そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第1日 大麻町・ドイツ村公園へ

2012年04月30日 | 2011年四国の旅-1
10月13日(木) 曇時々晴のち一時雨 (~大麻町・ドイツ村公園へ)

○本日の参拝
第1番札所 竺和山一乗院 霊山寺  (御本尊:釈迦如来)  

6時40分、船上より太平洋。


13時10分、徳島港着。
下船後に乗ってきたフェリーを写す。


まずは、バスと鉄道で、板東駅へ。


13時30分、バスにてJR徳島駅へ。
14時、徳島駅構内。




14時34分徳島駅発。
15時08分、板東駅着。


駅の待合には、参拝の順序や、お寺のルート案内などが掲示されている。



駅の前は、コスモスの花盛り。


15時15分、歩き始める。本日のコース。


第1番札所 霊山寺入口。


霊山寺の山門を横に眺めつつ、先ずは大麻比古神社へ。


15時30分、神社の大鳥居。


静かな本殿へ。無事に88ヶ所まわれるようにお願いする。


参道の大楠。


神社から戻って、16時から30分ほど、あらためて第1番霊山寺参拝。


20人くらいの白衣を着た人たちが、本堂の中でお経をとなえている。そばにいた売店の女性に聞くと、88ヶ所を回り終えて結願のお礼参りに来ているとのこと。
彼女からは、参拝の順序などを教えてもらった。お寺は時計回りが原則で、左側の階段から上がって納札と賽銭を上げ、右側の階段を下りて、他の参拝者の邪魔にならない位置でお経をあげる、ということだった。
で、先ず本堂でお経をあげ、「南無大師遍照金剛」を3度唱えた。

こちらが大師堂。ここでも般若心経を。


境内にはいろいろな建物や像があり、物珍しくキョロキョロしつつ写真を撮った。






その後、門前の売店で、金剛杖と菅笠を購入して、今日の泊り場と考えていたドイツ村公園に行く。
16時50分、ドイツ村公園の休憩所に着くが、



中で正月用の注連縄を作っていた男性から、ここは宿泊禁止だと告げられる。見ると確かに「宿泊はご遠慮ください」と掲示されている。男性に、「インターネットで調べたら宿泊可能とあったのだが・・・」と言ったが、利用者のマナーが悪く、使った後汚したままにするので2年ほど前から禁止になったとのこと。野宿の初めから誤算である。困って、他にどこか野宿できる場所を教えてもらえないかと相談したところ、「火を使わない」「明朝早く出発する」という条件で、今回のみ目をつぶってもらうことになった。
その後、彼からドイツ村公園の由来などを聞く。第一次世界大戦で捕虜になった953人のドイツ兵士が、1917年から20年まで収容されていた跡地だそうである。ドイツ国が1億円を寄付して、公園を整備したこと、毎年11月に慰霊祭が開かれていること、などを教えてもらった。

彼が帰った後、公園内を散策した。
捕虜生活のうちに没した兵士たちの霊を祀る碑。


蚊が多いので、休憩所の隅にテントを張る。家にメールをし、買った菅笠の補強をして就寝。


歩数 7,254歩

距離 3.5㎞ (へんろみち保存協力会編『四国遍路ひとり歩き同行二人』の地図編を参考にして、
           歩数と実感から割り出した数値ですので、正確ではありません。)

費用 3,960円(バス200 電車260 杖1000 菅笠2500)















四国の旅 出発

2012年04月29日 | 2011年四国の旅-1
10月12日(水)晴 東京湾有明埠頭~徳島へ

自宅から、りんかい線国際展示場前駅へ。
17時、正面ビッグサイト。



お台場の観覧車。


17時40分、駅より歩いてオーシャン東九フェリーターミナルへ。早めの乗船手続きを終えて、夕食後、フェリーターミナル待合室より海上の左端に満月。


19時30分、フェリー出航、徳島へ。




フェリーの2等船室で、お遍路に行くという埼玉からの高齢の男性と隣り合わせになり、くつろぎながらいろいろとお話を伺う。かれは、自動車やバイクで、すでに四国を4回半回っているとのこと。今回はバイクで高知方面を回るそうである。さすがに何でもよく知っていて、お遍路の歴史をはじめ、全般にわたって個人レッスンを受けたようなもの。白衣を着ていると、道を間違えたときなど地元の人が教えてくれる、第58番札所の仙遊寺の住職の講話は面白いよ、など新参者にとっては参考になる。その他、お孫さんの安産と無事成長を願って88ヶ所に2度写経をお納めした話や、仏教徒神道とのかかわりの歴史なども面白く聞き、知識も仕入れる。各県にそれぞれ一宮があるので、余裕があったら、お寺回りとともにぜひ立ち寄っていくとよい、さらに西国33か所も面白いからいずれやってみるとよい、等々。当方、出発前のにわか勉強で、家田荘子さんの『四国八十八か所つなぎ遍路』を読んで、阿波一宮の大麻比古神社には立ち寄ってみようと思っていた。ともあれ、旅のはじめで彼に出会えたことはとても幸運だった。


旅客運賃2等  10,050円






四国の旅 はじめに

2012年04月27日 | 2011年四国の旅-1
45日間 四国の旅の記録

四国の旅 はじめに

約3年ぶりの更新です。2011年10月から11月にかけて、四国を歩いてきましたので、遅ればせながら、しばらくその時の記録を書いてみます。
前回の日本海側徒歩縦断(2008年4~7月)ののち、次の目標を太平洋側の縦断と決め、旅費の積み立てとルート研究を計画していました。ところが、私的には思いがけない母の入退院と介護、そして看取りといろいろあり、さらに社会的には悲惨な東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故もあって、現在計画は中断のままです。その代わりというわけではないのですが、供養の真似事をかねて、また、前回の旅の終わり近く、北海道の初山別村から天塩町へ向かう途中(徒歩の旅87日目)でお会いした埼玉の男性から、「四国の旅はいいよ。ぜひ行きなさい」と言われたことなども思い出し、四国八十八ヶ所を歩いてみることにしました。

四国を旅するにあたり、事前の準備として、以下のことをしました。

① へんろみち保存協力会から、『四国遍路ひとり歩き同行二人』(地図編・解説編)を購入した。ただし携行したのは地図編のみである。
② 装備は前回の縦断とほぼ同じ内容だが、衣類などの数を減らした(約13kg)。防寒のため、シラフカバーをやめてダウンのシラフにした。靴は、ミズノのLD40II SWを使用。
③ 巡拝用品は、白衣、経本、納札をインターネットで購入(金剛杖と菅笠はかさばるので現地で買うこととし、歩き通すことを第一にして、その他の参拝用品は省略することにした。そもそも信仰心とは無縁なわが身としては参拝用品の着用ははなはだ妙な気持ちだが、よそ様の土地へ行く以上、先方に対し失礼があってはならないと思った次第)。
④ 宿泊は、前回同様に宿と野宿の併用とし、インターネットで野宿地などを少し調べた。食事も同様に、宿の食事のほかは、コンビニなどで調達することにし、自炊はしなかった。
⑤ その他に、『四国遍路ひとり歩き同行二人』(解説編)および以下の本を読んでおおまかなイメージを得た。
浅井證善著『はじめての「四国遍路88ヶ所巡り」入門』(セルバ出版)
家田荘子著『四国八十八カ所つなぎ遍路 』 (ベスト新書)
ホーボージュン&BE-PAL編集部編 『四国お遍路バックパッキング』(小学館)
⑥ 予算は、一応20万円とした。

・・・ということで、さて「お四国」へ出発。