6月4日(水) 晴時々曇 ( 「道の駅 越後出雲崎天領の里」~新潟県・新潟市 越前浜防風林内)
夜明け前、目を覚ますと暗い空に星が沢山瞬いているのが見える。芭蕉が見たのもこの時季だろうか。しかし天の川までは見えず。やはり「光」害ということか。
5時、道の駅を出発。
海は穏やか、太陽が出て、光が海面に反射してとてもきれいだ。
出雲崎漁港を見つつ国道352号線を行く。
5時15分、良寛堂で小休止。
海を見て座っている良寛像。
台座には、「たらちねの ははがかたみと あさゆふの 佐度のしまべを うちみつるかも」と刻まれてある。佐渡は良寛の母「おのぶ」の生地である。
国道402号線に入る。
5時25分、出雲崎おけさの「おけさ源流の碑」を通過。
5時55分、霞がかかって佐渡はまだ見えない。
「海は荒海 向こうは佐渡よ……」と歌いつつ。
6時05分、井鼻海水浴場。
6時30分、長岡市に入る。
和島オートキャンプ場の近くの路傍に、ぽつんと草に埋もれて「お春瞽女(ごぜ)之碑」が立っている。碑文は今東光の書。今東光は瀬戸内寂聴の出家得度の際に手を貸したりもしており、単なる右翼の毒舌坊主というだけではない何かがあったようだ。
解説文もなかなか味わい深い。昭和22年(1947年)秋といえば、ちょうど自分の生まれた頃のことである。
7時10分に県道277号線との分岐を、
8時には県道169号線との分岐を、爽やかな空気に包まれ海を見ながらハイピッチで歩く。
新潟県の海岸は「日本海夕日ライン」と名づけられている。
8時05分、松沢町交差点から、寺泊市街に入っていく。
8時15分、佐渡汽船のフェリー乗り場。
8時25分~40分、寺泊の魚のアメ横。まだ時間が早いため、準備中の店が多い。
観光客の姿もまだ見えない。
開いている売店で、イカと番屋揚げの串焼きを買う。番屋揚げは、草履のごとき形状の巨大さつま揚げといったようなもの。
イカ焼きは大きく肉が厚いので、今はとりあえずこれだけで十分満腹。番屋揚げ焼きは後で食べることにしてザックのサイドポケットに入れておく。
さらに、行動用及び今夜の分として一応トマトも買っておく。
9時10分、信濃川の大河津分水路にかかる野積橋を渡って、
9時15分~35分、SOWA美術館手前の芝生の公園で小休止。
結露に濡れたテントと雨具を乾かしながら、先ほどの番屋揚げ焼きを食べる。
気温は21℃だが、さほど暑いとは感じない。
10時、のどかな水田地帯を通る。
10時20分、左手海岸沿いの「立岩」や
10時25分、右手山側の「滝の川」を見つつ行く。
10時35分、新潟市に入る。このあたりは「越後七浦シーサイドライン」というそうだ。
空は青く、海もまた青く、波は穏やか、絶好の歩き旅日和である。
立壁トンネル、崖松トンネル、白岩トンネルと短いトンネルを抜けて、
11時35分、国道55号と交差する、間瀬交差点あたりで気温は19℃。しかし今度は表示よりははるかに暑い感じである。
間瀬漁港を過ぎ、
11時55分、間瀬海水浴場。
さらにいくつかのトンネルを抜けて行く。
道が大きく山側に上り、
12時35分、やや長いトンネルを2つ(585メートルの角海トンネルと、714メートルの五ヶ浜トンネル)抜けると、今度は海の方へ下っていき、浦浜海水浴場に着く。
13時15分、海の中にある「立岩」を眺めて過ぎる。このあたりには、「立岩」という名称の岩がいくつかある。
13時30分、角田岬の白い灯台を遠く眺めながら行く。
13時40分、角田浜海水浴場。しかしシーズンオフのため買い物ができるような店はない。
そのまま越前浜へと、トラックが頻繁に走るアップダウンの多い道を行く。
今日は距離からいってどこかでビバークになるだろうと覚悟し、適地を探しながら歩く。
しかし、右側は野菜畑、左側は防風林で、なかなか適当なビバークサイトが見つからない。単調な道がどこまでも続き、さてどうしたものかなと考えながら黙々と歩く。
終いには、ままよ、見つからなければ、このまま歩き続けて新潟市街に入っていってもいいや、新潟駅の近くまで行けば宿泊施設はあるのだから、と腹をくくる。
そう決めて歩いていると、
15時30分、松の苗木を植えるため通行止の看板が設置されている、浜辺方面への入口がある。さらに、よく見ると通行止のワイヤーの横に出入りをした形跡もある。そして、偵察がてら一応防風林の中の方へ入ってみると、テントを張った跡もあるではないか。
よしここに決定。
松の苗木に影響のないように、砂浜近くの草むらを選び、今夜の泊まり場とさせてもらうことにする。
単調な防風林がどこまでも続いているので、ここが越前浜のどのあたりか、正確な現在地はわからず。
設営後、早朝からの行動の疲れからか、潮騒の子守唄を聞きながらあっという間に眠りに落ちる。
経費 950円 累計 203,453円
歩数 62,633歩 累計 2,620,925歩
距離 約42km 累計 約1,723km
(途中から当ブログにこられた方は、右バー「最新コメント」欄の「★はじまり★/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、最上段の「次の記事へ」から順に、日本縦断徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)
夜明け前、目を覚ますと暗い空に星が沢山瞬いているのが見える。芭蕉が見たのもこの時季だろうか。しかし天の川までは見えず。やはり「光」害ということか。
5時、道の駅を出発。
海は穏やか、太陽が出て、光が海面に反射してとてもきれいだ。
出雲崎漁港を見つつ国道352号線を行く。
5時15分、良寛堂で小休止。
海を見て座っている良寛像。
台座には、「たらちねの ははがかたみと あさゆふの 佐度のしまべを うちみつるかも」と刻まれてある。佐渡は良寛の母「おのぶ」の生地である。
国道402号線に入る。
5時25分、出雲崎おけさの「おけさ源流の碑」を通過。
5時55分、霞がかかって佐渡はまだ見えない。
「海は荒海 向こうは佐渡よ……」と歌いつつ。
6時05分、井鼻海水浴場。
6時30分、長岡市に入る。
和島オートキャンプ場の近くの路傍に、ぽつんと草に埋もれて「お春瞽女(ごぜ)之碑」が立っている。碑文は今東光の書。今東光は瀬戸内寂聴の出家得度の際に手を貸したりもしており、単なる右翼の毒舌坊主というだけではない何かがあったようだ。
解説文もなかなか味わい深い。昭和22年(1947年)秋といえば、ちょうど自分の生まれた頃のことである。
7時10分に県道277号線との分岐を、
8時には県道169号線との分岐を、爽やかな空気に包まれ海を見ながらハイピッチで歩く。
新潟県の海岸は「日本海夕日ライン」と名づけられている。
8時05分、松沢町交差点から、寺泊市街に入っていく。
8時15分、佐渡汽船のフェリー乗り場。
8時25分~40分、寺泊の魚のアメ横。まだ時間が早いため、準備中の店が多い。
観光客の姿もまだ見えない。
開いている売店で、イカと番屋揚げの串焼きを買う。番屋揚げは、草履のごとき形状の巨大さつま揚げといったようなもの。
イカ焼きは大きく肉が厚いので、今はとりあえずこれだけで十分満腹。番屋揚げ焼きは後で食べることにしてザックのサイドポケットに入れておく。
さらに、行動用及び今夜の分として一応トマトも買っておく。
9時10分、信濃川の大河津分水路にかかる野積橋を渡って、
9時15分~35分、SOWA美術館手前の芝生の公園で小休止。
結露に濡れたテントと雨具を乾かしながら、先ほどの番屋揚げ焼きを食べる。
気温は21℃だが、さほど暑いとは感じない。
10時、のどかな水田地帯を通る。
10時20分、左手海岸沿いの「立岩」や
10時25分、右手山側の「滝の川」を見つつ行く。
10時35分、新潟市に入る。このあたりは「越後七浦シーサイドライン」というそうだ。
空は青く、海もまた青く、波は穏やか、絶好の歩き旅日和である。
立壁トンネル、崖松トンネル、白岩トンネルと短いトンネルを抜けて、
11時35分、国道55号と交差する、間瀬交差点あたりで気温は19℃。しかし今度は表示よりははるかに暑い感じである。
間瀬漁港を過ぎ、
11時55分、間瀬海水浴場。
さらにいくつかのトンネルを抜けて行く。
道が大きく山側に上り、
12時35分、やや長いトンネルを2つ(585メートルの角海トンネルと、714メートルの五ヶ浜トンネル)抜けると、今度は海の方へ下っていき、浦浜海水浴場に着く。
13時15分、海の中にある「立岩」を眺めて過ぎる。このあたりには、「立岩」という名称の岩がいくつかある。
13時30分、角田岬の白い灯台を遠く眺めながら行く。
13時40分、角田浜海水浴場。しかしシーズンオフのため買い物ができるような店はない。
そのまま越前浜へと、トラックが頻繁に走るアップダウンの多い道を行く。
今日は距離からいってどこかでビバークになるだろうと覚悟し、適地を探しながら歩く。
しかし、右側は野菜畑、左側は防風林で、なかなか適当なビバークサイトが見つからない。単調な道がどこまでも続き、さてどうしたものかなと考えながら黙々と歩く。
終いには、ままよ、見つからなければ、このまま歩き続けて新潟市街に入っていってもいいや、新潟駅の近くまで行けば宿泊施設はあるのだから、と腹をくくる。
そう決めて歩いていると、
15時30分、松の苗木を植えるため通行止の看板が設置されている、浜辺方面への入口がある。さらに、よく見ると通行止のワイヤーの横に出入りをした形跡もある。そして、偵察がてら一応防風林の中の方へ入ってみると、テントを張った跡もあるではないか。
よしここに決定。
松の苗木に影響のないように、砂浜近くの草むらを選び、今夜の泊まり場とさせてもらうことにする。
単調な防風林がどこまでも続いているので、ここが越前浜のどのあたりか、正確な現在地はわからず。
設営後、早朝からの行動の疲れからか、潮騒の子守唄を聞きながらあっという間に眠りに落ちる。
経費 950円 累計 203,453円
歩数 62,633歩 累計 2,620,925歩
距離 約42km 累計 約1,723km
(途中から当ブログにこられた方は、右バー「最新コメント」欄の「★はじまり★/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、最上段の「次の記事へ」から順に、日本縦断徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)