、






本堂と、


大師堂。


11時50分、浄蓮庵。




アップダウンを繰り返し、ときどきお遍路さんに出会ったりしながら歩を進め、
柳水庵で小休止しつつ、

14時、樹間から吉野川。


14時15分、長戸庵の地蔵仏。


今回は逆打ちだが、以前に一度順打ちで通っていたので、道を間違えることもなく、いくつかの「遍路ころがし」も無事通過し、藤井寺へ向かう。




15時、端山休憩所。


15時30分、11番藤井寺参拝。
山門、


本堂と、


大師堂。


16時10分、37日前に泊まった鴨の湯に着く。とりあえず円環は閉じた。残りは10temples なり。

今日は、一時小雨が降ってきたりしたが、大きく崩れなかったので助かった。
宿泊の手続きをし、風呂に入り、コーヒーを飲んだ。はじめは一人だったが、暗くなってから、私服で金剛杖だけ持っていて、40回まわっているとかいう「職業遍路」らしき男が来た。やたらとなれなれしくて、落語の「金明竹」のように関西弁を大声でべらべら喋りかけるので、「ちょっとは静かにしてくれないか」と言ったら、結局、空いていた女性棟に行ってしまった。

長かった歩き旅もいよいよ明日が千秋楽。

歩数  32277歩  (累計  1870940歩)
距離  18.5km  (距離累計 1146.5km)
経費  500円    (経費累計 100904円)

四国の旅―2 第37日 神山町・すだち館へ

2017年08月22日 | 2017年四国の旅-2
2月22日(水) 晴のち曇 栄タクシー~すだち館



6時30分、出発。

6時50分、16番観音寺参拝。
山門、


本堂と、


大師堂。



7時20分、15番国分寺参拝。
山門、


本堂は改修中のため、


仮本堂。


大師堂。


鐘楼。


7時45分、14番善楽寺参拝。


波打つ岩盤の先に本堂と、


大師堂。


野仏、


遍路シール。


8時15分、鮎喰川にかかる一宮橋たもとのお地蔵さん。


橋の上から、白鷺の乱舞。


8時40分、13番大日寺に参拝。
山門、


本堂と、


大師堂。


大日寺の先に自動車が停まっていて、中小企業のおじさん風の男性から缶コーヒーをお接待された。南無大師遍照金剛。

少し行くと、若者のお遍路に出会ったが、快活な好青年だが足が痛くて消耗しているようなので、いただいた缶コーヒーをお接待してしまった。

「おやすみなし亭」にて休憩。備え付けのコーヒーとミカンをいただく。南無大師遍照金剛。
ここを管理している近所の女性としばらく話し込む。「へんろ道保存協力会」の宮崎建樹さんとも昵懇だったとのことで、遍路道のメンテナンスのことなどうかがった。宮崎さんが亡くなってから「平成の遍路石」の設置や古くなった遍路シールの更改などがちょっと滞っていること、きちんとできている地域と追いつかない地域とのアンバラなど。玉ヶ峠の上り口が逆打ちの場合分かりにくいと、懇切に教えてもらった。南無大師遍照金剛。

梅、


野仏や石塔。


鮎喰川に沿って歩いている途中の工事現場のようなところで、男性に500円お接待された。「コーヒーでも飲みなよ」と。

また、タレントの高山某という男性が、四国遍路のローカルテレビ番組の企画で歩いているというのに出会い、逆打ちでここまで来たことなど話した。3月に放映だと言われたが、見るのは無理。

本名の先から玉ヶ峠へ登っていく。

途中、満開の梅の花が海の泡のように溢れるように咲いていた。






神山遍路小屋で小休止の時、近くに住む老人からミカンをお接待された。南無大師遍照金剛。

13時50分、玉ヶ峠へ。


ところが、後は一気に下るのみと油断して、うっかり舗装された道に入ってしまった。尋ねようにも人がおらず、雨雲も接近してきて、40分ほどウロウロしてあせったが、

15時15分、すだち館へ到着。なんとか雨にはつかまらずに済んだ。

歩数  46127歩  (累計  1838663歩)
距離  28km    (距離累計 1128km)
経費  4007円   (経費累計 100404円)




四国の旅―2 第36日 徳島市・善根宿 栄タクシーへ

2017年08月22日 | 2017年四国の旅-2
2月21日(火) 晴 弥谷観音堂前~善根宿 栄タクシー



寒風強し。夜間、強風のために建物軋む音が激しかった。遍路小屋に泊まらなくてよかった。

6時10分、出発。家々の前に展示されている雛飾りを見ながら。










7時50分、櫛淵八幡神社の「櫛淵のフウ」(県指定天然記念物、樹高18m)。




途中で、スペインから来たという高齢の婦人のお遍路さんに会う。単独で、日本語・英語はダメ、スペイン語しか話せないそうだ。しかし、そこはお互いお遍路の身ゆえ、身振りで気持ちは通じる。さらに、サービスで、カルメンの「闘牛士の歌」をラララで口ずさんでやったらとても喜んだ。握手をして、「グラッチェ」と別れた。何のために一人で四国までお遍路にきたのか、と思ったが、スペインにも「巡礼の道」というのがあるそうだから、共通するものがあるのかもしれない。

8時40分、19番立江寺参拝。
仁王門、


本堂と、


大師堂。


竹林の中の山道を登り下りして、

9時50分、18番恩山寺参拝。
山門、


本堂と、


大師堂。


境内のベンチにて、帰りのフェリーの予約をする。ゴールが見えてきた感じだが、「高名の木登り」である。

後は、前回の地蔵院コースではなく、ひたすら交通量の多い徳島市街地を寒風に吹かれて抜けていき、

15時20分、17番井戸寺に参拝。
仁王門、


本堂と、


大師堂。


16時15分、善根宿 栄タクシーに到着。
「旅の人 一夜の軒を 貸しまひょか 受けてつかはれ 阿波の人情」。


事務所に誰もいなかったので、置いてあったメモに従い、二階に上がる。


大勢の人が利用させてもらっているのが分かる。


風呂、洗濯のあと、お接待にと炬燵の上においてくれたインスタント焼きそばとミカンを食べ、すだち酎をいただく。南無大師遍照金剛。

夜、戻ってきた井上さんに挨拶。


一週間ぶりの宿泊まりで、あっという間に眠りに落ちた。

歩数  56043歩  (累計  1792536歩)
距離  36km    (距離累計 1100km)
経費  1458円  (経費累計 96397円)








四国の旅―2 第35日 勝浦町・道の駅「ひなの里かつうら」へ

2017年08月21日 | 2017年四国の旅-2
2月20日(月) 晴のち雨 弥谷観音堂前~道の駅「ひなの里かつうら」



4時45分、真っ暗の中を出発。
今日は2つ大きな登りがあるので、雨につかまらないうちに着けば、と考えて早出。

国55号から分かれて、わかりにくい細道を、ヘッドランプを頼りに辿る。

6時45分、明るくなって、22番平等寺に参拝。
仁王門、






本堂と、


大師堂。


本堂から仁王門の前まで、長い5色のテープが張り渡されていた。






平等寺を出てしばらくのところで、京都からという同年代の逆打ちのお遍路さんと出会い、一緒に歩くこととなった。以後、お互いに88番からここまでの遍路の体験(特に雪の日のことなど)や、景色や、宿の待遇などについて話しながら歩いた。




阿瀬比遍路小屋の手前で、車に乗った女性から、オロナミンCをお接待された。南無大師遍照金剛。

本格的な上り坂をあえぎつつ登り、

10時40分、21番太龍寺に参拝。
仁王門、


本堂。前回は改修中で、仮本堂だったが、今回は本当に参拝。


大師堂。


多宝塔。


太龍寺を下って、水井橋を渡り、再び鶴林寺の大登り。
途中で、デンマークから来たというお遍路姿の母親と高校生くらいの娘さんに出会った。娘さんはぴょんぴょんと下りて行った。

13時30分、20番鶴林寺参拝。
仁王門、


石段の上に本堂。




本堂の左右に阿吽の鶴。




大師堂。


鶴林寺にて、相方は別格にも回るとのことで別れる。

下る途中で、今度はベルギーから来たという若い女性のお遍路さんと出会った。

16時30分、降り出した雨の中を、勝浦遍路小屋と併設されている道の駅「ひなの里かつうら」へ。前回は遍路小屋で泊ったのだが、強風と寒さを考え、道の駅の親切な従業員に教えられた裏手の庇の下にテントを張ることにした。南無大師遍照金剛。

ここの道の駅は売店の終業が18時のため、道の駅休憩所でここまでの記録のまとめや会計、備え付けのパソコンで当面の天気予報を調べたりなどをして過ごした。そうこうしているうちにも雨は強さを増し、夕立のようになったので、やはり遍路小屋泊まりを変更してよかった。

勝浦では、ひな祭りに合わせて、あちこちの家でひな飾りを家の前に出して、展示しているとのこと。道の駅にもかざってあった。


歩数  50100歩  (累計  1736493歩)
距離  28.5km  (距離累計 1064km)
経費  889円    (経費累計 94939円)




四国の旅―2 第34日 阿南市・弥谷観音堂前へ

2017年08月21日 | 2017年四国の旅-2
2月19日(日) 晴ときどき曇り 大砂海岸~弥谷観音堂前



5時15分、出発。夜中は、前夜と大違いで非常に冷え込む。ダウンジャケットを重ね着し、テントシューズも着用。寒さで時おり目が覚めた。

暗い中をヘッドランプ着用で、国道55号を行く。
前回の時は意識しなかったが、高知県から徳島県に入って、道路の歩きやすさが格段に違う。広く平らな歩道が多くなってきた。高知県の歩道は、狭くブツブツだらけの舗装が多く、歩道すらない箇所も多かった。県の財政事情の問題か。

6時10分、内妻大橋。東方ほの白んでくる。




JR牟岐線に沿って、山間部に入っていく。

9時、風は冷たいが、空は真っ青の冬晴れ。
「冬晴れの空 流れるけむり 風は北風」とアリスの「陽はまた昇る」など歌いつつ。


10時30分、薬王寺の瑜祇塔が見えてくる。


10時45分、23番薬王寺参拝。


仁王門、






本堂と、


大師堂。


瑜祇塔。


境内より日和佐港。


この先も、歩行距離を考えて、前回の海側の遍路道ではなく、山間部の国道55号を行く。
天気はよかったが、風は冷たく、当然ながら予想通りにアップダウンが多く、かなり消耗。
昨夜の冷え込みのせいか、今度は左足の膝が痛み出し、パワーテープを貼って処置をして歩いた。もうここまで来れば、足を引きずってでも歩くしかないな、などとちょっと考えた。
ともかくがむしゃらに歩き、

15時、釘打遍路小屋へ。当初、ここで泊まる予定だったが、狭くて小屋内にテントは張れず、前回張った小屋の横の空き地も騒音と寒さと結露、天気下り坂の予報など考えると今一。しかも水、トイレ無しなので、急遽、弥谷観音堂前の広場に変更。

15時15分、弥谷観音堂前の広場に到着。こちらも、前回はあった四阿、トイレが撤去されてしまっていたが、水と静かさを考え、こちらに幕営。

歩数  57282歩  (累計  1686393歩)
距離  36km    (距離累計 1035.5km)
経費  250円    (経費累計 94050円)

四国の旅―2 第33日 海陽町・大砂海岸へ

2017年08月20日 | 2017年四国の旅-2
2月18日(土) 晴ときどき曇り 入木バス停~大砂海岸



6時、出発。薄曇り。今日は国道55号通しに北上する。


7時5分、海上、薄雲の中から太陽が出現。




7時40分、徐々に晴れてくる。


8時15分、ごろごろ休憩所にて小休止。


9時40分、満開の梅。


その後も、ずっと右手に海を見ながら歩く。




11時、水床トンネル。ここを抜けると徳島県。


海陽町の市街を抜け、ふたたび海岸線に出て、

16時、大砂海岸到着。海水浴場のシャワー棟前の空き地にて幕営。
海岸線の変化は興味深かったが、その他は参拝もなく、ちょっと単調な国道歩きだった。こんな日もある。

出会ったお遍路は6人。野宿遍路とはお互いに情報交換をした。

夜中、小用に出ると、強風寒冷の中、頭上は満天の星のパノラマ。北極星、北斗七星、カシオペア、その他‥‥。オリオン座はベルトのみならず剣を示す星々までくっきりと確認できた。太古の人類と同じものを眺めているのだなぁという実感。「悠久」という言葉が心に深く入ってきた。

歩数  52124歩  (累計  1629111歩)
距離  32km    (距離累計 999.5km)
経費  1771円   (経費累計 93800円)

四国の旅―2 第32日 佐喜浜町・入木バス停へ

2017年08月20日 | 2015年太平洋側の旅-後半
2月17日(金) 晴ときどき曇り 道の駅キラメッセ~入木バス停



5時30分、出発。夜間、雨が降ったようで周囲は若干濡れていた。明けの明星が雲間より見え隠れする。

暗い中を、エレキを頼りに、難儀をしながら山道を上る。

6時50分、26番金剛頂寺参拝。
石段の上、


仁王門。


本堂と、


大師堂。


続いて、

8時30分、25番津照寺参拝。
山門、


大師堂、


石段の途中に鐘楼門。


更に石段を上ると本堂。




9時45分、室戸岬へ。寒風強いが晴れ。これで、御前崎を除いて、今まで回った岬をことごとく晴れて通過したことになる。




前回は、最御崎寺経由で、室戸の先端をショートカットしてしまったので、今回は先端周りのルートをとる。

中岡慎太郎像。

後方のスカイラインに室戸岬燈台。


岬の先端を逍遥。






展望台に上ってみると岬の地形がよく分かる。しかし風がゴーゴーと音を立てて吹きつける。




その後、山道の参拝道を上って、

10時50分、24番最御崎寺参拝。
仁王門、






境内へ。


本堂と、


大師堂。


虚空蔵菩薩像と多宝塔。


上ってきたところを下り、海岸線に沿って行って、御厨人窟。


前回は中に入れたのだが、風化による落石のため立入禁止。


11時35分、室戸青年大師のところで、


室戸岬ゾーンをあとにする。


以後は時おり海を眺めながらひたすら北上。


14時50分、夫婦岩通過。


漁業以外の唯一の産業のような、海洋深層水の施設がちらほらあるのをながめたりした。

16時30分、佛海庵へ。萩森リストでは宿泊可能となっていたが、「禁止」の張り紙。管理者と言われる近くの老夫婦に頼みに行ったが、けんもほろろ。過去に何か余程のことでもあったのか?

17時、仕方なく、入木バス停内にテントを張らせて貰うことにした。水なし、トイレは30分ほど先にあるようだ。

歩数  60250歩  (累計  1576987歩)
距離  34km    (距離累計 967.5km)
経費  949円    (経費累計 92029円)


四国の旅―2 第31日 室戸市・道の駅「キラメッセ」へ

2017年08月19日 | 2017年四国の旅-2
2月16日(木) 晴 道の駅大山~道の駅キラメッセ



(出発時刻記録漏れ)

浜千鳥公園経由の海岸沿いを歩き、アスファルトの広域農道から神峯寺を目指した。遍路道との合流点手前の祠の横に、ザックをデポ。

参道に入って、カラフルな旗のようなものを見つけた。ヒマラヤの山岳地帯やチベット仏教で見たような気がするが、よく分からず。帰宅したら調べてみるつもり。






8時10分、26番神峯寺参拝。
仁王門、






本堂と、


大師堂。


不動明王像。


紅梅が香りを放っていた。


11時、道の駅「たの」で食事休憩。電車から降りてくるお客に向かって、托鉢をしている高齢の「職業遍路」。挨拶をしたが無視された。


11時30分、「二十三士墓所」を見学。


12時20分、「奈半利木材共販所」。高知県は、県土の80パーセント以上を林野が占める、全国屈指の「林業県」。


13時30分、室戸市に入る。


13時40分、羽崎。紀貫之の歌碑。
「まことにて名に聞く所 羽根ならば 飛ぶがごとくに 都へもがな」




16時、吉良川。水切り瓦の家々。




16時45分、道の駅「キラメッセ」に着く。売店の女性従業員に、野宿遍路の人はどこにテントを張っているのか尋ね、閉店後に、売店入口近くに設営。

歩数  59592歩  (累計  1516737歩)
距離  35.5km  (距離累計 933.5km)
経費  1973円   (経費累計 91080円)




四国の旅―2 第30日 安芸市・道の駅「大山」へ

2017年08月19日 | 2017年四国の旅-2
2月15日(水) 晴 遊庵~道の駅大山



7時50分、前回見られなかった「絵金蔵」を見ようと思い、時間調整をしてゆっくり出発した。
移動性高気圧におおわれて、晴れて風弱く暖かい。絶好の歩き日和。

8時40分、今日1人目のお遍路さんに出会う。


9時10分、赤岡町の「絵金蔵」へ。開館直後だったせいか、入場者が僕一人だけ。観覧料500円。










絵金(絵師金蔵)は、幕末明治の芝居絵画家。強烈な色彩の独創的で迫力のある絵を描いた。
ただし、ここで実物を見られるのはごくわずかで、多くはレプリカが陳列されていた。とはいえ興味深く、1時間余りがあっという間に過ぎた。もっと見たかったが、先を急がねばならぬ身。収蔵品目録(2000円)を買った。


外壁に過去の「絵金祭り」のポスター。




10時30分、「伊能忠敬測量地点 北緯33度33分」の碑。




10時50分、海岸沿いの遍路道。




11時10分、ちょっとそれて手結港の可動橋を渡りに行ったのだが、ふたたび元へ戻る際に苦労した。




12時10分、国道で50人を超える大勢の高齢者のお遍路とすれ違った。


12時30分、ふたたび海岸沿いを行き、足摺の金平さんが言っていた、萩森さんの善根宿。


その後、栗山映子さんのお遍路接待所で一緒になった、ウォーキング中という近くの同世代の女性としばらく話をしながら自転車道を歩く。聞かれるままに歩き旅の話をしたら、とても感激して、ぜひ握手してほしい、今日の日記に書いておく、などと言われてしまった。

接待所でも一人のお遍路と一緒になったが、距離的にいって、節分に1番札所の霊山寺から始めると、ちょうど今日あたりがこの近辺を通ることになるのではなかろうか。今日はここまでに8人および大集団とすれ違った。

12時50分、穴内の休憩所にて小休止。
右奥彼方に足摺岬、


左奥に、室戸岬と、


土佐湾を一望する。なんか、気持ちが大きくなる感じ。


13時、松並木を行く。


再び海岸線。


14時50分、国道に合流。安芸球場で阪神タイガースが春キャンプをやっているとのことで、歓迎の幟があちらこちら。途中であったお遍路さんは、そのせいで、安芸で宿が取れなくて困った、と言っていた。




15時50分、安芸市街にあった「逆打ち」シール(下)。


「ん?」


17時20分、道の駅「大山」へ。売店は終了。今日はここで泊まらせてもらう。テントの中から夕陽。


道の駅「大山」は、すぐ横を大山トンネルが通るようになったため、自動車はほどんど来ない。車中泊らしき車と、トイレ利用の車くらいか。静かで野宿には最適。

歩数  49468歩  (累計  1457145歩)
距離  32km    (距離累計 898km)
経費  3098円   (経費累計 89107円)





四国の旅―2 第29日 香南市・民宿「遊庵」へ

2017年08月18日 | 2017年四国の旅-2
2月14日(火) 晴 高知屋~民宿「遊庵」



6時30分、宿を出発。女将さんから、禅師峰寺に行くのなら、浦戸大橋より渡船で行く方が早いと聞き、梶ヶ浦渡船場に向かう。

7時、渡船から浦戸大橋。


種崎渡船場から東進。途中で、カナダ人の青年お遍路と出会う。ルートを尋ねられ、「ストレート」と「ターン」で通ってきた道を教えた。

8時30分、32番禅師峰寺参拝。
仁王門、


本堂と、


大師堂。


境内から桂浜方面遠望。


10時5分、樹林の中、五台山登山道。


10時10分、31番竹林寺に参拝。
石段の上、


仁王門。




本堂と、


大師堂。

五重塔。


牧野植物園の中を抜け、武市半平太の旧宅前を通って、善楽寺へ。

途中にあった逆打ちシール。助かる。


12時10分、30番善楽寺参拝。


本堂と、



大師堂。


十一面観音像。


冬仕様のお地蔵様。


その後は田園地帯を通り、国分川に沿って歩き、




また、遍路道を失って、畑で作業中の男性に聞いたりしつつ、ようやく、


14時15分、29番国分寺参拝。
仁王門、


本堂と、


大師堂。


再びだだっ広い地形を進み、




14時45分、物部川にかかる戸板島橋を渡り、


16時30分、本日最後の、28番大日寺に参拝。
仁王門、


本堂と、


大師堂。


境内には枝垂れ梅。


17時、民宿「遊庵」へ。10時間半行動だった。寒かったり、遍路道を見失ったりと消耗したが、何とか5寺を参拝することが出来た。宿は、食事が絶品。茄子と豚肉の甘辛煮、野菜の肉巻きフライ、白身魚の卵とじ、野菜サラダ、青物のお浸し、ご飯と麦茶。+美味いコーヒー。
同宿だった熊野の先達だというお遍路さんからいろいろと話をうかがう。
今日まで4日間、宿泊まりだったが、明日からまたテント泊まりに。

歩数  58920歩  (累計  1407677歩)
距離  37.5km  (距離累計 866km)
経費  6700円   (経費累計 86009円)

四国の旅―2 第28日 高知市・民宿「高知屋」に連泊

2017年08月18日 | 2017年四国の旅-2
2月13日(月) 晴 民宿「高知屋」連泊

今日は休養日。高知城見学とお土産の手配などをして、一日ゆっくりする予定。

バスで高知市街へ。

9時10分、はりまや橋。






9時20分、「立志社跡」へ。




9時35分、高知城へ。






高知城前の板垣退助像。


山内一豊像。


城の入口で、ボランティアの解説員(男性と見習の女性)が無料案内をしており、頼むことにした。

記念撮影をしてもらい入城。


城内にある一豊の妻千代の像。関ケ原の戦いにおける千代の情報により、掛川の4万9千国の大名が土佐で24万国石になったのだそうだ。


石垣の組み方や水抜きの設備などを解説。「あれは何に使ったのでしょうか?」などと、なんか「ブラタモリ」のような感じ。




長曾我部時代の石垣の組み方と、山内時代の組み方の違い、など教わる。長曾我部時代の方が細かくしっかりしていた、と。




高知城の造りとして、二の丸が主君と側近の住居など生活空間、三の丸が事務を扱う役場のようなもの、天守の役割は特になく、迎賓館のごときものか、と。
天守では解説員のメンバーが交代して、いろいろと説明をしてもらった。天守は意外と小さいものだった。
天守入場券420円。






というわけで、2時間以上も、説明をしてもらった。南無大師遍照金剛。

その後、お土産を購入、宅配の手配をした。
今日は月曜日のため、自由民権記念館も、高知文学館もお休み。残念。
地元の歴史に関する書籍などを見たいと思ったのだが、なんとJR高知駅には駅ビルというものがなく、駅のそばに、ブックオフがあっただけで大きな書店も探せなかった。そして、駅周辺はグルメ店ばかりが目立った。

宿に戻り、逆打ちの要領についてとりとめもなく考えた。逆打ちの場合、遍路シールはほとんどなく、そこそこの困難が伴う。しかし、当然ながら遍路道はやみくもに作られているわけではなく、主にあぜ道したがって用水に沿って作られており、故に、迷ったらそういう気配を感じるような方へ行けばよい、ということ。道路で右側と左側とが色が違っている場合は、どちらかが用水を埋めたあととみられ、それを辿るのが正しい場合が多い。また、行きくれた場合は、心を落ち着かせて周囲をゆっくりと眺めまわすと、遍路石、石仏、石碑、道標などが見つかる場合もある。だだっ広い所には、なにがしかの目印となるような石などもあったりする。それらは多くがどちらかに曲がる地点や分岐の地点を示している。こんなことを発見し、以前よりはだいぶ迷わなくなった(いまだに迷うことも多いが‥‥)。

歩数  22619歩  (累計  1348757歩)
距離  記録外    (距離累計 828.5km)
経費  8580円   (経費累計 79309 円)






四国の旅―2 第27日 高知市・民宿「高知屋」へ

2017年08月17日 | 2017年四国の旅-2
2月12日(日) 晴 国民宿舎土佐~高知市・民宿「高知屋」



6時20分、出発。晴れて風なし。

6時30分、未明のだらだら坂を下って、海へ。


7時5分、土佐湾の日の出。


8時10分、塚地トンネルを抜けたところの休憩所にて小休止。

立春が過ぎて、出会うお遍路さんも少し増えた感じ。


8時50分、波介川を越える。


9時50分、冬晴れの澄み切った空の下、田園地帯を行く。


10時20分、35番清瀧寺参拝。
仁王門、


長い石段の先に、


本堂と、


大師堂。


薬師如来像。


標高420mの展望台から土佐市街地を見下ろす。


11時25分、仁淀川の堤防の上を行く。




11時40分、仁淀川大橋。


仁淀川橋上から上流方面。


11時50分、高知市へ入る。


12時20分、ダイコンの群れ。


13時、34番種間寺参拝。


本堂と、


大師堂。


種間寺を出た先で、男女の若い外人お遍路に出会った。「フロム イングランド」、と。カップルではなくてフレンドだそうだ。

その後は、畑の中の道を通り、


14時50分、33番雪蹊寺に参拝。


本堂と、


大師堂。


15時10分、今日の宿、雪蹊寺正面の高知屋へ。チェックインは16時からなのだが、余りにも寒いので、頼んで入れてもらう。いろいろと時間を前倒しにしてくれ、風呂も早めに入れて、生き返った。

行動中、耳に違和感があったが、どうやら軽い凍傷のようだ。はじめは右耳だけだったが、左耳もかかったのに気付いた。一昨日の雪中行軍のせいかな。

歩数  48875歩  (累計  1326138歩)
距離  30.5km  (距離累計 828.5km)
経費  6600円   (経費累計 70729円)

四国の旅―2 第26日 土佐市・国民宿舎土佐へ

2017年08月17日 | 2017年四国の旅-2
2月11日(土) 晴一時雪 大坂休憩所~国民宿舎土佐



5時30分、出発。満月煌々として風弱し。

7時10分、安和にて日の出。


7時25分、いまだ好天なり。


須坂にて道を失う。順打ちだった前回も、ここでは混乱した。いはんや逆打ちにおいてをや‥‥か。やみくもに歩いて行く。

8時40分、須坂港。様子が一変。にわかに黒雲が押し寄せ、寒風強く、突然の雪。


大間水門。


9時10分、祝日で閉まっている押岡簡易郵便局の階段に腰を下ろして小休止。天気は回復、青空に。まだ油断ならじ。先ほどの寒さのためか、それとも3日間の強行軍の蓄積疲労が出たのか、右足のふくらはぎが痛くなり、パワーテープを張る。

10時40分、内之浦湾へ。


以後は、当初予定の横浪スカイラインコースを変更し、湾の北側ルートを行く。




11時50分、日差しを浴びる文旦園。ご当地特産品果物の「土佐文旦」が丁度収穫期で、あちこちで発送作業をしている姿を見かけた。


12時30分、のどかな湾面。


14時、宇佐大橋を渡り、青龍寺方面へ向かう。

石仏を見ながら行き、






14時50分、36番青龍寺参拝。
仁王門、


長い階段を上って、


本堂と、


大師堂。


不動明王像。


金剛不動像。


15時30分、国民宿舎土佐へ。宿泊代はドミトリーで2700円、前回より200円アップ。
到着後1時間半も、電源の分電盤の故障とかで電気が使えず。余りに寒いので手持ちのバーナーで暖をとる。その後、ようやく浴槽に入って温まり、右足の痛みも軽減した感じ。

テレビのニュースで、四万十あたりは大分降雪があり、川の河川敷の斜面で子供たちが雪滑りをやった、とか。また、山陰地方の大雪も報じていた。

歩数  59975歩  (累計  1277263歩)
距離  38km    (距離累計 798km)
経費  3356円   (経費累計 64129円)